“0から1を生み出す”最初の気づきは、ピアノを壁際から解放するという発想
『Privia PX-S7000』は、グランドピアノと同様の88鍵盤を備える電子ピアノ。その開発のコンセプトは、「重厚で、部屋の壁際に置いて真剣に取り組む」といった従来のピアノに対する常識や固定観念を打ち壊し、今までより自由に、気軽に、それでいて本格的な音楽のあるライフスタイルを提案する、という画期的なものだった。
カシオには、1957年の創業以来受け継がれている「0から1を生み出す」という開発の理念がある。それは、既成概念にとらわれず、自由な発想で新しい価値を世の中に提供することを目指すというものだ。
そんなカシオの歴史に「Privia(プリヴィア)」というブランド名が登場するのは、2003年10月。「Privia」は「private piano」からの造語で、初号機の『Privia PX-100』は、コンパクトでありながら、グランドピアノの弾き心地と音色を追求した電子ピアノとして誕生している。
以来、0から1を生み出す開発を積み重ねながら、新しい製品を生み出してきたPriviaシリーズ。もちろん最新の『Privia PX-S7000』にも、多くの「0から1を生み出す」開発によって実現した数々の機能が込められている。その中から、これは知っておきたい、という代表的な特徴を紹介しよう。
2003年 電子ピアノに革命を起こしたプリヴィア1号機「Privia PX-100」
●部屋のどこで演奏しても実感する自然な音の広がりに満足する。
独立駆動される4つのフルレンジスピーカーで、自然な音の広がりを作ることができる独自の“スペイシャルサウンドシステム”を開発。この技術を応用したピアノポジショニング機能により、壁際、部屋の中心など、置く位置に応じた音響設定で演奏を楽しむことことができる。従来のスタンド・ペダル一体型電子ピアノは、音響システムの特性上からも壁際に置かれることが多かったが、その常識をくつがえして「壁際から解放する」ことを実現し、電子ピアノのあり方を変えたシステムなのだ。
※Bluetoothと接続することで、スマートフォンやタブレットを使ってスピーカーから好きな曲を楽しむこともできる。
●ピアノのある日常をランクアップするモダンなデザインが新しい。
外観はスタンド・ペダル一体型でありながら、軽やかな印象を与える直線を基調としたデザイン。フラッグシップカラーのハーモニアスマスタードのほか、ブラック、ホワイトを加えた3色をラインナップ。背面のスピーカーファブリックまで本体色と合わせたカラーリングを施し、360度どこから見ても美しいデザインになっている。生活空間を彩るインテリアとしての魅力も、カシオならではの発想があっての開発によって叶えられている。
●グランドピアノさながらの弾き心地と豊かな響きを追求
グランドピアノの演奏性と表現力を追求した新開発の“スマートハイブリッドハンマーアクション鍵盤”を搭載。優しく弾くと柔らかく、強く弾くと弾き応えが大きくなるリアルなタッチ感が特長。白鍵は樹脂とグランドピアノにも用いられているスプルース材を使ったハイブリッド構造。白鍵、黒鍵ともに表面加工にもこだわり、グランドピアノらしい手触りを実現している。
●内蔵する高品質な400音色の中には、あの名曲を思わせる鍵盤音色も!
アコースティックピアノやエレクトリックピアノ、オルガン、シンセサイザーなど高品質な400音色を内蔵。さらに、数々の名曲の中で使われたピアノやエレクトリックピアノなどのサウンドも備える。楽器の特性からエフェクトの効果、音の質感など、細部にまでこだわって作り上げた、あの名曲の珠玉の音色が、自分の演奏でよみがえる。
自由なスタイルで演奏を楽しめる全方位デザインの『PX-S7000』はスタンド・ペダル一体型電子ピアノだが、スタンド・ペダルを別売りモデルとする『PX-S6000』も発売されている。『PX-S7000』と同等の音響システムと鍵盤を備えながら、気軽に移動させて、テープルの上に置いての演奏もできる、カジュアルに楽しめるモデルになっている。こちらも注目だ。
それぞれのライフスタイルに寄り添うモデルで「ピアノのある暮らし」を自由に楽しみたい!
●参考価格・税込み
PX-S7000HM(ハーモニアスマスタード) 275,000円
PX-S7000BK(ブラック)253,000円
PX-S7000WE (ホワイト)253,000円
PX-S6000BK(ブラック)187,000円
取材協力 カシオ計算機
取材・文/堀 けいこ