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入社2年目、3年目、4年目の若手社員が直面している〝仕事の壁〟

2022.12.15

社会人1年目の頃は新鮮味を持って取り組んでいた仕事も、2年目以降はマンネリ気味になってくるものだ。

では、そういった「仕事の飽き」に対し、社会人2年目~4年目のビジネスパーソンはどう向き合っているのだろうか?

ラーニングイノベーション総合研究所はこのほど、社会人2年目~4年目の900人を対象に「仕事の飽き」などに関する意識調査を実施。その結果をグラフにまとめて発表した。

社会人2年目、3年目、4年目が感じる壁、共通で「仕事に関するもの」

本調査では、社会人2年目、3年目、4年目の若手社員に対し、現在どのようなことに困難を感じているか、不安を感じているか、仕事や上司、キャリアや自身の成長など、16の項目(以下、『16の壁』と記載)について質問した。では、一体どのような壁が立ちはだかっているのか、結果を年次別に見ていく。

社会人2年目の結果を見ると「仕事を進める上で困難に感じることがある」が68.3%の割合で最も高い結果となった。次に、「仕事の量が多いと感じることがある」が50.7%、その後は「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある(49.3%)」「自身の成長に不安を感じることがある(48.3%)」「仕事の判断を任されることがある(47.7%)」と続いた。(図1)

次に、社会人3年目の結果を見ていくと、「仕事を進める上で困難に感じることがある」が60.3%の割合で最も高い結果となった。次に、「仕事の量が多いと感じることがある」が49.0%。その後は「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある(44.0%)」「仕事の判断を任されることがある(43.7%)」「自身の成長に不安を感じることがある(43.0%)」と続いた。(図2)

社会人4年目の結果に関しては、「仕事を進める上で困難に感じることがある」が63.7%の割合で、こちらでも最も高い結果となった。次に、「仕事の量が多いと感じることがある」が53.7%。その後、「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある(48.0%)」「自分の知識・スキルに不安を感じることがある(45.7%)」「自身の成長に不安を感じることがある(45.3%)」と続いた。(図3)

社会人2年目、3年目、4年目が、それぞれ壁と感じる割合の高い項目は1位「仕事を進める上で困難に感じることがある」、2位「仕事の量が多いと感じることがある」、3位「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある」と、1位から3位までが同じ順位となった。4位以降は違いがあるものの、仕事に関することは年次に関わらず、共通して高い壁であることが明らかとなった。

「仕事を進める上での壁」は2年目が最大値、「仕事の量の壁」は4年目が最大値。3年目は全項目低め

各年次共通で上位に挙がった「仕事を進める上で困難に感じることがある(以下『仕事を進める上での壁』と記載)」、「仕事の量が多いと感じることがある(以下『仕事の量の壁』と記載)」、「仕事が飽きた、つまらないと感じることがある(以下『仕事の飽きの壁』と記載)」の3つの壁を年次別で比較した。

各年次で最も高い壁であった『仕事を進める上での壁』は社会人2年目が最も高く、68.3%と7割近い社員にとって壁となっていた。

次に高いのは4年目の63.7%、最後に3年目が60.3%だった。『仕事の量の壁』では、社会人4年目が最も高く53.7%、続いて2年目が50.7%、3年目49.0%となった。『仕事の飽きの壁』では、社会人2年目が最も高く、49.3%と約5割が壁を感じていた。続いて4年目が48.0%、3年目が44.0%となった。

全体を見てみると、社会人3年目はどの項目においても、2年目、4年目より低い結果となった。今回、16の全ての壁の中で比較しても、社会人3年目は半数以上の項目で他年次よりも低いという結果が見られた。(図4)

「仕事を進める上での壁」の具体的シーン、2年目「教えてくれる人がいない」、3年目「相談相手がいない」

ここからは、前述した3つの壁である『仕事を進める上での壁』、『仕事の量の壁』、『仕事の飽きの壁』について、それぞれ具体的にどのような場面でその壁を感じたのか、また壁に直面した際、各年次の社員はどのような捉え方をしたのか、結果を一部紹介していく。

まずは、『仕事を進める上での壁』である、仕事を進める上で困難に感じる場面を見ていく。全年次共通で上位は「業務量が多い」「自分のスキルが足りない」「業務内容が難しい」だった。すべての年次で同じ順位となったものの、「自分のスキルが足りない」においては、2年目は3、4年目と比較すると5ポイント低い結果となった。

上位3つの項目は3、4年目が高く2年目は低い結果だったが、「教えてくれる人がいない」という項目に関しては、2年目が最も高く18.5%となった。また、割合はそこまで高くはないものの、「業務の意義が見いだせない」も2年目が最も高くなっている。

他の項目を見てみると、「相談相手がいない」「関係者が多い」においては3年目が他年次よりも高くなった(17.7%、10.5%)。4年目に関しては、「やり方が分からない(14.1%)」「やりたい業務ではない(13.6%)」「納期が短い(3.1%)」が他年次よりも高い結果となっている。(図5)

次に、『仕事を進める上での壁』を、各年次の社員はどのように捉えているのか見ていく。

2年目の社員で回答が多かった順に見ていくと、「不満を抱いた(22.9%)」、「不安に感じた(22.0%)」だった。3年目は「不安に感じた(32.0%)」が最多となり、「大変だと感じた(23.8%)」が続いた。どちらも、不満・不安・大変とネガティブな捉え方をしている人が上位に並んだ。

一方、4年目は、「不安に感じた(32.5%)」が最多となった傍ら、2位には「成長の機会と感じた(21.5%)」が続いた。2年目、3年目に関しても上位の項目に続き、「期待に応えようと感じた」が同率21.0%で3位に入っている。

全年次、ネガティブな捉え方が多いものの、障壁をポジティブに感じることができるような前向きな社員も一定数いることがわかる。(図6)

『仕事の量の壁』は年次共通で「大変・不安」。それに続き「成長機会・期待に応えたい」といった声も

次に、『仕事の量の壁』は、どのように捉えているのだろうか。

仕事の量が多いと感じる状況に対し社会人2年目は、25.7%が「大変だと感じた」と回答しており、2年目の中で最も高くなった。次に「不安に感じた(19.7%)」が入った。3年目は「大変だと感じた」が37.4%で1位、次に「不安に感じた(21.1%)」という結果に。

3年目の「大変だと感じた」と回答した人の割合は、各年次を比較した中でも最も高い割合となった。2年目も3年目も、大変・不安と、仕事の量に対してネガティブに捉える人が多いことがわかる。

社会人4年目は「大変だと感じた(34.2%)」、次に「不安に感じた(18.6%)」と続いたが、「期待に応えようと感じた(18.6%)」も同等の割合で2位となった。2年目3年目の3位にも「期待に応えようと感じた(2年目16.4%)」「成長の機会と感じた(3年目19.0%)」が入り、仕事を進める上での壁と同様、仕事の量に対しても、前向きに捉えて取り組む社員も一定数いることがわかる。(図7)

仕事が飽きたと感じる場面、2年目は「仕事の意義が分からないとき」、3,4年目は「いつも同じ業務・やりたい仕事ではないとき」

最後に、『仕事の飽きの壁』はどのような時に出現するのか、またその捉え方についても見ていこう。

仕事が飽きた、つまらないと感じる場面について、社会人2年目の社員は「仕事の意義が分からない」と回答した割合が17.6%と最も高く、他年次と5ポイント以上の差がでる結果となった。次に「役割が変わらない」が14.9%となった。

がむしゃらにやっていた1年目と違い、2年目は少し仕事にも慣れてきて、仕事の意義や意味などに意識がいくようになり、それらが不明瞭なときには、飽きやつまらなさを感じることがわかった。

一方、3年目と4年目の社員は、1位が「いつも同じ業務をやっている(3年目18.2%、4年目22.9%)」となり、2年次と大きな差が出た。特に4年目の割合が高いことから、新たな業務における刺激や、成長できる環境を求めていることが推察できるだろう。また、2位はどちらも「やりたい業務ではない(3年目は16.7%、4年目は13.9%)」となった。

それでは、仕事が飽きた、つまらないと感じる場面を各年次はどのように捉えているのだろうか。

社会人2年目の社員は、25.0%が「不満を抱いた」と回答し、最も高い結果となった。次に、20.9%の人「会社を辞めたくなった」と回答した。仕事の飽きやつまらない状態は、2年目社員の離職意向にもつながることがわかった。

また、社会人3年目は、25.0%の人が「不安に感じた」と回答し、他年次と5ポイント以上の差が出た。次に、22.7%の人が「不満を抱いた」と回答した。

社会人4年目は、33.3%の人が「我慢した」と回答し、こちらは他年次と10ポイント以上の差が出た。続いて20.8%の人が「不満を抱いた」と回答する結果となった。

出典元:株式会社ラーニングエージェンシー

構成/こじへい

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