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日本から世界を変える?2023年にスタートする「IOWN」が実現する世界

2022.12.25

eスポーツ品質の遅延のない遠隔対戦が実現

超低遅延のユースケースのもうひとつは、遠隔地をつないだゲーム。APNを用いれば、離れた場所同士でも遅延なく、フェアな対戦ができるという。APNによる低遅延化だけでなく、遠隔制御技術を用いて拠点による遅延差を均一にコントロールすることで、遅延のない環境を作り出すしくみだ。

リモートで身体感覚もリアルタイムに伝送

超低遅延が実現すればリモートでできることも増える。たとえばロボットアームなどを使った、遠隔操作もそのひとつだ。映像を見ながらの遠隔操作は距離感覚を掴むのが難しいが、ARを用いてそうした感覚のずれをサポートする技術も開発中だ。

リモートで運動能力を転写する技術も開発されている。熟練者の筋肉の動きをダイレクトに初心者の筋肉に伝えて、同じ動きを促すというもの。たとえば腕に電極をつけた相手にピアノ演奏の腕の動きを、離れた場所から筋電気刺激で伝えることができる。

IOWN時代のメタバースは、リアルとバーチャルが融合

IOWN構想では、現実世界そっくりの世界をデジタル上に構築する、「デジタルツインコンピューティング」によって、スマートな社会の実現を目指している。IOWN時代のメタバースではこの技術によって、リアルとバーチャルの垣根なく、空間を飛び越えることができるという。展示では超高精細かつ立体的な海辺の映像に包まれつつ、砂を踏みしめる感覚を伝える床を体験することができた。

NTTではリアル世界をデジタル化する取り組みのひとつとして、「TENGUN Ogijima プロジェクト」を発足。瀬戸内海の中央に位置する男木島を、3Dスキャンなどを用いて計測し、その膨大な情報をもとに没入感の高いデジタル空間として再現する試みを進めている。メタバースで男木島を体験してもらうことで、「関係人口」の創出・拡大など離島が抱える課題解決につなげたい考えだ。

デジタルツインでのシミュレーション事故ゼロに

デジタルツインで、自動車が衝突することなく平均速度を最大化するためのシミュレーションを行い、それをリアルタイムに各車にフィードバック。さらに車同士でも通信を行いながら、速度や車間距離をキープできれば、信号がなくても事故が起こらない世界を実現できる。

IOWNだけじゃない!注目技術も続々

「NTT R&Dフォーラム」ではこのほかにも、現在研究、開発が進められている様々な技術展示が行われていた。すでに「nwm」というブランド名で製品化されているのが、耳を塞がずにかつ骨伝導でもない、耳元だけに音を閉じ込めるPSZ(パーソナライズド・サウンド・ゾーン)技術を用いたヘッドフォン。来春にはワイヤレス版も発売予定だ。

PSZ技術を自動車に活用したデモも。運転席だけナビの音声が聞こえるようにしたり、ノイズを抑えつつ、緊急車両の音だけ聞こえやすくするといったことも可能。将来はヘッドフォンを使わずに、個々好きな音楽を楽しめるようになるかもしれない。

ウェアラブルデバイスなど、様々なセンシング技術を用いて、身体データをデジタル化する試みも。自分の身体や心の状態を「バイオデジタルツイン」として、デジタル空間にコピーを作成し、未来を予測して食生活や運動のアドバイスをしたり、薬や治療のシミュレーションをすることで、健康をサポートする。

DIME2023年2・3月合併号では「仕事に役立つ!トレンド大予測2023」を特集!

2023年12月発売のDIMEでは2023年3月にスタートするIOWNなど、「仕事に役立つ!トレンド大予測2023」を掲載。そのほか「2022年第35回小学館DIMEトレンド大賞」の発表や「ヒット商品BEST100」も紹介しています。超豪華付録と併せて、ぜひ書店でお買い求めください!


取材・文/太田百合子

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