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「御用始め」はいつ?意外と知らない「仕事始め」との違いと正しい使い方

2023.01.02

『御用始め』という言葉をご存じでしょうか。最近では耳にすることが少なくなっていますが、ひと昔前まではテレビ放送でもたびたび使われてきた言葉です。言葉の意味や、御用始めと仕事始めの違い、2023年の御用始めについて解説をしていきます。

御用始めとは?

御用始めはあまり聞きなれない言葉ですが、そもそも『御用』とはどういった意味を持つのか、そして御用始めそのものの意味などについて解説をしていきます。

「御用」とは?

御用始めの『御用』という言葉は、もともと宮中・幕府・政府といった機関で、執務を指す言葉として使われていました。

時代劇などでよく目にする『御用だ!御用だ!』と役人が叫ぶシーンは『罪人を捕まえる公務(御用)を行っている』という意味です。転じて、罪人に対して『おとなしくしなさい』という意味になっています。

そのほかにも、幕末に活躍した新撰組の有名なセリフで『御用改めである』という言葉もあり、現代の言葉に置き換えると『(我々の公務である)取り調べを行います』という意味になります。

「御用始め」の意味

一般的に現代では、新年が明けて仕事を行う日のことを『仕事始め』と呼びます。それに対して御用始めは、役所などの官公庁で使う言葉であり、新年が明けて初めて公務をする日のことを御用始めと呼ぶのです。

ひと昔前では、テレビでも御用始めがしばしば使われていました。現代においては、耳にすることが少なくなっています。

御用始めに「初」は使わない

新年が明けたあと最初に起こる・行う物事には、初夢や書き初めといったように『初』の字が使われます。しかし、御用始めには『初』という文字は使わず、代わりに『始』という文字が使われています。これはなぜでしょうか。

仕事というものは、年末まで続けたあとに休みに入り、新年が明けて休みが終わり、また再開するものです。つまり、初めて行うことではなく『改めて始める』ことであるため、御用始めでは『始』という字が使われるのです。

御用始めは1月4日

役所などの官公庁で使われる御用始めですが、実は法律で定められています。

毎年1月4日が御用始めとされており、「行政機関の休日に関する法律」によると、12月29日から1月3日の間は休日となるので原則執務をしないという内容が記載されています。

参考:行政機関の休日に関する法律

仕事始めもまた、民間企業によって異なるものの、官公庁の慣例にならって1月4日前後から仕事始めとしている企業も多いようです。

仕事始めとの違いや関連ワード

図書館の本

(出典) photo-ac.com


御用始めと仕事始めはよく混同されがちな言葉ですが、それぞれ言葉の使い分けの仕方について解説します。

御用始めは行政機関で使われる言葉

前述しましたが、『御用始め』は国や地方公共団体の役所などを指す官公庁と行政機関で使われる言葉です。幕府の用命、宮中・官庁の公務などを『御用』と読んでいたために、今は行政機関のみで使用されています。

しかし、実は民間企業においても、1960年代ごろまでは御用始めという言葉が一般的に使われていました。テレビやラジオのニュースなどでも当時はよく伝えられていましたが、どうしても言葉自体に固い印象があるため、現在はあまり使われなくなっています。

仕事始めは民間企業で使われる言葉

御用始めの代わりに使われるようになったのが『仕事始め』です。民間企業で一般的に使われる言葉なので、こちらの方が耳なじみがあるという人も多いのではないでしょうか。

民間企業は、法律で新年明けの仕事の日が決まっている行政機関とは異なり、仕事始めの日を自由に設定することができます。特に小売業といった業種では、新年が明けてからすぐに初売りセールなどが開催され、書き入れ時となります。

民間企業では、商売や業態などの兼ね合いから、必ずしも1月4日が仕事始めとはならないことを理解しておきましょう。

御用始めの関連ワード

御用始めという言葉に関連したワードについて紹介します。行政機関において年末最後の公務日のことを『御用納め』といいますが、御用納めについても「行政機関の休日に関する法律」で毎年12月28日と決まっています。民間企業においては『仕事納め』という言葉が使われ、こちらの方が一般的によく耳にすることが多いです。

また、御用始めに関連したワードの一つに『大発会』『大納会』という言葉があります。大発会と大納会はそれぞれ、民間企業で使われる仕事始め・仕事納めと同じ意味で使われますが、主に証券取引所で使われる言葉です。

新年が明けて初めての取引のため、関係各所の女性社員が振袖をまとい、例年にぎやかな雰囲気に包まれて開催されています。

2023年の御用始めはいつ?

1月のカレンダーとウサギと獅子舞

(出典) photo-ac.com

ここまで御用始めに焦点を当て解説してきましたが、ここでは2023年の御用始めについて解説していきます。

役所では2023年の1月4日が御用始め

2023年の御用始めは、2023年1月4日(水曜日)です。御用始めは前述したとおり「行政機関の休日に関する法律」で定められているため、年によって変わることはありません。毎年、御用納めは12月28日で、御用始めは1月4日であるということを覚えておきましょう。

また一般の民間企業においても、年末年始の休みは行政機関にならって1月4日を仕事始めで設定している企業も多くあります。とはいえ、業種や業態によっても仕事始めの日が異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

構成/編集部

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