宿題が多すぎる？小中学生の半数以上が「睡眠時間が足りていない」

2022.10.24

睡眠不足は大人だけの問題ではない。子どもたちにとっても悩みの種であることがこのほど、ニフティが運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」が実施した「睡眠」に関するアンケート調査により、明らかとなった。

本調査は、小中学生を中心とした子どもたちを対象に、夜は何時頃寝ているのか、睡眠時間は足りているのかなどについてアンケートを実施。2,387人から得た回答を集計したものだ。

小中学生の71％が「夜10時以降」に寝ていると回答

「平日の夜は何時頃に寝ているか」と尋ねたところ、最も多かった回答は全体の30％を占めた「夜10時頃」で、全体の71％が「夜10時以降」に寝ていることがわかった。小学生に比べて中学生になると、全体的に寝る時間が遅くなるようだ。

「休日の夜は何時頃に寝ているか」と尋ねたところ、平日の夜は「夜10時頃」と回答した人が最も多かったのに対し、休日の夜は「夜11時頃」と回答する人が最多だった。学校が休みだからか休日の夜は夜更かしする人が多いようだ。

「平日の睡眠時間は何時間か」と尋ねたところ、小学生は「7時間」「8時間」「9時間」のいずれかを回答する人が多く、全体の72％を占めていた。一方で中学生は小学生より1時間ずれて、「6時間」「7時間」「8時間」が大半を占めている。

「睡眠時間は足りているか」と尋ねたところ、「睡眠時間が足りていない」と答えた人は、全体の54％だった。中でも中学生は、6割以上が「睡眠時間が足りていない」と回答している。

「睡眠時間が足りていない理由」のトップ3は、第1位「家での勉強に時間がかかる」、第2位「YouTubeなどの動画を見ている」、第3位「塾で帰りが遅い」となった。「その他」に寄せられた回答の中には「早めに布団に入ってもなかなか寝つけない」「寝ようと思ってもすぐには寝られない」などの意見が集まった。

睡眠が足りていない人、家での勉強に時間がかかる人を対象に「何の勉強に一番時間がかかるか」と尋ねたところ、小学生の回答で最も多かったのは、全体の36％を占めた「塾の宿題」だった。中学生は「学校の宿題」が第1位で、小学生の第1位だった「塾の宿題」はわずか17％という結果になっている。

「布団やベッドに入ってからすぐ眠れるか」と尋ねたところ、「すぐ眠れる」より「眠れない」と感じる人のほうが多いようで、8割以上の人が「いつもなかなか眠れない」あるいは「たまになかなか眠れない」と回答していた。

「布団やベッドに入ってから眠るまでの間、なにをしているか」と尋ねたところ、最も多かったのが「考えごと」で、小中学生の60％を占めていた。次いで多かったのは「何もしない」で33％、その次が「読書」で22％、4位以降は「音楽を聞く」「YouTubeなどの動画を見る」「SNSを見る」と続いた。

「理想の睡眠時間はどれくらいか」と尋ねたところ、小学生は「9時間」と「10時間」が同率1位で、第3位は「8時間」だった。中学生も多少順位は前後するものの、「8時間」「9時間」「10時間」の順に割合が高く、多くの人が「8～10時間」の睡眠を理想としていることがわかった。

構成／こじへい