ボトル入りヨンジーガムロを実食してみた!
さっそくコストコで販売されているボトル入りヨンジーガムロを入手し、味わってみた。コストコで販売するだけあって、デザートドリンクとしてはかなりボリューミィ。
1020gとたっぷり入っていて、どちらかというと業務用サイズだ。
外側から見てもかなり多量のタピオカが入っていることがわかる。
生絞りのマンゴージュースのような濃厚なとろみ。タピオカは生で見るとかなり小粒。
味わいもマンゴーの生ジュースそのもの。単に甘みと香りだけでなく、かすかな酸味や後味の余韻が「生」に近いのだ。そしてユニークなのが、タピオカボールの噛みごたえ。小粒なのに弾力が強く、歯切れのよさもあって、クセになりそうな面白さがある。
大ヒットの理由を舌で体感!「アレンジ無双」がヨンジーガムロの強さだった!
実はボトルドリンクを飲んだだけでは「確かに美味しいけれど、果たして爆発的にヒットするかなあ…?」という疑問もうっすらあった。マンゴープリンやマンゴーパフェブームも過去にあったし、タピオカも食べ飽きている。知っているアイテム同士の組み合わせともいえるので、それほどパンチ力はないのでは?と思えたのだ。
それが覆ったのが、商品発表会での試食タイム。アイスクリームやヨーグルト、ココナッツミルク、アルコールにこのボトルタイプのヨンジーガムロを組み合わせたところ、未体験の美味しさが爆誕したのだ!
最初に味わったのは、ヨンジーガムロのココナッツミルク割り。ココナッツミルクの甘い香りとコクによって、マンゴーの美味しさが限界突破くらいまでに膨らんでびっくり。
「雪見大福」のヨンジーガムロ添えにも驚いた。バニラアイスに合うのはもちろん、ヨンジーガムロとお餅(ぎゅうひ)も相性抜群。ラムレーズンやマンゴーアイスなど、いろいろなアイスクリームでも試してみたくなった。
ヨーグルトとの相性のよさは予想通り。ヨンジーガムロ多めにしてよくシェイクし、スムージーのようにして飲むのもおすすめ。生のマンゴーフルーツを加えると、パフェ風に。
ヨンジーガムロのウォッカ割りも、会場内で大好評。味見した人が次々にお代わりをしていた。美味しくて止まらなくなるので危険なカクテル。ヨンジーガムロとアルコールの相性は抜群のため、台湾ではビールを始めヨンジーガムロ風カクテルのボトル商品が多数発売されているそう。
筆者がはまったのが、杏仁豆腐のヨンジーガムロ添え。杏仁豆腐のなめらかな舌ざわり、涼やかな甘さに、ヨンジーガムロの濃厚な味わいが加わり、やみつきになる美味しさなのだ。
コンビニで手に入る冷凍マンゴーを、氷の代わりにヨンジーガムロに入れるだけでも、絶品デザートになる。
味見のために購入し「こんなに大量、飲めるだろうか」と思っていたヨンジーガムロが、アレンジをし始めたらすごい勢いで減り、あっという間になくなった。この1本があれば、それこそ専門店並みにいろいろなデザートやカクテルがあっという間に完成する。この手軽さと美味しさなら、飲食店が競って使いたくなるのも納得だ。今では、「今年の大ブームは絶対に来る」と確信している。
信じられないという人は、ぜひ近くのコストコで買って試してみて欲しい。フルッタフルッタのオンライストアでも購入可能だ。
販売元のフルッタフルッタのオンラインストアで紹介されているアレンジ例。ホットラテやアイスキャンデー、パンケーキ、フレンチトーストなど多彩だ。
美味しさの秘密は、ラベルに全て記されていた!
このように多様なアレンジが可能なのは、このボトル入りのヨンジーガムロが、生のマンゴーにかなり近い味わいのままでボトリングされているため。どのようにしてそれを実現しているかは、ラベルを見るとよくわかる。
ラベルを確認すると、「香料・濃縮還元果汁不使用」「ストレート果汁27%」とある。
原材料名の欄では多い順番から記されるが、最初が「マンゴー」。つまりマンゴーが最も多いことがわかる。
フレッシュな味わいの理由は、マンゴーの含有量のほかに、「HPP製法」を取り入れていること。
HPP製法とは熱ではなく圧力で菌を不活性化する食品・飲料の製法。 「HPP(High pressure processing)=超高圧処理」の略。これにより熱による劣化を最小限にし、素材本来のみずみずしい味わいと栄養、鮮やかな色味を実現しているという。フルッタフルッタのアサイードリンクの一部などもこの方法で処理されているので、栄養分や風味が失われにくいのだという。
「香港や台湾では、生の新鮮なマンゴーが安価で手に入ることもヨンジーガムロがブレイクした理由のひとつ。現地では、新鮮なマンゴーを惜しみなくザクザク入れている。HPP製法によりその美味しさを再現できたことが、ドリンクタイプのヨンジーガムロがヒットした最大の理由のひとつ」(長澤氏)。
植物成分のみなので、植物性ミルクと組み合わせればヴィーガン向けのデザートに。アレルギーを起こしやすい28品目も含まれていない。
オリジナルのタピオカボールは、コンニャクと寒天のハイブリッド
成分表を見てもう一つ、気づいたことがある。「マンゴー」に次いで多く含まれているのが「タピオカボール」なのだが、その「タピオカボール」は一般的なタピオカボールと違う。液糖に次いで多いのが「こんにゃく粉」で次が「タピオカでん粉」、「寒天」も含まれているのだ。
通常のタピオカは、長時間液体に浸していると溶けて弾力が失われるが、コンニャクと寒天のハイブリッドスタイルにすることで、タピオカの弾力がキープされているとのこと。
通常のタピオカボールの成分は、ほぼ炭水化物。そのためカロリーが高い割に、炭水化物以外の栄養素は摂れない。一方このオリジナルタピオカボールなら、炭水化物は少な目で食物繊維が豊富。またマンゴーは糖質も多いが、ビタミンA、βカロテン、ビタミンC 、葉酸といった多彩な栄養素が含まれている。こうしたヘルシーさも、ボトルスタイルのヨンジーガムロがヒットした要因のひとつかもしれない。
取材・文/桑原恵美子
取材協力/フルッタフルッタ