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「ハッカソン」をビジネスで活用する方法と成功させるポイント

2022.12.17

IT市場の成長に伴って、近年では数多くのハッカソンが開催されています。ハッカソンの開催は企業にとって大きなメリットがある一方、ポイントを押さえて設計および運営することが重要です。ハッカソンの基礎知識から開催のポイントまで解説します。

ハッカソンとは

ハッカソンとはIT業界で生まれた造語です。あるテーマに対し、エンジニアやデザイナーが集まって共同開発を行う短期イベントです。アイデアソンやメイカソンの違いも見ていきましょう。

ソフトウエア開発の短期イベント

ハッカソンは英語で『hackathon』と表記し、『ハック(hack)』と『マラソン(marathon)」を組み合わせて生まれた造語です。「ハック」はITの知識および技術を駆使するという意味で、ハッカソンはエンジニアらが短期間で集中的に、ソフトウエア開発に取り組むイベントです。

ハッカソンはもともと、2000年前後にアメリカのシリコンバレーで始まったとされています。世界的なIT企業が集まるシリコンバレーで、より良いソフトウエアの開発を目指して実施されていました。日本で広く知られるようになったのは、2011年の東日本大震災後に、被災地支援の目的のもと、東北各地で開催されたのがきっかけです。

アイデアソンやメイカソンとの違い

ハッカソンから派生したイベントに、アイデアソンやメイカソンがあります。いずれも限られた時間の中でチーム活動を行い、成果を競い合う点では同じです。ただしイベントの対象者や内容が異なります。

アイデアソンは「アイデア」と「マラソン」が組み合わさった造語で、新サービスやビジネスアイデアの質を競うイベントです。アイデアソンではアイデアを形にする必要はありません。メイカソンはものづくり版のハッカソンです。イベント期間内に作品を作り上げ、互いの成果物を競い合います。

ハッカソンの3タイプ

オフィスワーク

(出典) photo-ac.com

ハッカソンを開催する目的はさまざまですが、主に3タイプに分けられます。数日間開催され、開催企業や協賛企業が保有するテクノロジーを利用してソフトウエア開発に取り組んだり、前半にプログラミング技術を磨いてから後半でアイデアを出して実装化に取り組んだりします。

通常のハッカソン

企業が社外向けに開催する、短期集中型のソフトウエア開発イベントが、元来のハッカソンの形です。通常のハッカソンは広く一般に知られ、世間の注目を集めることを目的としています。そのため、テーマは多くの人が興味を持ちやすいもので、規模も大きく開催する傾向です。国内で認知度の高い『Tokyo web3 Hackathon』は、個人でも最大4名までのチームでも参加できます。

参加者にとっては、普段とは異なるプロセスやプログラミング用語で開発に取り組める貴重な機会です。企業側にとっても、新しいアプローチで生み出された成果物は、新事業や新商品へのアイデアにつながることがあります。

参考:東京web3ハッカソン-Tokyo web3 Hackathon-

産学連携型のハッカソン

産学連携型のハッカソンは大学と企業による共同開催で、研究とビジネスの融合によって、イノベーティブな成果物が生まれるのが期待されています。企業にとっては新しい風が入るのはもちろん、学生にとってもビジネスを学ぶ良い機会です。

現在行われている大規模開催のものでは、『JPHACKS』や『愛知県大学対抗ハッカソン“Hack Aichi+”』などがあります。いずれも、大学生であれば特定の大学に所属していなくても参加が可能です。大手の企業が協業企業やスポンサーとして注目しています。

参考:スポンサー | JPHACKS2022
愛知県大学対抗ハッカソン – 学生と企業でSDGs達成に向けたプロダクトを生み出せ!

社内向けハッカソン

ハッカソンは社外に向けて広く開催するものだけではありません。社内向けのハッカソンも存在します。エンジニアとして働く社員を主な対象者として、ソフトウエアの短期開発イベントを実施するものです。強く競争を刺激する形ではなく、新しい技術や考え方を学ぶ勉強会の形で開催するケースも見受けられます。

社内向けハッカソンから展開中のサービスに生かせるアイデアが出てくる可能性が期待できるのに加えて、社内ブランドの向上やコミュニケーションの活発化などにもつながる点も大きなメリットです。

ハッカソン開催の意義

パソコン作業

(出典) photo-ac.com

ハッカソンを開催して得られるメリットは主に三つあります。いずれかの効果に特化したハッカソンもあれば、複数の効果につながるハッカソンの開催も可能です。

オープンイノベーションが期待できる

ハッカソンは社外に開かれた場であるため、オープンイノベーションが期待できます。オープンイノベーションとは自社の持つノウハウや技術を外部に対して公開することで、イノベーションが起きる可能性を高めようとする動きです。

従来は社内で蓄積した情報が外部に漏れないようにするのが一般的でした。しかし現在では全ての情報を秘匿するよりも、公開した方が市場を活発化できるため、多くの企業がオープンイノベーションを取り入れるようになっています。社外の人との接点を重要視するハッカソンは、まさにオープンイノベーションにつながる場といえるでしょう。

社員教育につなげられる

ハッカソンは最新の技術に触れる場や、業界をリードする人物および企業と交流する場でもあります。参加する社員にとっては、新しい考え方や技術に触れる絶好の機会です。会社視点で考えると、ソフトウエア開発者を中心とした社員の知識・技術を底上げし、モチベーション向上に役立てられます。

ハッカソンではチーム単位で活動し、ソフトウエア開発の全工程を体験できるのも社員教育に適しています。イベント終了後も、開発工程を俯瞰的に見られる社員が、互いに協力して業務に取り組むようになり、業務の効率化やイノベーティブな社風につながるでしょう。

会社やサービスの知名度を向上できる

ハッカソンは社内外から大きな注目を集めるイベントです。従ってハッカソンは、社名および運営しているサービスを世間に広める絶好の機会でもあります。ハッカソンの名目で多くの人を巻き込めば、自然な形で自社のアピールができるでしょう。

自社および自社サービスに対する興味を持ってもらえれば、効果的なダイレクトリクルーティングにつなげられます。自社ブランドが向上した結果、採用活動で優秀な人材が多く集まることも考えられます。さらにはサービスの購入や新しいコネクションの確立につながる可能性も高く、ハッカソン開催の効果は多種多様です。

効果的なハッカソン開催のポイント

オフィスでの話し合い

(出典) photo-ac.com

ハッカソンを開催すれば、オープンイノベーションの推進や社員教育、ブランド向上といった数多くの恩恵を受けられるでしょう。しかしイベント自体をうまく運営できなければ、効果は期待できません。効果的なハッカソンを開催するために押さえるポイントを解説します。

入念にイベント設計をする

ハッカソンはソフトウエア開発を軸としたイベントであるため、どうしても参加者がエンジニアやWebデザイナーなどに偏る傾向が見られます。しかし多種多様な人が参加しなければ、活発な議論は生まれません。

またハッカソンはイベントの性質上、参加者の持つ知識や技術がイベント自体のクオリティを左右するため、参加ハードルの設定には注意が必要です。ただし参加条件が厳しいと十分な参加者が集まらない可能性もあるため、線引きが難しいものです。

効果的なハッカソンを開催するためにはやはり、入念な準備が欠かせません。ハッカソン開催の目的を明確化した上で、参加基準の設定および宣伝の手段、当日の運営管理など細部までイベントを作り込むのが大切です。

単発で終わらせない

ハッカソンは短期集中的なイベントであるため、実際には訴求力の弱いソフトウエアがアウトプットとして出されるケースも珍しくありません。価値のあるアウトプットを出すためにも、イベントをうまく運営することが重要です。

実用化可能なソフトウエアが生まれたり、新たなコミュニティが形成されたりしても、イベント終了後に製品化したり、コミュニティが継続したりするケースは少ないのが実情です。ハッカソンの開催を無駄にしないためにも、イベントを単発で終わらせるのではなく、イベント終了後も継続的にフォローアップする仕組みの設計が欠かせません。

構成/編集部


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