サービス開始時の2018年12月に行った大規模な「100億円あげちゃうキャンペーン」で話題を呼んだ業界最大手のPayPayが、2022年8月18日に登録ユーザー数が5000万人を突破(プレスリリース)したことなどからわかるように、スマホだけを店員に差し出せば決済が完了する「QR/バーコード決済(以下、コード決済)」が急速に普及しつつある。
一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公表しているコード決済の利用動向調査では、2022年6月の1か月間で、約8200億円の金額が実店舗で決済されたこともわかっている。
名実ともに利用者が増えているコード決済の現状を本記事でまとめた。
そもそもQR/バーコード決済とは?
(左)LINE Pay (右)PayPay 両者ともにアプリ画面から
「コード決済」とは、スマホにアプリをインストールすることで、残高をチャージするかクレジットカード決済と連携して、支払いができる仕組みのことだ。街中のコンビニやドラッグストア、ファーストフードやファミレスなどの店舗をはじめ、様々な店舗で決済に使える。
上掲のような画面を表示して店員に提示するか、スマホのカメラを起動してQRコードやバーコードを読み取るだけで決済できる。
残高のチャージ方法は主に2種類あり、アプリから銀行口座のオンライン決済を使う方法と、アプリにクレジットカードを登録する方法である。現金の動きで考えると、銀行口座を使うと前払い、クレジットカードを使うと後払いの形式となる。また、メルペイのように、フリマアプリ「メルカリ」の売上金を使って支払いできるようなものもある。