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日本にはさまざまな記念日がありますが、数ある記念日の中でも特にユニークな『ふんどしの日』があることを知っているでしょうか?由来をはじめ、提唱している『日本ふんどし協会』の活動や、『ふんどしの日』に開催されているイベントなどを紹介します。
「ふんどしの日」は2月14日
『ふんどしの日』は2月14日に制定されています。この日は誰もが知るバレンタインデーをはじめ、第1回箱根駅伝が開催されたり、日本で初めてのスケート大会が開催されたりと、さまざまな記念日でもあります。まずは『ふんどしの日』が制定された理由から、押さえておきましょう。
記念日の由来は?
2月14日が『ふんどしの日』とされたのは、実は単なる語呂合わせです。『2=ふ』『10=とお』『4=し』で『ふんどし』となるからで、歴史上2月14日にふんどしに関して特別な出来事があったわけではありません。
ただし、語呂合わせで記念日が決められる例はかなり多く、2月14日に制定されている記念日としては、『煮干しの日』があります。こちらも『2=に』『1=ぼ』『4=し』の語呂合わせで、真ん中の『1=ぼ』は、数字の『1』が棒のように見えるからです。
「日本ふんどし協会」が制定
2月14日を『ふんどしの日』と定めたのは『一般社団法人 日本ふんどし協会』で、2011年に制定されました。同協会の制定を受けて、日本記念日協会も正式な記念日として認定しています。
2月14日はバレンタインデーとして広く知られていますが、日本ふんどし協会によると『上記の語呂合わせにより偶然同じ日になった』ということだそうです。
参考:2.14 ふんどしの日|一般社団法人 日本ふんどし協会(JAPAN FUNDOSHI ASSOCIATION)
「ふんどしの日」には何をする?
日本ふんどし協会は、ふんどしに対する理解を広めるために、記念日として2月14日を制定しました。ただ、偶然にもバレンタインデーと同日になったことを受けて、女性から男性にふんどしを贈る日とも考えています。
さらに、2月14日は『大切な家族やパートナーに対して感謝や愛する気持ちを伝える日』であることから、日ごろの感謝を自分に向けることも大事と考えているようです。同協会は『自分をいたわる日』にもしてほしいと、公式サイトに記載しています。
参考:2月14日を「自分をいたわる日」に変えませんか?|一般社団法人 日本ふんどし協会(JAPAN FUNDOSHI ASSOCIATION)
3月14日は「ふんどし返しの日」?
2月14日のバレンタインデーと並んで、相手に贈り物をする日として有名なのが、3月14日のホワイトデーです。2月14日を正式に認定された『ふんどしの日』で、女性から男性にふんどしを贈る日と考えている同協会では、3月14日を『ふんどし返しの日』にすることも提案しています。
同協会は、過去には長崎市内にある中小企業と『ながさきふんどし』を共同開発し、3月14日に購入した人に対して、クッキーをプレゼントするといった企画も実施していました。
「ふんどし協会」は何をしている?
『ふんどしの日』を提唱している『日本ふんどし協会』は、何をしている組織なのでしょうか?2011年に設立されて以来、日本が誇るリラックスウェアとして、ふんどしを世界に紹介する活動をしているようです。
日本古来の文化であるふんどしの普及に尽力
日本ふんどし協会は、日本古来の文化であるふんどしの普及や理解・関心を広めるために活動している一般社団法人です。ふんどしのイメージを刷新し、利用者が増えることを望んでおり、ふんどしの歴史・文化の紹介や生産者の紹介、講演活動なども行っています。
さらにふんどしを『FUNDOSHI』として、世界に発信する活動にも力を入れており、代表の中川氏はふんどしに関する書籍も出版しています。
ふんどしに関するイベントも開催
2月14日を『ふんどしの日』として制定したこともあり、日本ふんどし協会は、過去にふんどしに関するイベントや期間限定のフェアを開催したり、講義・講演活動を行ったりしています。
例えば、百貨店でふんどしを集めたフェアを開催したり、キャラクターの限定商品を販売したりといった活動が注目されました。今後も2月14日を中心に、ふんどしに関するイベントが開催されるでしょう。
ふんどしに関する雑学も知っておこう
ふんどしに関する雑学についても解説します。ふんどしの歴史は長く、日本文化に対する理解が深まるので、興味のある人は自分なりに調べてみるとよいでしょう。
ふんどしの歴史
ふんどしは、日本古来より男性用下着として使われていました。同じような形の下着は世界各地に見られますが、日本では戦国時代より前から使われており、さまざまな書物に登場します。
また、ふんどしの素材は麻が主流だったところ、江戸時代から木綿に替わり、第二次世界大戦までは一般的な下着として認知されていました。現代では、ふんどしは下着の主流ではなくなってしまいましたが、今後日本文化として普及が再度進めば、日常的に愛用する人も増えるかもしれません。
かつては高級品だった?
現代から見れば、ふんどしは昔の人が日常的に身につけていたイメージを持ってしまいがちですが、実は江戸時代には高級品とされていました。毎日身につける下着としては高級であったため、レンタルのサービスもあったようです。
当時のふんどしの素材である木綿が高価で、大量生産もできなかったため、多くの庶民は所持していなかったといわれています。現在でも、素材にこだわった『高級ふんどし』が製造・販売されています。興味のある人は、どのようなふんどしが売られているのか、調べてみるとよいでしょう。
構成/編集部