バッテリーの対策もお忘れなく
ライダーの防寒対策と同様に重要なのが、電源関係の対策です。寒い時期はバッテリー液の温度が下がることで充電効率が下がり、バッテリー上がりのリスクが高まるのです。
スーパーカブは先日バッテリー交換をしましたが、クロスカブに関しては購入して4年ほど手を付けていません。今年こそ交換しなければきっとトラブルが起きるぞ…!ということで、ついでに作業をしてしまうことにしました。
クロスカブのバッテリーはシート下に収まっています。センターカバーを取り外すと、スペースの幅ギリギリのサイズにバッテリーが入っていました。
ハンドルで何度も頭をぶつけながらも、ドライバーを差し込んで端子を取り外します。
バッテリーを取り外す際に重要なのは、必ずマイナス端子から取り外すこと。誤ってプラス端子から先に触ってしまうとショートが起こり、発火や故障などの原因となるのです。
クロスカブの場合は、バッテリーカバーの内外でプラスとマイナスの端子がわけられています。絶対に順番を間違えることがないような構造になっており、ホンダさんの安全へのこだわりが感じられました。
汚れ以外においては見ためでわかりませんが、左が古いバッテリー、右が新しいバッテリーです。
古いバッテリーは専門の業者にて破棄する必要があります。筆者はバッテリーを購入したお店にて引き取ってもらえるよう手配をしました。
続いてはスパークプラグの交換です。車種によってはタンクの取り外しなど大掛かりな作業が必須な場合もありますが、カブはプラグコードを取り外すだけで簡単にアクセスできるのです。
実をいうと、クロスカブのプラグはとっくの昔に寿命を迎えています。おそるおそる取り外してみたところ…思わず「うわぁーっ!」という驚きの声が出てしまいました。
ナット部分がさびている点に目がいきがちですが、点火部分に注目すると、新品に比べてかなり薄くなっているのがわかります。あまりにも消耗が激しく、反省でした。
交換が終わってエンジンをかけてみると、ばっちり始動してくれました。
これにて2台のカブたちの冬支度は完了です!
準備が整うと、逆に冬が待ち遠しくなりますね。本格的な寒さが訪れる前に、まずは標高の高い場所へ冬の先取りツーリングをしてみようかしら?
文/高木はるか
アウトドア系ライター。つよく、しぶとく、たくましくをモットーにバイクとキャンプしてます。 愛車はversys650、クロスカブ110、スーパーカブ90。
高木はるかの記事は下記のサイトから
https://riding-camping-haruka.com
編集/inox.