私たちの生活は、スマホ抜きには成立しないといっても過言ではない。おそらく、手持ちのiPhoneやAndroidを取り上げられても何不自由なく暮らせる、という人は少数派だろう。
そんなスマホが大切なのは、今やシニア世代も同じ。では60歳以上の人たちは、日々の暮らしの中で、スマホをどのように活用しているのだろうか?
ADKマーケティング・ソリューションズとADKダイレクトはこのほど、60歳以上の男女1119名を対象に「デジタルデバイスの浸透やオンラインを活用した消費・生活の実態」に関するアンケート調査を実施。先日、その結果を発表した。
シニア層の約3割、「寝る前スマホ」「寝起きスマホ」が習慣化
スマートフォンを1日にどのくらい操作するか聞いたところ、「1~3時間」と回答した人が51.3%で最も多く、1時間以上スマートフォンを操作する人は合計67.7%となった。(図1)
また、スマートフォンの利用場面を聞いたところ、朝食後・昼食後・夕食後の「食事の後」がいずれも5割強で1日に3回突出している。続いて「起床直後」が37.1%、「就寝直前」が31.4%となり、3割以上のシニア層に“寝る前スマホ”や“寝起きスマホ”が習慣化されていることがわかった。(図2)
スマートフォンと他の情報媒体を同時に見聞きする「ながら視聴」をどの程度しているか聞いたところ、49.2%と約半数が「よくする」「たまにする」と回答した。
性別では、男性42%、女性57.8%となり、「ながら視聴」をしながら情報に同時に広く触れているシニア女性の柔軟さがうかがわれ、デジタル生活はシニア女性の方が先取りしている傾向が見られた。(図3)