完全栄養食は、現代人の多様化したライフスタイルやニーズに応える新たな食の選択肢のひとつとして今注目されている。そこでべースフードでは、そんな完全栄養食に関する独自の調査を実施。
食生活の改善やタイパ需要など、完全栄養食を巡る最新事情が明らかになった。
本稿ではその概要をお伝えしていきたい。
完全栄養食について約半数が「1年以上前」に認知
完全栄養⾷を初めて知ったタイミングは、「1年以上前」が44.3%と最も多く、次いで「1年未満」(32.4%)、「1年くらい前」(23.3%)となった。
⽇本能率協会総合研究所の研究によると、2024年度の完全栄養⾷品市場は約145億円規模になると予想されている。完全栄養⾷は2013年に⽶国で発売され、以降⽇本でも着実にその認知は広がっているといえるだろう。
完全栄養⾷のイメージは「⼿軽に栄養が摂れる」
完全栄養⾷のイメージは、「⼿軽に栄養が摂れる」が86.4%と最も多く、その⼿軽さが多くの⽅に受け⼊れられていることが推察できる。
次いで「栄養価が⾼い」(63.5%)、「安⼼して⾷べることができる」(22.7%)、「話題になっている」(14.8%)、「コストパフォーマンスが良い」(14.6%)、「原材料に拘っている」(12.0%) となった。
完全栄養⾷は、2021年・2022年のトレンド・注⽬商品として各種賞も受賞しており、その話題性という部分でも注⽬されていることがわかる。
約7割が完全栄養⾷に対して「味の不安」を抱いていた
『初めて「完全栄養⾷」を購⼊する際、「味への不安」はありましたか︖(おいしくはないと思っていましたか︖)』という質問に対して、「とても不安があった(まったくおいしくないと思っていた)」が9.0%、「不安があった(おいしくないと思っていた)」が60.3%と、約7割の⼈が「味への不安を感じていた」と回答した。
栄養価に優れたもの・からだに良いものは、全般的に「おいしくなさそう」といったイメージを持ってる⽅が多いのかもしれない。