Google のカレンダー機能では、主に以下の3つの機能を使用することで業務や日常のスケジュールが管理しやすくなる。
- テンプレートを使ったカレンダー作成
- 進捗スケジュールカレンダーの作成
- カレンダー表示で日付が選べる表の作成
そこで本記事では、Google スプレッドシートをさらに便利に使いこなすための3つの機能について、その活用方法を詳しく解説する。
テンプレートを使用し、スプレッドシート上にカレンダーを作成
まずは、テンプレートを使用し、スプレッドシート上でカレンダーを作成する方法を紹介する。印刷すれば、卓上カレンダーや壁掛けのカレンダーとして活用することも可能だ。
テンプレートをダウンロード
カレンダーやスケジュール管理表、ToDoリストなど作成する際はGoogle スプレッドシートのトップページ内にあるテンプレートギャラリーのほか、ネット上で配布されているフリーテンプレートからダウンロードして使用することで、簡単に整ったデザインのファイルが作成できる。自分に合ったカレンダーのテンプレートを見つけて活用してみよう。
スプレッドシートにアップロード
好みのテンプレートをダウンロードできたら、スプレッドシートにアップロードをするだけで簡単にカレンダー作成が可能。「ファイル」から「インポート」をクリックし、ダウンロードしたファイルを選択してアップロードすればカレンダーが完成する。
進捗管理に便利な縦型カレンダーの作成
スプレッドシートで業務の進捗管理をする方も多いはず。しかし、毎日仕事の進捗を記録する場合、逐一日付を手入力するのは手間がかかる。そんな時に便利なのが関数を用いて縦型のカレンダーを作成する方法だ。
DATE関数を使って日付と曜日の自動表示
ここからは「DATE関数」を使ってシートのA列とB列上に縦型のカレンダーを作成する方法を見ていこう。
(1)まずは日付を表示させるため、A列には西暦、B列には月を記載する。
ここでは例として2022年8月のカレンダーを作成するため、A2とB2にそれぞれ以下のように入力をする。
・A2のセルに「2022」(年)
・B2のセルに「8」(月)
(2)A4セルに「=B4」を入力する。
(3)B4セルに「=date (A2, B2, 1) 」と入力し、「8月1日」を自動表示させる
(4)A5セルに「=B5」を入力する。
(5)B5セルに「=B4+1」を入力する。B4セルの日付「8月1日」に+1日した日付、つまり「8月2日」が表示される。
(6)ここからは、A列の表示を曜日に変更していこう。「表示形式」から「数字」、「カスタム日時」を選択する。
(7)「カスタムの日付と時刻の形式」の小窓で以下の画像のように日にち以外を削除する。
(8)日にちのプルダウンから「曜日の省略形」を選択し「適用」をクリック。
WEEKDAY関数を使った曜日の色付け
日付と曜日の設定が完了したら、土曜日と日曜日を色付けし、さらに見やすいカレンダーに整えよう。手順は以下の通り。
(1)A、B列を選択する。
(2)「表示形式」から「条件付き書式」を選択する。
(3)「条件付き書式設定ルール」の小窓が表示されるので、セルの書式設定の条件を「空白ではない」に設定する。
(4)プルダウンから「カスタム数式」を選択する。
(5)まずは日曜日のセルに色付けを行う。以下の画像で示した赤枠内に「=weekday(B:B)=1」を入力。関数内の数字「1」は日曜日を表す。月曜日は2、火曜日は3と続き、日曜日は7となる。
(7)適用する範囲をA1からA4に変更する。
(8)書式設定のスタイルから色を変更できる。ここでは日曜日の色をピンクに変更した。
(9)土曜日にも同様に色付けをする。関数は「=weekday(B:B)=7」を入力。適用範囲や色の変更方法は先に説明した日曜日の色付け方法と同様。
シートの下までドラッグをする
日付や曜日、曜日の色付けが完了したら、A5とB5を選択し、枠の右下にカーソルを合わせて34行目までドラッグする。8月31日までの縦型のカレンダーが完成する。
セルへの日付入力時にカレンダーを表示させる方法
業務の進捗管理などで頻繁に日付を入力する必要がある際に、何度も西暦や月日を入力するのは面倒だと感じる方も多いはず。ここからは、日付の入力時にカレンダーを表示させる方法を解説する。
(1)カレンダー表示させたい列を選択し、「データ」「データの入力規則」をクリック。
(2)「データの入力規則画面」の条件部分のプルタブから「日付」を選択し、保存をクリックすると、日付入力部分をダブルクリックした際にカレンダーが表示されるようになる。
※データは2022年10月上旬時点のもの。
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文/編集部