2022年は、「OPPO Pad Air(オッポ)」や「Redmi Pad(シャオミ)」が発売されるなど、Androidタブレットに新製品が続々と登場した1年でした。2023年には、グーグルの純正タブレット「Pixel Tablet」の発売も予告されており、今後ますますAndroidタブレット人気が盛り上がりそうです。
そこで筆者も、「Galaxy Tab S8+」を、純正の「Book Cover Keyboard」(別売)とともに、2022年12月に購入(発売は2022年4月21日)。およそ1か月、仕事、プライベート問わず様々なシーンで活用しています。ハイエンドタブレットの選択肢が少なかったことや、純正のキーボードが発売されていることが、本製品を選択した決め手となっています。
本記事では、実際に約1か月間Galaxy Tab S8+を使用し、その操作性や便利なポイントを紹介していきます。Androidタブレットの購入を検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。
約12.4インチの大画面ディスプレイはマルチタスクも快適
Galaxy Tab S8+は、約12.4インチの大画面有機ELディスプレイを搭載しています。モバイルノートPC並みのディスプレイサイズなので、筆者の場合はBook Cover Keyboardと共に取材などで使っています。
本体の厚みは約5.7mm、質量は約567gと薄く軽量。Book Cover Keyboardを装着してもカバンにすっぽりと収まるサイズ感なので、ビジネスシーンで扱いやすいのが魅力に感じています。なお、上位モデルの「Galaxy Tab S8 Ultra」は約14.6インチディスプレイを搭載しているので、より大きな画面のタブレットが欲しいという人には、こちらがおすすめです。
ディスプレイ解像度はWQXGA+(2800×1752)と高く、約1600万色の色彩表現に対応しているので、鮮やかな映像が楽しめます。120Hzの高リフレッシュレートでもあり、ビジネスシーンだけでなく、動画を視聴する際などでスマートフォンよりも大画面を搭載したタブレットは有用。映像表現が優秀なのはうれしいポイントです。
当然といえば当然ですが、大画面ディスプレイで動画を再生しながら、スマートフォンで別の操作ができるのも、タブレットユーザーならではの使い勝手でしょう。
搭載CPUはSnapdragon 8 Gen 1、メモリは8GBと高性能×大容量となります。取材時には、レコーダーや文書作成アプリ、写真アプリといった複数のアプリをマルチタスクで使用することも多くありますが、アプリが落ちてしまったり、動きが鈍くなってしまうシーンは見られません。Web会議などもスムーズにこなすことができます。
また、スマートフォンよりも大きなボディになっており、手に持って操作する機会が多いため、発熱があまり気にならないのもうれしいポイント。近年のハイエンドスマートフォンは、高い処理能力を持つ代わりに、発熱しやすい製品もあり、使っていて安心感があるという意味でも、ハイエンドタブレットは有用と感じています。
冒頭で、Androidタブレット人気が盛り上がってきていると紹介しましたが、執筆時点(2023年1月中旬)ではハイエンド製品の選択肢がまだまだ少ないので、複数のアプリを同時に使用したいといったヘビーユーザーにおすすめしたい製品ともいえます。
ストレージ容量は128GB。ハイエンドタブレットとしては若干物足りない印象はあります。筆者の場合は、購入してから1か月程しか使用していませんが、100GB以上使用している状態。Androidタブレットでアプリゲームなどもプレイしたい場合は注意が必要でしょう。容量が足りない場合は、最大1TBまでのMicroSDカードにも対応しているので、別途購入するのがおすすめです。
購入時のOSはAndroid 12でした。しかし、アップデートでAndroid 13に対応済み。Android 13は、タブレットやフォルダブルスマートフォンといった、大画面ディスプレイ向けのカスタマイズもされており、タスクバーが表示されるなど、使い勝手が向上しているのがポイント。Galaxy Tab S8+購入時には、Android 13にアップデートするのがおすすめです。
Galaxy Tab S8+/Galaxy Tab S8 Ultraの主な仕様