その道を究めた職人の作業環境には、これまで紹介したガジェット専門インフルエンサーのデスクとは違った魅力にあふれている。そこで3名の個性豊かな「プロ」のデスクを徹底取材、仕事を最適化するための秘訣に迫った。
プロゲーマー ときどさん
「東大卒プロゲーマー」で知られる、ROHTO Z!所属のプロ格闘ゲーマー。現在進行中のプロリーグはオンライン開催のため、自宅から出場。練習、大会、配信、筋トレといったすべての作業を自室で行なっている。
自宅の作業環境を整えることが勝利へ直結する
一日中椅子に座り、ゲーム画面を眺め続ける──プロゲーマーへのそんなイメージとは真逆の巨大なトレーニングマシンが、ときどさんの自室には鎮座している。
「長時間におよぶ試合を勝ち抜くには、かなりの集中力とそれを持続するスタミナが必要。実はプロゲーマーって体力を要する職業なんです。それに、身体づくりにも気を配ることが、少しでも業界全体の印象向上につながると信じているんです」
使用しているPCに関していえば「購入時に一番高性能なものにしましたが、特にこだわりはありません」とのこと。一方、机周りの小物には、プロゲーマーならではのこだわりが見えてくる。
「プロゲーマーにとって、大会で勝つことは達成すべき最大の目的ですが、普段の配信をファンに楽しんでもらうことも大事な仕事です。そのため、カメラの画質や配信音のバランスにこだわることはファンサービスにつながると思っています。
音質にもこだわって超高性能なマイクを買ったんですが……咀嚼音まで拾うので、長時間配信だと食事はとれない。なので食事代わりに静かにプロテインを飲むことで、身体づくりにもつながるし〝一石二鳥〟ということにしています(笑)」
〈こだわりポイント〉モニターとの距離をメジャーで測定!?
オフライン大会などの環境は自宅と異なる。同じような実力をそうした場でも出せるように、モニターまでの距離を一定に保っているという。
ゲーム音声出力やマイクチェックに必須
ヤマハ『MG10XU』オープン価格(実勢価格約3万2450円)
自身のマイク音をチェックしたり、ゲーム音とミックスした最終的な配信音の調整を行なえる。配信には必要不可欠だ。
AVerMedia『Live Gamer Portable 2 Plus』オープン価格(実勢価格約2万3000円)
ゲーム映像と一眼レフの映像を取り込むのに1台ずつ使用。ポータブル録画に対応しており、外出時の対戦録画にも重宝する。
SONY『α6600』オープン価格(実勢価格約16万円)
一眼カメラを使うと、Webカメラよりもプレイヤーの表情が鮮明に映る。配信の雰囲気もグッと良くなる。
体調管理だけでなく体型維持もプロの仕事
iROTEC『パワーラックHPMラットオプションセット』オープン価格(実勢価格約13万8600円)
筋トレは週に3~4回、1日1時間以内に制限しているという。プロテインも筋トレの1時間前に飲むことを徹底している。
取材・文/桑元康平
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年10月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
DIME2023年1月号では「マネしたくなる!最強の仕事基地」を大特集!
DIME1月号では「マネしたくなる!最強の仕事基地」として、ガジェット系YouTuberやインフルエンサー、さらには家具メーカーに「理想のデスクの作り方」を総力取材! 作業効率が超アップするガジェットや、一気に見栄えがよくなる工夫などを紹介しています。さらに、付録は「携帯型スティック加湿器」! スリムな形状なので持ち運びやすく、必要なのは水を入れた容器とUSB電源だけ。勢いよく噴射する強力ミストで、身の回りの潤いを保つようにしてください。