2020年10月に発売された「iPad Air」はシリーズ4世代目。「iPad Pro」シリーズよりも控えめな価格帯ながら、iPhone 12シリーズと同じチップセットを搭載した高性能で話題を呼びました。
では、これまでのiPad Airシリーズの進化を見ていきましょう。また、現時点でiPad Proシリーズの最新モデルとの性能も比較していきます。
歴代iPad Airのサイズや性能を見ていこう!
早速、第4世代のiPad Airを軸に歴代のiPad Airがどのように進化してきたのかを見ていきましょう。
iPad Airのディスプレイサイズは徐々に大きくなっている?
第4世代のiPad Airはディスプレイサイズが10.9インチ。第3世代だと10.5インチとあまり差はありませんが、第1・第2世代は9.7インチとなっています。
※左からiPad Air第4世代、第3世代、第2世代
第4世代になって大きく変わったのは、ホームボタンが廃止されたことでしょう。代わりにトップボタンで指紋認証が行えるようになっています。
本体のサイズは第4世代iPad AirのWi-Fiモデルで高さ247.6mm×幅178.5mm×厚さ6.1mm、質量が458g。歴代のiPad Airと比較しても、あまり変化は見られません。
最新のProラインである第2世代iPad Pro 11インチモデルと比較しても、高さ247.6mm×幅178.5mm×厚さ5.9mm、質量471gとあまり違いはありません。
第4世代iPad AirはiPad Proを超える高性能?
最新のiPad Airで最も注目するべきは性能の高さにあります。というのも、処理性能に大きく関わるチップセットには、iPhone 12シリーズと同じ「A14 Bionic」が搭載されています。
実は、上位モデルであるiPad Proの最新モデルに搭載されているチップセットはA12Z Bionicという旧モデルのもの。
第4世代iPad Airは最新iPad Proよりも半年ほど遅く発売されました。そのため、現時点ではiPad Airのほうが新しい世代のチップセットを搭載している形になっています。
iPad Airの公式HPによると第3世代iPad Airよりも「40%速いCPUと30%速いグラフィックスを搭載した」とあります。これだけでも性能の高さが伺えますね。
第4世代iPad Airの価格は? 驚きのコスパを実現
AirシリーズはProシリーズと比較して、性能を若干控えめにする代わりに低価格で販売しているモデル。第1世代から第3世代までは、最小構成で5万円強程度の価格でした。
第4世代のiPad Airは最小構成で6万2800円(税別)と、これまでのモデルと比較すると少し高くなっています。これは最新チップを搭載するなど、性能面にもより注力したためでしょう。
iPad Proの最新モデルだと、11インチモデルの最小構成で8万4800円(税別)。最新のチップセットを搭載した第4世代iPad Airのほうが2万円ほど安くなっています。
カラーバリエーションも拡充
第3世代までのiPad Airは「シルバー」「スペースグレイ」「ゴールド」の3色展開でしたが、第4世代iPad Airでは「シルバー」「スペースグレイ」「ローズゴールド」「グリーン」「スカイブルー」の5色展開となっています。
iPhone 12シリーズもですが、シンプルな色合いが多かったアップル製品に色で個性を持たせられるようになったのは嬉しいポイントです。
第4世代iPad Airの特徴を見ていこう
第4世代iPad Airを過去モデルやProシリーズと比較してきました。では、もう少し具体的に最新iPad Airの特徴を紹介していきましょう。
A14 Bionic×Neural Engineの性能でノートパソコンを凌駕!?
公式HPに「ノートパソコンのスピードを軽やかに超えるために」と記されているように、前世代のA12 Bionicと比べて40%高速化した6コアのCPU、30%速い4コアGPUがA14 Bionicには搭載されています。
また、Neural Engineという機械学習のための演算装置は1秒間に11兆回もの演算を行うことが可能。これまで使用してきたアプリも「新しいレベル」で動かせるとのことです。
Apple Pencilとケースにもなる2種類のキーボードに対応
Appleの純正タッチペンである「Apple Pencil(第2世代)」に加え、「Magic Keyboard」と「Smart Keyboard Folio」という2つのカバーにもなるキーボードに対応しています。
実は、2種類のタイプカバーに対応したのはiPad Airとしては初。好みのモデルを選べるのもポイントです。
指紋認証に対応・USB Type-Cで充電!
第4世代iPad Airはトップボタンにて指紋認証が行えます。さらに、充電はBluetoothイヤホンやAndroidスマートフォンなどに用いられることが多いUSB Type-Cにて行います。
この2つの機能は、iPhoneにも搭載を望む声も聞く汎用性の高いもの。これらが搭載されたiPad Airは、アップル製品としてはかなり先進的ともいえるかもしれません。
※データは2020年1月上旬時点での編集部調べ。
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文/佐藤文彦