DIME MAGAZINE
「自身の生きた証として、誰かを励ます存在になれるなら」
——色々とお話を伺ってきましたけど、改めて「華月エアリ」の活動はこれからどうなっていくのでしょうか？
華月 う〜ん、難しい質問（笑）。でも、一度本当に死んでしまうかもしれないというところから、家族や周りの人のサポートがあってVTuber「華月エアリ」としてご飯が食べていけるようになって……今は過去の私と同じようなツラさを抱えている人の励みになるような存在になりたいと思っています。再起？……いや、再スタートの象徴？合ってますか？（苦笑）
——大丈夫です、合っていると思います。
華月 よかった！ 私の場合は「占い」を軸にコンテンツをここまで広げてきたけども、きっと他の人も一芸に秀でた何か才能を持っていると思っていて、失敗してもいいから諦めないで欲しいなと思っています。
——すごく説得力がありますね……。
華月 例えば占いに興味があるならば、お試しにコーチングとか受けてみて一芸を身につけるのもアリだと思いますし、今自分が芸を持っていないと思っていたとしても、それを自分のモノにするチャンスは結構転がっている気がしています。
——社会に対して漠然とした不安を抱えている人の背中を押す素晴らしいエールありがとうございます！ 最後に読者の皆様にお伝えしたいことがあれば、どうぞ！
華月 はい、読者の皆様、改めてここまで読んでくれてありがとうございます！「占い」と聞くと胡散臭いと思う人もいるかもしれませんが、それぞれの占いの成り立ちの背景は多種多様で、視点を変えるだけでいろんな楽しみ方が大きく変わる奥の深いコンテンツです！
私自身は、今後も「占い」を軸に活動を広げていき、多くの人のお悩みやお気持ちに寄り添いつつ、自分という存在が誰かの希望になることができるように活動を頑張っていきたいと思っています！
——素晴らしいメッセージだと思います。
ここまでありがとうございました！
華月 ありがとうございました！
取材後記
今回の取材を通して、華月エアリさんの活躍の秘訣は、過去の絶望を乗り越えてきたことによる自信をベースにした挑戦する気持ちの強さや自分の歩く道は自分で切り拓いていくという強い覚悟のように思えた。周囲より秀でた「何か」を持っている人は少なくないが、それを生業にしようとする人は少ない。
困難を抱える人にどこまでも寄り添う姿勢を持ち、臆せず自分にできることに全力でぶつかっていく姿は、多くの人の希望になっているに違いない。これからもVTuberという領域に留まらず活躍を続ける華月エアリさん には目が離せない。
文／犯罪学教室のかなえ先生
2020年9月にデビューした、元少年院教官のVTuber。 登録者3.53万人(2022年9月時点)。親しみやすい関西弁と幅広い学術領域を横断した事件解説が持ち味。特に、多くの犯罪者と関わってきた本人の目線から語られる事件解説は、その背景にある人間の弱さや社会問題への理解度が深まると定評がある。
youtubeチャンネル
最新号
