コロナ太りや正月太りなどを経て、いまだに理想の体重よりオーバー気味で悩んでいる人はいないだろうか。忙しい日々の中、「運動する暇がない」という言い訳が浮かんでくるなら、日頃の歩き方をちょっと変えるのを試してみるのはいかがだろうか。今回は、楽に日常的に「歩きながら」脂肪燃焼を狙う方法を紹介する。日本ランニング協会マスターインストラクターの園原健弘氏によるメソッドだ。
ランナーがより速く走るためのメソッドを公開
先日、EMS機器で知られるSIXPADが、アスリートランナーのために「SIXPAD RUNNINGMETHOD」というランニングメソッドを一般社団法人 日本ランニング協会マスターインストラクター園原健弘氏と共同開発したことを発表した。
SIXPAD独自のEMSテクノロジーを搭載したコアベルトを着用することにより、腹筋や背筋の下部を鍛えながらランニングを行うという効率的なトレーニング方法「ハイブリッドランニング」をベースとしたランニングメソッドだ。体幹トレーニングをしながら有酸素運動を同時に行うのが特徴。すでにこのメソッドは、箱根駅伝常連校である明治大学体育会競走部に導入されている。
一般社団法人 日本ランニング協会 マスターインストラクター 園原健弘氏
その園原氏は、健康・ダイエットのためのウォーキング指導やモデルウォーキング指導も行っていると聞きつけ、ビジネスパーソンにぴったりの「痩せるための歩き方」を教えてもらった。
脂肪を燃焼させる「ギリギリ会話ウォーキング」
園原氏の著書『あらゆる不調が解決する 最高の歩き方』によると、ダイエットのためには、脂肪を燃焼させることが重要となるという。一般的に、運動強度が高いときは糖質が使われ、運動強度を下げると脂肪が使われる。
脂肪をエネルギーとして使うためには酸素を必要とするため、酸素の供給が追いつくような楽な運動のときには脂肪が燃えて、追いつかないようなときには、糖質が燃えるということになる。つまり、人と話ができるくらいの運動強度のときは酸素の供給が追いつくので、脂肪が燃える。一方で、話ができないくらいきつい運動のときには脂肪は燃えていないということになる。
年齢や体力レベルによっても差はあるが、話ができるくらいの運動のときは、心拍数が1分あたり120から130程度。これは糖質と脂質が半分ずつ使われている状態で、最も脂肪が燃えている。可能であれば、20分以上継続すると効果的だという。心拍数を測定できないときはギリギリ会話できるくらいの強度で歩いてみよう。体力がある人なら、時速6キロ以上の速度だ。