テレワークで便利に使える文具の流れは今年さらに加速。テレワークが常態化したことで見えてきた不便を新しいニーズと捉え、メーカーの開発競争が活発化している。新しい機能を搭載したニッポンの最新文具を厳選した。
キーワードは低重心・美文字・超時短【書く シャープペン】
テレワークでノートやメモ帳の使用頻度が増えたことで、ペンへの回帰が一気に加速。大人でも使える見た目と優れた機能を伴った新商品が国内メーカー各社から続々登場している。中でもシャープペンでは、ひとつのことに特化した一芸一能タイプが目立つ。
パイロットの看板商品『ドクターグリップ』の新作は、ペン全体の重心を好みのバランスに変更し、書き心地をカスタマイズできる、画期的な商品。ボールペンの低重心ブームがシャープペンにも波及した形だ。三菱鉛筆は芯がとがり続ける「クルトガエンジン」をさらに進化させ、ブレや芯折れも抑制する高機能モデルを発表。いつでも美文字が書けてストレスも軽減する。サンスター文具はシャープペンと消しゴムを1本の軸に搭載し、書く作業と消す作業がシームレスで行なえる超時短タイプを発売するなど、筆記時の手の負担やストレスなどを解消し、より仕事に集中できる1本を選ぶ流れがきている。シャープペンは基本的には学生向けの商品だが、この3本は作業をラクにしたいビジネスパーソンからも支持されている。
重さや比重をアレンジできる独自機構で低重心はココまで進化!
PILOT『ドクターグリップ CL プレイバランス』各770円
付属する重量と素材の異なる2種類の内グリップを自由に組み替えることで、自分好みの重さと重心バランスが作れる。独自の太い軸径とラバーグリップと相まって疲れにくい。
ラバーグリップとペン先を外し、内グリップを取り替えることで8通りの重心バランスが作れる。
振ることで内部の重りがノックして芯が出る「フレフレ機構」を搭載。持ち替えなくても芯が出るので集中が途切れない。
偏減り・ブレ・芯折れを軽減する独自機構を搭載!最新の美文字シャープ
三菱鉛筆『クルトガ アドバンス』各605円
書くたびに芯が回転する「クルトガエンジン」を搭載。芯が均一に摩耗し、一定の太さで書き続けられる。筆記時の振動を抑制し、芯折れを防ぐ機構も備え、きれいな文字を書き続けることができる。
先端のパイプから芯を出さなくても筆記可能なスライドパイプ構造を採用。芯折れを防ぐ。
エラストマー系だからしっかり消せる!回転繰り出し式2WAYモデル
サンスター文具『シャープ&イレイサー「SHARM」』各550円
0.5mm芯のシャープペンと2mmのノック消しゴムを1本の軸に搭載した多機能モデル。キャップ部には直径7mmの消しゴムも備えている。消したい用途に合わせた使い分けが可能。
回転繰り出し式を採用。ひねるだけでシャープペンと消しゴムをスイッチできる。
シャープペンの上下を持ち替える手間がなく、書いたり消したりできるのがメリット。内蔵されている消しゴムは、すべてエラストマー系の素材。使用中に千切れる心配が少なく快適。