キーワードはブレ抑制・静音・上質感【書く ボールペン】
ゼブラの『ブレン』が大ヒットしてから、ボールペンは書く時の負担を少なくする方向への進化・追求が続く。『ブレン』と同じように筆記時のブレを抑制する機能を開発したのが三菱鉛筆だ。独自のインクと低重心との3つの効果で特別な書きやすさを実現した。ゼブラは『ブレン』以外にもスプリングで振動を抑制する商品を追加。極細なのに書いてもガリガリしにくいと評判だ。ぺんてるは、静かな場所でもノック音が響かない静音タイプを発売。シェアオフィスなどで筆記する際の心理的負担を軽減する。サクラクレパスは、こちらもトレンドである高級志向をさらに加速。ペン先部分に真鍮を使うことで低重心を求める消費者の要望にも応えた。
スタビライザー機構がペン先のブレを抑えるから長時間ラクに書ける!
三菱鉛筆『ユニボール ワン F』各330円
くっきりとした発色の独自顔料「ユニボールワンインク」と低重心構造により、軽い力でなめらかに、はっきりと濃い文字が書ける。凹凸のないなめらかなフォルムも美しい。
軸色は日常で目にする身近な色を表現。「花霞」「霜柱」「無垢」などオリジナルの軸色名も上品。
ペン先の隙間をなくすスタビライザー機構を採用し、軸ブレを抑制。さらに金属パーツで低重心化して書き味を向上させた。
ノック時の操作音を従来比66%も低減した〝音ハラ〟対策ペン
ぺんてる『カルム単色ボールペン』各165円
ノック時の操作音を同社従来製品より66%低減。静かな場所で書く時も周囲を気にせず作業に集中できる。また、ノック時の衝撃も和らげることで使用者の思考を邪魔しない効果も。3色ボールペンと多機能ペンもある。
ノック時に動くパーツ・回転子を摺動子が上下の両方で受ける機構を採用。これによりパーツの衝突を防ぎ、カチッという衝突音も軽減。
0.3mm径のペン先なのにくっきりなめらかに書ける進化した極細モデル
ゼブラ『サラサナノ』各220円
ノック部に「うるふわクッション」を採用。筆圧に応じて中芯を上下に動くようにしたことで筆記時のガリガリ感を抑制。インクのカラーバリエーションは全32色と豊富。
0.3mmの極細ペンでもさらさらとした書き心地を実現。手帳の余白などにストレスなく書き込める。
「うるふわクッション」は本体の上部にスプリングを加えた機構。筆記時のガリガリ感をスプリングが吸収する。
大人が惚れた!高級筆記具シリーズの最新エントリーモデル
サクラクレパス『SAKURA craft_lab 007』各4400円(11月上旬発売予定)
大人の感性を刺激する筆記具シリーズの最新作。シリーズ中最もスリムな細軸とモダンなデザイン、やわらかな軸色を採用。軸をひねって芯を出す回転繰り出し機構も高級感を演出する。
モダン建築のような段差付きの頭冠にサクラマークがさりげない。グリップは細やかなクロスローレット加工を施した流線形の真鍮製グリップを採用するなど細部までこだわった。
幅広い層を意識したスマートなデザイン。持ちやすい細軸と書きやすい低重心設計で、使い勝手は良好。
取材・文/渡辺和博
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2022年8月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。