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IOWN1.0、SiCパワー半導体、ベクトル型スパコン、国産テクノロジーはIT業界のゲームチェンジャーとなるか?

2023.02.13

ベクトル型スーパーコンピューター

2023年8月に東北大学に導入予定

 東北大学サイバーサイエンスセンターでは、NECが開発したベクトル型スーパーコンピューターを採用し、2023年8月より、従来の『AOBA』を大幅に増強した『AOBA-1.5』(仮称)として運用を開始する予定だ。ベクトル型スーパーコンピューターを用いた『AOBA-1.5』の性能は既存システムに比べて14倍以上。ベクトル型スーパーコンピューターでは世界最大規模となる。

 これまでにも東北大学サイバーサイエンスセンターでは、津波浸水や河川氾濫の被害予測といった防災減災のためのシミュレーションに、従来の『AOBA』を活用してきた。『AOBA-1.5』についても、今後、防災減災のための社会基盤として役立てられようとしている。

2.5倍の処理性能と2倍の電力効率を両立!

『SX-Aurora TSUBASA C401-8』

東北大学が採用するベクトル型スーパーコンピューターは『SX-Aurora TSUBASA C401-8』が正式名称。従来比2.5倍の処理性能と2倍の電力効率を実現する最新鋭タイプだ。

ベクトル型なら多くのデータをまとめて処理できる!

ベクトル型

スーパーコンピューターのベクトル型は『富岳』に代表されるスカラー型に比べて、一度により多くのデータをまとめて処理できるのが特徴。大規模なシミュレーションなど、科学技術計算においての評価が高い。

SiCパワー半導体

2023年はさらに量産化が加速!

「脱炭素」の潮流によって注目度を増しているのが、電気の変換や制御を行なうパワー半導体だ。2021年には全世界における売上高トップ10の企業のうち、国内企業の5社がランクインするなど、日本が世界に存在感を放つ分野でもある。

 特に最近では、シリコン(Si)よりも省エネ性能に優れたシリコンカーバイド(SiC)を用いる次世代パワー半導体の開発が進行中。すでに電気自動車への導入も進んでいる。国内大手自動車メーカーのトヨタも採用を発表していることから、2023年にはSiCパワー半導体の量産化が、さらに加速しそうだ。

省エネ性能に優れた次世代のパワー半導体

SiCパワー半導体

SiCパワー半導体

炭化ケイ素ともいわれるSiCは、シリコンを黒鉛とともに電気炉に入れ、炭化させて生成する。これまでは釣り竿の糸を通すためのリング状のガイドのほか、研磨剤などにも使われてきた。丸いSiCウエハー(写真下)から半導体チップが切り離され、デバイス(写真上)に実装した状態でクルマなどに導入される。

主な開発企業の2023年動向

ローム
福岡県の工場内に専用生産棟を開所し2022年12月に量産を開始。

富士電機
2022年度中(2023年3月まで)に長野県の工場にて電動車向けを量産。

デンソー
電動車向けインバーター用の開発強化。トヨタの燃料電池車向けに量産化することも模索。

世界的チップメーカー・インテルの新ブランドにも注目!

 インテルはHPU(ハイパフォーマンス コンピューティング)およびAI向けのマイクロプロセッサーとして「インテル マックス・シリーズシリーズ」を投入する。競合製品比で4・8倍も高速なCPU「インテル Xeon CPU マックス・シリーズ」と、インテル史上最高密度のGPU「インテル データセンター GPU マックス・シリーズ」が第1弾だ。

 HPUは気候変動の抑制や感染症の治療といった課題の解決に取り組む、テクノロジーの最先端を象徴する技術のこと。同CPUはロスアラモス国立研究所をはじめとするスーパーコンピューティングの拠点に、同GPUはアルゴンヌ国立研究所に設置されるスーパーコンピューター『Aurora』向けに、それぞれ出荷される予定だ。

インテル マックス・シリーズ

2023年1月から投入開始

気候変動の抑制や感染症の治療などの課題解決に貢献!

インテル マックス・シリーズ

インテル マックス・シリーズ

前述の『Aurora』は同シリーズの導入により、倍精度演算のピーク性能が〝2エクサフロップス〟を超える、初のスーパーコンピューターになることが期待される。

取材・文/太田百合子

 

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20cm×20cmというサイズ感なので、文字だけでなく、表、グラフ、図などはもちろん、好きなイラストや絵を書き込めます。ちなみに、書き込んだ文字やイラストは同梱されている布できれいに拭き取ることができるため、何度でも書き直すことが可能。また、好きな写真やイラストをアクリルパネルの下に敷けば、トレースしてイラスト化することも可能です。

デスクトップでカレンダーやTo Doリストして使うこともできれば、家族が集うリビングやダイニングに置いて伝言板として使ったり、お店のテーブルやカウンターにメニューボードして使うこともできるので便利。家族や職場の同僚とのコミュニケーションを高めるために、推し活や趣味を盛り上げるために、このおしゃれな付録「LEDアクリルメモボード」を活用してみてはいかが?

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