「お茶を知らない人にお茶を知ってもらうには?」という問題と向き合い続けた
THREE TEA CAFEを運営するのは、世界のお茶を発信する株式会社Tokyo Tea Trading。1928年創業の調剤薬局事業を手掛ける雄飛堂が2016年にスタートしたティーカンパニーです。
「お茶って最高にCool」と世界中で言われることを目標に、その価値や奥深さを発信したいという想いから、東京・新宿でのお茶スタンドを経て、晴れてTHREE TEA CAFEをオープンさせました。
“国境も、国籍も、年齢も、性別も超えて愛されるお茶の未来をつくっていきたい”
その想いは、誰でも入りやすい内装やお茶のメニューなど、至る所から感じることが出来ます。
お店では”お茶はおもしろい”と思ってもらうための1つの提案として、「ジェラート」という形でお茶を味わうことができるメニューも。
濃厚八女抹茶、ぐり焙じ茶、ダージリンミルクティーといったものから、クッキー&アールグレイ、いちご東方美人茶、ゆず茉莉花茶。ミルクジェラートも加え、全7種が並びます。
それぞれのジェラートを食べすすめていると「今、私はジェラートという形でお茶を飲んでいる!」という感覚になるから不思議です。
茶葉がまるごと使われているということもあって、後味にはしっかりと茶葉の味わいを感じることができ、「次は、お茶として飲んでみよう」という形で、自然とお茶への興味が沸くという人も多そう…。
お茶の葉にたどり着いてもらうための、最初の一歩に
カフェに関するお茶の監修を担ったのは、商品開発部に所属するお茶のプロフェッショナル=茶師の丹羽將さん。お店での体験をきっかけに、普段の生活の中でもお茶を淹れてもらいたいという願いもあって、日々お茶に携わるスタッフも、座学から始まる一ヶ月間の研修を受け、専門的な知識を身に付けているのだそう。
35種のお茶を前にどれにしようかと迷ったとしても、好みの味わいからぴったりなお茶を教えてくれるというので、思いがけないお茶との出会いも期待せずにはいられません。
気にいったお茶の葉を見つけたら、その場で購入することも可能。試しに飲んでみようという人でも手に取りやすいよう、量り売りで好きなグラム数の購入(15gという少量でもOK!)買うことが出来ます。
お茶というと100g単位での購入がまだまだ一般的ですが、こういった部分にも未来を見据えた挑戦を感じます。
お茶を頼むと一緒についてくる手のひらサイズのお茶紹介カードも手に取ってもらいたい1つ。
全種類集めたくなるようなミニカードのような趣で裏面には、全体的なお茶の印象や産地、発酵度、おいしい淹れ方などに加え、香りやコク、渋み、甘み、旨味などのチャートがわかりやすく書かれています。
お茶をより深く知っていく過程では、自分の好みのお茶の味わいを知ることも大切。
様々なお茶と出会い、「これは!」と感じる一杯を見つけられたのなら、お茶の時間が今まで以上に楽しくなると思います。
「お茶とはこういうもの」という固定概念に縛られることなく、ふわりと全ての垣根を越えていく。そんな爽快さとあたたかな雰囲気が感じられるTHREE TEA CAFE。
多種多様なお茶に触れ、自分自身も解放されたいという人は是非訪れてみてください。
・THREE TEA CAFE トレインチ自由が丘店
住所:東京都世田谷区奥沢5-42-3 トレインチ自由が丘
営業時間:平日・土曜日・日曜日・祝日 10:00~19:00
電話:03-6459-7517
定休日:不定休
・THREE TEA
https://threetea.com/
【著者プロフィール】
茂木雅世 もき まさよ
煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。お茶×音楽ユニットYuge〻のメンバーとしても活動中。
趣味は暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することとバスケ観戦。
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
Twitter:https://twitter.com/ocharock