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ホームボタンとLightningが消えた「iPad」、使う人を選ぶM2搭載の「iPad Pro」の登場から見えてくるアップルの迷い

2022.11.09

■連載/法林岳之・石川 温・石野純也・房野麻子のスマホ会議

スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は、2022年10月18日(日本時間10月19日)に発表された第10世代の「iPad」(10.9インチ)と、M2チップを搭載した「iPad Pro」(11インチ/第4世代と12.9インチ/第6世代)について話し合っていきます。

※新型コロナウイルス感染拡大対策を行っております

iPad(第10世代)の中身はiPad Air(第4世代)?

房野氏:アップルから第10世代の「iPad」(10.9インチ)と、M2チップを搭載した「iPad Pro」(11インチ/第4世代と12.9インチ/第6世代)が登場しました。感想を聞かせてください。

iPad(第10世代)

左)12.9インチiPad Pro(第6世代)、右)11インチiPad Pro(第4世代)

房野氏

石川氏:エントリーモデルのiPadが大きく変わりました。本体デザインも変わり、外部接続端子がUSB-Cになり、カメラ位置も変わった。

石川氏

石野氏:なぜか「Apple Pencil」だけはLightning端子のまま。

石野氏

房野氏:新しいiPad(第10世代)で使えるApple Pencilは第1世代のままで、ペンを充電するのにアダプタが必要になった件ですね。

石川氏:謎仕様のApple Pencilは突っ込みどころ満載です。ただ、本体のデザインは「iPad Air」やiPad Proに近づいて、パッと見ではわからないぐらいになり、統一感が出た。

房野氏:チップはiPad(第10世代)だけAシリーズで残ったんですね。

石川氏:そうですね。チップとしてはエントリーモデル。だから、iPad Airのポジションが微妙になったような気もします。

石野氏:エントリーといっても、iPhone 12シリーズに使われていたA14 Bionicなので、普通に快適に動きます。今回、iPadだけでレビューの原稿を書けましたし。

房野氏:ディスプレイは有機ELですか?

石野氏:いや、iPadは今のところ全部液晶です。ただ、iPadはフルラミネーションディスプレイではないので、表示が奥の方にあるように見えて、AirやProに及ばない仕様です。でも、ちょっと離れて見ればAirとほぼ変わらない。

房野氏:横から見ると、本体の厚みがAirよりちょっと厚いですね。

石野氏:そうですね。でも色がきれいです。ちなみに、アップルは第9世代のiPadを残しているんですよね。継続販売している。

法林氏:やめられないでしょう。

法林氏

石川氏:新しいiPadが出て教育向けの機材が高くなるだろうって言っている人もいましたけど、あまり教育向けに売る気はないと思う。教育向けとしてiPad(第9世代)も安く作って供給すると思います。

石野氏:教育向けには、iPad(第10世代)では予算オーバーですよね。

法林氏:高すぎる。

石野氏:6万8800円からで、「Magic Keyboard Folio」を付けたら10万円を超える。さらにApple Pencilを加えると、総額が10数万円になってしまう。教育向けには予算オーバーなんですが、そのうち置き換わっていく可能性はあるとして、今、無印のiPadが2ラインに分かれてしまっていて、ラインアップが複雑になっている。

法林氏:iPad(第9世代)の販売をやめられない理由は、ホームボタンしかり、いろんな環境ができあがっていること。iPhoneでも同じことだけど、「もう環境を変えたくない」と言う人にどうやって応えていくのか、みたいなところがある。だから旧世代は残さざるを得ない。例えば、学校向けに出したものの代替がないことになると、この先、商売が成り立たなくなる。でも、導入できるところに出せる製品として新しいメニューは用意したい。iPad(第10世代)は、中身としてはiPad Air(第4世代)と同じですね。

石野氏:1つ前のAirですね。

法林氏:そういう意味ではアップルらしい、いつもの手法をとっている。ちょっと前のモデルを、シリーズ名を変えて出すパターン。カラーを変えてきたのは、もっと普通の人に買って欲しいという意図があるのだと思います、売れるかどうかは別に。

石野氏:Apple Pencilも、教育での使用を考えた時、あるいは前の無印iPadを使っていた人が乗り換えることを考えたんだと思う。ここでApple Pencil(第2世代)にしちゃうと、「ペンも買い換えになってプラス2万円かよ」みたいなクレームが絶対来ると思うんですよ。

法林氏:教育市場向けとして考えた場合、ただでさえ高いからね。

石野氏:「ペンはそのまま使えますよ」というのは、逆に売りにしたかったんだろうなって感じがします。自分が買い換えることを考えると、iPadを買い替えるために2万円のApple Pencilを買うってあり得ないなと。

法林氏:Apple Pencil(第2世代)が出た時から迷走しているね。2018年10月に11インチiPad Pro(第1世代)といっしょに発表された時は、「これからのApple Pencilは第2世代で!」みたいな勢いで、代替わりになるように見せていた。僕は早々にApple Pencil(第1世代)を手放したんだけど、半年後に発表されたiPad Air(第3世代)はApple Pencil(第1世代)対応(笑)。慌てて、買い直しました。

 個人だから、そういうこともまぁいいやと思うけど、学校とか業務用で導入してる場合はあり得ないこと。その辺、お客さんの心情をよく理解できていないなと。「俺はこうするから、君たちはついてこい」というのがアップルさんのスタイルで、仕方がないって気がする。今回のiPadは、可愛く見せて、なんとかコンシューマの方々にも買ってもらいたいと思って出したんだろうけど、アクセサリーも揃えると15万円になって、それはないだろうって思いますね。

石野氏:「せめてApple Pencilは買い換えなくていいですよ」という配慮というか(笑)

石川氏:だったら、端子がUSB-Cになっているペンを作ってほしかったな。

石野氏:そうなると、買い換えが必要になるじゃないですか。

石川氏:新しくデビューする人もいるはずだよ。

石野氏:iPad(第10世代)はLightningのままにしておけば良かったんじゃないかって意見はちょっとあった。

法林氏:だけどすでにiPad Air(第4世代)は、USB-Cで筐体をデザインしている。だから変えられないんですよ。基本的にはこれまでのリソースの使い回しをしているだけ。

房野氏:iPad(第10世代)は、実質、第4世代iPad Airってことですね。

法林氏:そう。最近のiPadを比較して見てみると、実は旧モデルのこれなんだってことがよくわかる。

石野氏:今のiPad Air(第5世代)も、1つ前のiPad Proに近かった。だんだん下に降ろしてきているような感じはある。

法林氏:裏を返すと、いつも言っているように、iPadが欲しいんだったら、最初にアップルストアの認定整備済製品のコーナー見ましょうと。あそこには新品同等品でAppleCareも普通に入れるものが売られている。そこにいいものが出てこなかったら、新品を考えたらどうですかと。

房野氏:法人はどう対応するんでしょう。第9世代推しでしょうか。

法林氏:最近はどうなんだろう。法人でどういう製品が使われているかなと思って見ていると、たとえば、ホテルにチェックインする時、最近は宿泊者のサインを紙に書かないところがある。実は、タブレットにペンでサインするんですよ。液晶のタブレットが結構使われていて、大抵はiPadよりもっと大きいんですよ。iPadだとしたら12.9インチのモデルくらいの端末。たぶん他メーカーのタブレットなんだろうね。

房野氏:レノボとか。

石野氏:アイワというかJENESIS。

法林氏:アイワのブランドを使っているJENESISのタブレットはタクシーでよく使われているしね。ANAのスタッフは相変わらずiPad miniを持っているけど、一般的にIT機器って減価償却の期間が3年、5年かかるので、そう簡単には変えられないですよ。やっぱり値段がカギなので、iPadとしては旧世代を残さざるを得ない。だけど、今の円安傾向を考えると大丈夫だろうかと。Apple TV+やApple Oneの値段まで値上げしているし。

石野氏:そうなりますよねぇ。

法林氏:見ものですよ。グーグルがGoogle OneやWorkspaceを値上げするか注目している。


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