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パチンコホールにできる社会貢献とは?マルハン平沢店が老人ホームにパチンコ台を寄贈した理由

2023.01.23

突然だが、みなさんは「パチンコホール」にどういう印象をお持ちだろうか。

忌憚ない言い方をすれば、「遊技の体裁をもつギャンブル」や「依存症のるつぼ」、「建物の中が見えないので近寄りがたい施設」という印象を持っている方がほとんではないかと感じる。

数は少ないながらもパチンコで身を持ち崩すユーザーは存在するので、ある側面ではその見方は当たっているかもしれない。

ただし、大抵のユーザーはあくまで遊技と割り切って、お小遣いの範囲でパチンコ・パチスロを楽しむものであり、パチンコホールに足を踏み入れたことがない人が思うような鉄火場というわけでもない(本当に鉄火場だった時代もあるけど…)。

さらに多くのパチンコホールは、店を構えている地域においてある程度の企業の社会的責任に準じた社会的奉仕活動を実践しているケースも少なくない。

業界大手のマルハンも、その中の一角。

ただ、実際にどういう内容の社会貢献を実践しているのか。これはなかなか能動的に調べない限り見えてこないものでもある。

そこで今回は、マルハン東日本カンパニー営業推進部の守内さんに、これまで行ってきた各種慈善事業や寄付についての実績のインタビューを敢行した。

パチンコホールが具体的にどのような社会貢献活動をしているのか興味があるという方は、ぜひ一読いただきたい。

パチンコホールが地域に根ざす上で必要なこと。それは地域社会への貢献だ!

最初に紹介するのは、老人ホームに遊技台を寄贈するという取り組みについて。これは、意外と侮れないのである。

というのも、今から10年ほど前のこと。筆者の親族が老人ホームに入居した際に、本人としてはあまり刺激の多くない環境に身を置いたことで退屈であると再三に渡って嘆いていたことがあった。

ところがあるとき、その老人ホームに近隣のパチンコホールからパチンコ台を寄贈された折、これまでパチンコをしたことはなかったものの、暇を見つけて遊ぶようになったのである。

個人的にも思い入れの深い、パチンコホールのこの取り組み。実はマルハン東日本カンパニーに属するマルハン平沢店も、2020年12月に「特別養護老人ホームはだの松寿苑」という施設に遊技台2台を寄贈していたのだ。

まずはその寄贈に至った経緯を伺った。

マルハン平沢店が、老人ホームにパチンコ台を寄贈した理由は?

松本 2020年に平沢店さまが実施されておりました高齢者介護施設への遊技機の寄贈運動についてのリリースを拝見させていただき、このたび当時のことをお聞かせいただけないかと思い、ご連絡を差し上げました。

遊技機の寄贈にとりまして、マルハン平沢店さまがこれを実施することになった経緯と、取り組みの結果どのような意義を見出されたのかについて、お聞かせいただけますでしょうか。

また、現在はコロナ禍ということもあり、感染症対策のために同様の取り組みは行っていないとのことでございますが、行く行く感染症リスクが沈静化した際には、活動も再開されるご予定はおありでしょうか?

守内さん 特別養護老人ホームはだの松寿苑様より、入居者の皆様への娯楽の提供のために弊社の平沢店へお問い合わせを頂き、当時の平沢店店長より、遊技台の管理部署へ問い合わせがあり、応対を致しました(準備期間は約3ヵ月)。

(筆者注:マスコットキャラクター・にゃんまる。かわいい)

当日は、店舗スタッフが遊技台を福祉施設様に設置を行い、遊技方法の説明を入居者様へ行いました。弊社のマスコットキャラクターの「にゃんまる」も参加し、たくさんの入居者様にお楽しみいただけ、とてもあたたかい素敵な時間を皆様と過ごせました。

弊社の経営理念は「私たちは社業を通じ、人々に生きる喜びと安らぎの場を提供し、心身のリフレッシュと明日への仕事の糧となることを念願し、幸せで希望に満ちた明るく楽しい社会づくりに貢献します」、です。

ブランドメッセージは「人生にヨロコビを」を掲げております。

寄贈に関しては、平沢店以外にも過去に複数回行っており、パチンコの遊技を通じて経営理念である、心身のリフレッシュ、コミュニケーションの充実、少しでもヨロコビを感じて頂ければ、会社として社会貢献に寄与できたと受け止めています。

一方で寄贈台に関しては、昨今のコロナウィルスの感染症リスクがある中で、スタッフによる説明など、福祉施設の入居者様やご家族の皆様に要らぬ不安を与える事は、貢献とは言い難いと考えております。

また、遊技台は部品の大半が強化プラスチックで構成されており、劣化による破損などがございます。部品は一般購入ができないため修復もできなくなりなります。

使えなくなった遊技台は廃棄を行わなければなりません。過去に不法投棄などで社会問題も起きており、遊技台の廃棄は慎重に行う事が求められております。

これらの諸事情により、東日本カンパニーでは残念ではございますが、寄贈の再開は予定しておりません。

遊技台の寄贈、基本的に先方からの相談がきっかけで要請に応じる形で貢献

松本 丁寧なご説明、ありがとうございます。

初歩的な質問で恐縮なのですが、遊技台を介護福祉施設に寄贈するという取り組みは、マルハンさまから各地の福祉施設の担当者さまに打診を行っているのでしょうか? それとも福祉施設の方から寄贈の要望が舞い込むのでしょうか?

遊技台の寄贈につきましては、こういった活動が行われていることはご存じの方も多いと思うのですが、寄贈の発端となると私も含めてよく分からないので教えてください。

守内さん コロナウィルス発生前は、弊社からの提案、福祉施設様から寄贈の要望の両方ございましたが、発生後は弊社から提案は行っておらず、福祉施設様からの要望が多いです。

平沢店は、コロナウィルスが発生(2019年12月)する前にご要望を頂いており、実施(2020年2月)を致しましたが、以降の依頼は丁重にお断りしております。

福祉施設様がどういった経緯で弊社にご依頼をして頂けるかは定かではございませんが、パチンコが娯楽として適していると考えられたのではないでしょうか。

入居されているご高齢の方々の娯楽不足、という社会課題があったとしたら、その解決に貢献するべきだという認識はございます。

マルハン東日本カンパニーでは、店舗とユーザー共同の募金活動という珍しい取り組みも実施

松本 ところで今年、マルハン東日本カンパニーさまでは、神奈川エリアの店舗が店内でチャリティー活動を実施し「かながわコロナ医療・福祉等応援基金」に100万円の寄付を行ったとのプレスリリースを拝見いたしました。

この支援活動は来店したお客さんからの募金ならぬ募玉、募メダルでのチャリティだということで、これはパチンコホールならではの取り組みと感じます。

と同時に、この活動には協力をするお客さんの存在が不可欠です。

(筆者注:上の写真はマルハン橋本台店のチャリティ募玉・募メダルでの収益寄付の様子)

こういった寄付活動に参加してくれるパチンコ・パチスロユーザーの方々への率直な想いをお聞かせいただけますでしょうか。

守内さん 東日本カンパニーでは、主に神奈川エリアでこの活動を実施しており、お客様からの募玉、募メダルが一番多い店舗は相模原店となります。

活動を始めたのは2~3年前に遡り、まとまった寄付活動を行った際は店内で掲示を行うなど、周囲のお客様にも活動内容が分かる様にして、継続して取り組みを行ってきました。

(筆者注:マルハン平塚店、茅ケ崎店も同様の活動を実施している)

何よりお客様から活動への共感を頂戴し、多大なご協力を頂き社会貢献できることは、企業としての社会的存在意義を認識させて頂いており、全従業員のモチベーションの向上にも繋がり、感謝以外の言葉が見つかりません。

マルハンという企業が実現してきた慈善事業。そして今後実現を検討する活動について

松本 最後になりますが、グループ全体でマルハンさまが実施しております慈善事業につきまして、まだよく知らないという方も多いかと思います。

そうした方々に向けて、御社が継続して行っているその他の活動を、いくつかご紹介いただけますとさいわいです。

守内さん 株式会社マルハンでは、企業自らが社会の一員として以下のCSR活動を行っています。

・プルタブ収集による車椅子の寄贈
・遊技台の寄贈
・献血活動や端玉お菓子の寄贈
・地域イベントの参画や協賛
・地域の清掃活動
・災害被災地支援など

一方で組織体系の変更により、パチンコ事業は、東日本カンパニー、北日本カンパニー、西日本カンパニーと分かれております。

(筆者注:画像はマルハン厚木店による端玉お菓子の寄贈の模様)

現在、CSR活動については、各カンパニーで判断し実施しています。
(筆者注:マルハンは2021年4月1日より、社内カンパニー制を導入したばかり。今後は複数のグループがそれぞれに事業を運営する形となる)

業界大手が率先して慈善事業に取り組むことで、パチンコをしない人にもある程度の恩恵があるのでは?

ということで、今回はマルハン東日本カンパニーの慈善事業の歩みについて、守内さんに話を伺ってきた。

パチンコというと、どうしてもネガティブなイメージを抱く方もきっと多いはず。

筆者はその考え方を否定するものではない。見方は色々あるものだし、パチンコ依存は根深い社会問題であることも事実だからだ。

一方で筆者が常々考えるのは、果たしてパチンコをしない人にとって、一切無縁の存在のままパチンコ関連企業が存在して良いのか? というものである。

パチンコをしない人にとっても、何らかの形で援助なり、恩恵なりを提供しようとしている企業もあるわけで、そういった努力は素直に認めて、紹介したいという思いがある。

そこで今回、こういう記事を執筆した次第だ。

マルハンのCSR活動の歩みは、公式ウェブサイト上の「CSR情報」というページに明るい。

日々実践されているグループ全体のさまざまな慈善事業の結果が公開されているため、ぜひ直近の活動を把握したい際にはご確認いただきたい。

文/松本ミゾレ

【取材協力】
マルハン東日本カンパニー
CSR情報

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