コロナ禍で、環境、社会、および健康問題に対する意識が高まったことにより、シンガポールの消費者の間でプラントベース(ヴィーガン)の人気が高まっている。
実際、プラントベースの商品やレストランのレビューを投稿し、世界中のユーザーとシェアできる菜食主義者向けのアプリ「abillion」のレビュー数で見てみると、シンガポールはアジアで1位、世界で4位という、非常に大きなプラントベース市場であることが分かる。
また、シンガポールのユーザーが「abillion」に投稿したレビュー数は、2019年から2020年にかけて2 倍以上になっており、プラントベース市場の伸びが分かる。
フレキシタリアンが多いのがシンガポールの特徴
プラントベース市場は拡大しているが、完全なる菜食主義者ではなく、フレキシタリアン(主に植物性食品を食べるが、肉やその他の動物性食品も適度に摂取する食事スタイル)が多いのがシンガポールの特徴である。
シンガポール人の 5 人に 2 人 (約40%) がフレキシタリアンという調査結果も出ている。
プラントベースになる理由の1位は「健康を考えて」
また、シンガポール人がプラントベースの食事をチョイスする理由の1位は「健康上の理由(46%)」で、これに続いて「肉/魚生産における健康リスクへの懸念 (37%)」、「加工肉の健康への懸念 (32%)」、「環境上の理由 (24%)」となっている。