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2010年発売の初代から最新モデルまで歴代の「iPad」全モデルを振り返る

2024.07.28

タブレットの代表的シリーズといえば、アップルの「iPad」。iPhoneなどのアップル製品と互換性が高く、テレワーク時にはWeb会議用のデバイスとしても活躍する、便利な製品です。

2022年には、そんなiPadの標準モデルが第10世代の大台に乗り、デザイン刷新といったニュースで話題に。2024年には、2サイズ展開となったiPad Air(M2)と、ハイエンドモデルのiPad Pro(M4)も登場しています。

本記事では、これまで日本で発売されてきた、歴代iPadシリーズの発売日をまとめてみました。懐かしのiPadから最新モデルまで。iPadの歴史を追ってみましょう。

2010年から2024年までの歴代iPad一覧を総ざらい!

では、iPadの初代モデルが登場した2010年から、2024年現在までの、歴代iPadの発売日を振り返っていきます。

なお、記載している発売日は、主にアップルのNewsroomを参考にしています。

【参照】アップル Newsroom

標準モデル「iPad」は第10世代の大台に! 初代の発売は2010年だった!

2022年10月に第10世代が発売されたiPadの標準モデルですが、初代モデルが発売されたのは2010年の4月3日(米国のみ/そのほかの国では5月発売)。iPhoneシリーズでいうと、「iPhone 4」の発売と同年になります。

初代iPadは、9.7インチディスプレイで、当時はお馴染みだったホームボタンを搭載。ストレージ容量は16GB、32GB、64GBの3モデル構成。搭載チップセットはA4プロセッサというもので、Wi-Fi+Cellularモデルは、データ通信が3Gのみの対応でした。

初代iPadの登場から約1年後の2011年3月11日には、米国で「iPad 2」が発売(日本発売は4月28日)。ディスプレイサイズは9.7インチで共通ですが、本体の厚さが33%薄型化し、質量は最大15%軽量化。チップセットには、A5プロセッサが採用されています。

iPad 2

2012年には「iPad mini」と2013年には「iPad Air」やiPadの128GBモデルが発売

2012年3月16日には、標準モデル第3世代となるiPadが発売されました。iPadシリーズとしては初の4G LTE通信対応モデルとなり、「A5Xチップ」を搭載。ディスプレイサイズは9.7インチ、ストレージ容量は16GB、32GB、64GBで前モデルと共通です。

iPad(第4世代)

iPad mini

続いて、同年11月2日には、iPad(第4世代)に加えて、iPad miniのファーストモデルが登場。初代iPad miniのディスプレイサイズは7.9インチ、ホームボタンを搭載しており、プロセッサにはA5チップが採用されています。ストレージ容量は、16GB、32GB、64GBの3モデル展開でした。

一方、iPad(第4世代)は、9.7インチディスプレイの下部にホームボタンを搭載するなど、見た目の変化は前モデルからほとんどありませんが、プロセッサにはA6Xチップを採用。同時発売の初代iPad miniよりも、処理性能に優れた製品でした。ストレージ容量は16GB、32GB、64GBの3モデル展開でしたが、2013年1月29日より、128GBモデルが追加されています。

iPad Air

iPad mini、iPad(第4世代)の発売から約1年後の2013年11月1日には、薄く軽いボディが特徴の、iPad Airが初登場。ディスプレイサイズは9.7インチと、iPad(第4世代)と共通ですが、20%薄い7.5mmの厚さで、質量は28%軽い469g(Wi-Fiモデル)となっています。

iPad mini 2

iPad Airの登場からほどなく、11月12日には、iPad mini 2が発売されています。iPad Air、iPad mini 2は、どちらもA7チップを搭載し、16GB、32GB、64GB、128GBの4モデル展開でした。

2014年のiPad Air 2、iPad mini 3に続いて2015年には「iPad Pro 12.9インチ」モデルが発売開始

2014年10月18日(日本時間)には、順当にiPad Air 2、iPad mini 3の2モデルが発売を開始。2モデル共にTouch ID対応製品となっています。搭載プロセッサは、iPad Air 2がA8Xチップなのに対し、iPad mini 3は前モデル据え置きのA7チップ。iPad mini 3は、iPad mini 2にTouch IDを搭載したモデルのようなイメージともいえるでしょう。

iPad Air 2

iPad mini 3

続く2015年9月10日には、iPad mini 4が発売されています。ディスプレイサイズは引き続き7.9インチで、搭載プロセッサはA8チップ。ストレージ容量は16GB、32GB、64GB、128GBの4モデル展開となっています。

同年11月11日には、満を持して初代iPad Pro 12.9インチモデルが登場。搭載プロセッサはA9Xチップで、ストレージは32GB、128GB、256GBの3モデル構成。Touch IDセンサー内蔵のホームボタンを搭載しており、同時発表された「Apple Pencil(第1世代)」といった、周辺デバイスの拡充でも話題を呼びました。

iPad Pro 12.9インチ

翌年の2016年3月24日には、標準モデルやiPad Airシリーズと同じく、9.7インチディスプレイを搭載したiPad Proも登場。よりコンパクトで持ち運びやすい高性能タブレットという位置づけの製品となりました。このころより、iPad Proシリーズは、サイズの違う2モデルが展開されていきます。

iPad Pro 9.7インチ

出そろったiPadシリーズ! iPad Proは11インチモデルも登場

上述の通り、2015年には、現行のラインアップと共通となる「iPad(標準モデル)」「iPad mini」「iPad Air」「iPad Pro」の4シリーズが出そろい、2016年にはiPad Proの2サイズ展開も開始しました。では、引き続き歴代iPadシリーズの発売日を紹介していきましょう。

2017年3月21日に、標準モデルのiPad(第5世代)が発表され、ドコモ、au、ソフトバンクなどで同3月31日より発売しました。iPad(第4世代)が2012年11月の発売だったため、およそ4年半ぶりのリニューアルとなっています。ディスプレイサイズは前モデルに引き続き9.7インチですが、ストレージ容量は32GB、128GBの2モデル展開。搭載プロセッサはA9チップとなっています。

iPad(第5世代)

続いて、2017年6月には、iPad Proがモデルチェンジ。2世代目となる12.9インチモデルと、初登場となる10.5インチモデルの2モデルが展開されました。搭載プロセッサはA10X Fusionチップで、ストレージ容量は64GB、256GB、512GBの3サイズでした。

iPad Pro 12.9(第2世代)

iPad Pro 10.5インチ

2018年3月31日にはドコモ、ソフトバンクなどから、標準モデルのiPad(第6世代)が発売開始。ディスプレイサイズは9.7インチで、標準モデルとしては初めてApple Pencilに対応した製品となっています。搭載プロセッサはA10 Fusionチップ、ストレージ容量は32GB、128GBの2モデル展開です。

iPad(第6世代)

次にモデルチェンジしたのは、iPad Pro。2018年10月30日に発表され、11月7日に発売されました。iPad Pro 12.9インチ(第3世代)と、iPad Pro 11インチ(第1世代)の2モデル展開で、iPadシリーズとして初めてホームボタンを廃し、ほぼ全面にディスプレイを採用した、近年発売されるiPadのデザインベースとなりました。また、同時に「Apple Pencil(第2世代)」も発売されています。

iPad Pro 11インチ(第1世代)(左)とiPad Pro 12.9インチ(第3世代)(右)

iPad Pro 12.9インチ(第3世代)とiPad Pro 11インチ(第1世代)は、プロセッサにA12X Bionicを採用。ストレージ容量は64GB、256GB、512GB、1TBの4モデル展開。iPadシリーズ初の1TBモデルが登場し、充電ポートがUSB Type-C仕様になったのも、本モデルからです。

新型「M1チップ」搭載モデルや現行iPad mini(第6世代)も登場

iPad Airはおよそ4年半ぶり、iPad miniはおよそ3年半ぶりの新モデルとなるiPad Air(第3世代)とiPad mini(第5世代)が、2019年3月末に発売。両モデルとも、A12 Bionicを搭載し、Apple Pencil(第1世代)に対応。充電ポートは継続してLightningコネクタでした。ストレージ容量は、どちらも64GB、256GBの2モデル。ディスプレイサイズは、iPad Air(第3世代)が10.5インチ、iPad mini(第5世代)が7.9インチです。

iPad Air(第3世代)

iPad mini(第5世代)

同年9月末には、標準モデルのiPad(第7世代)が登場。依然としてホームボタンにTouch IDを搭載したデザインを採用していますが、ディスプレイの表示エリアが広くなり、10.2インチディスプレイを搭載。フルサイズのSmart Keyboardにも対応しています。なお、2019年より、標準モデルのiPadは、毎年9月に新モデルが登場するようになります。搭載プロセッサはA10 Fusionチップ、ストレージ容量は32GB、128GBの2モデル展開です。

iPad(第7世代)

続いて、2020年3月末に、iPad Pro 12.9インチ(第4世代)と、iPad Pro 11インチ(第2世代)が登場。背面カメラが広角カメラ、超広角カメラの2眼構成になり、LiDARスキャナを搭載しました。搭載プロセッサはA12Z Bionicで、ストレージ容量は128GB、256GB、512GB、1TBの4モデル展開です。

iPad Pro 12.9 インチ(第4世代)

2020年9月18日にはiPad(第8世代)、10月23日にはiPad Air(第4世代)が発売開始。iPad Airも、本モデルよりオールスクリーンデザインに刷新され、Touch IDはトップボタンに移動。ディスプレイサイズは10.9インチで、搭載プロセッサはA14 Bionic、ストレージ容量は64GB、256GBの2モデルです。

iPad Air(第4世代)

2021年5月後半には、ついにアップルの自社開発プロセッサ「M1チップ」を搭載したiPad Pro 12.9インチ(第5世代)と、iPad Pro 11インチ(第3世代)が登場。5G通信やeSIMにも対応しています。ストレージ容量は、128GB、256GB、512GB、1TB、2TBの5モデル展開です。

iPad Pro 11インチ(第3世代)(左)とiPad Pro 12.9インチ(第5世代)(右)

続いて、2021年9月には、標準モデルのiPad(第9世代)と、iPad mini(第6世代)が登場。iPad miniは、第6世代以降モデルチェンジしていないため、本モデルが執筆時点での現行製品となります。

iPad mini(第6世代)

iPad miniも第6世代になりオールスクリーンデザインに変更。ディスプレイサイズは8.3インチと大型化し、Apple Pencil(第2世代)に対応。充電ポートもUSB Type-Cになり、搭載プロセッサはA15 Bionic、ストレージ容量は64GB、256GBの2モデルが展開されています。

2022年にM1搭載iPad Air(第5世代)やiPad(第10世代)が発売

2022年には、3月18日よりiPad Air(第5世代)が発売。2021年に登場したiPad Proシリーズと同様にM1チップを搭載し、5G通信に対応。ディスプレイは10.9インチ、ストレージ容量は64GB、256GBの2モデル展開です。

iPad Air(第5世代)

10月26日には、iPad Pro 12.9インチ(第6世代)、iPad Pro 11インチ(第4世代)、iPad(第10世代)が同時発売。iPad ProはM2チップを搭載し、ストレージ容量は128GB、256GB、512GB、1TB、2TBの5モデル展開です。

iPad Pro 11インチ(第4世代)(左)とiPad Pro 12.9インチ(第6世代)(右)

一方、iPad(第10世代)は、ホームボタンの廃止、USB Type-Cへの対応など、デザイン面が刷新されたことで話題を呼びました。搭載プロセッサはA14 Bionic、ストレージ容量は64GB、256GBの2モデル展開。なお、Apple Pencilは第1世代の対応です。

iPad(第10世代)

2023年は新製品なし…2024年のiPad Air(M2)は2サイズ展開、iPad Pro向けMagic Keyboardもデザイン刷新

2023年はiPadシリーズの新モデルが登場せず。2024年には、最新のiPad Pro(M4)とiPad Air(M2)が5月15日に発売されています。

iPad Pro(M4)は、名前の通りM4チップを搭載。ディスプレイは11インチ、13インチの2サイズで、ストレージ容量は256GB、512GB、1B、2TBの4モデルとなります。11インチiPad Pro(M4)は5.3mm、13インチiPad Pro(M4)は5.1mmと、本体の薄型化が特徴です。

iPad Pro(M4)

また、iPad Pro(M4)で利用できる、Magic Keyboardのデザインも刷新されています。

iPad Air(M2)は、シリーズ初の2サイズ展開。iPad Pro(M4)と同様に、11インチと13インチになります。ストレージは128GB、256GB、512GB、1TBの4モデルです。

iPad Air(M2)

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※データは2024年6月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/佐藤文彦

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