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燃油サーチャージ高騰の今こそ利用したいLCC、規制なしで自由に旅行できるベトナムはおすすめ

2022.09.24

海外旅行再開の機運が高まってきた。「いよいよ海外へ行ける!」と、ウズウズしている人もきっと多いはずだ。しばらくご無沙汰していた間に、世界はどう変わったのか? 海外旅行の最新事情は? 前回のタイに続き、コロナ明けの海外旅行第二弾としてベトナムへ行ってきたので、その模様を2回に分けてレポートしたい。

9月7日から帰国時の陰性証明が不要に!

「コロナ明け」などと書くと、「いやいや、まだまだ明けてないよ」という声も聞こえてきそうだが、少なくとも海外旅行を巡る状況は大きく好転している。とくに決定打となったのが、9月7日から帰国時の陰性証明が不要になったことだ。

これまでは、海外から日本へ帰る際にはPCR検査による陰性証明の提示が求められた。それがないと、帰国便に搭乗することすらできなかった。検査費用は当然自費だし、海外旅行中の貴重な滞在時間を使って検査を受けに行かなくてはならない。挙げ句の果てには、万が一陽性判定が出ると(たとえ症状が軽微だったとしても)何日も現地に足止めされる。

この「帰国できないかもしれない」リスクがあるせいで、行きたいけれど二の足を踏んでいたという人はかなり多かったはずだ。海外旅行をするうえでの最大の障壁だったと言っても過言ではない。その壁が遂に崩れたわけだ。

検査が免除されるのはワクチン3回接種済みの場合に限られるが、逆にいえばほかに条件はない。接種済みであれば、コロナ前と同様に自由に海外へ行ける。

実はコロナ前に、最後に訪れた外国がベトナムだった。当時はまさかこれを最後にしばらく海外へ行けなくなるなんて、夢にも思わなかった。あれからもう3年近くになる。まるで時が止まったような感覚である。そんなこともあって、個人的にベトナムは海外旅行が解禁されたら真っ先に訪れたい国の一つだった。

アジア各国の中でも、一早く開国へと舵を切ったのがベトナムだ。2022年3月に入国後の隔離措置が撤廃され、5月には渡航前のPCR検査および陰性証明書の提示も不要となった。9月時点で、入国に際して特別な規制はない。ワクチン接種の有無なども一切問われない。もちろんビザも不要で、観光目的ならば15日間滞在できる。完全にコロナ前の平常運転に戻っているのだ。

同国とを結ぶ定期便フライトも続々と再開している。ベトナム航空、ANA、JALといったレガシーキャリアに加えて、LCCのベトジェットが日本とベトナムの間を往来している。

中でも要注目なのがベトジェットだ。9月現在、成田および関空からハノイ、ホーチミンを結ぶ直行便を毎日運航しているほか、福岡~ハノイ線を火・木・土の週3便、名古屋~ハノイ線を月・水・金・日の週4便飛ばしている。さらに、10月末からは羽田~ダナン線も運航が開始される予定だ。同社は日本以外の路線も急拡大中で、アジア圏ではいま勢いを感じさせるLCCと言っていい。

今回のベトナム旅行ではそのベトジェットを利用することにした。成田~ホーチミンの往復が諸費用などすべて込みで総額356.85USドル(決済時のレートで換算して49,969円)だった。有料オプションで座席指定と、行きだけ機内食を付けてこの金額。約5万円は飛び抜けて安いわけではないものの、まあこんなものだろうという感想だ。

昨今は燃油サーチャージが高騰していることもあって、LCCのお得感がより際立っている点は特筆しておきたい。日本~ベトナム間のフライトにかかる往復分の燃油サーチャージは9月現在、ベトナム航空が34,600円、ANAが32,000円、JALが35,600円、ベトジェットが24,200円。レガシーキャリア3社と比べ、ベトジェットだけ群を抜いて安い。

10月発券分からはさらに値上がり予定で、ANAが37,400円、JALが45,800円となる。記事執筆時点ではベトナム航空、ベトジェットはまだ未発表。いずれにせよ、燃油代だけでそんなにもかかるのかと驚愕してしまうのが正直なところだ。

燃油サーチャージが高いいまこそLCCで

価格の安さと引き換えに、妥協すべき部分も少なからずあるのがLCCだ。中でも大きな弱点なのがフライトスケジュールで、深夜早朝などの結構無茶な時間帯に発着する便も珍しくない。

今回利用したベトジェットの成田~ホーチミン便もまさにそうだった。8時55分成田発なのである。国際線では出発2時間前に空港に着くのがセオリーなので、6時55分までに成田空港へ行かなければらない。ところが、世田谷区内にある筆者自宅からだと、その時間に間に合う電車やバスなどの公共交通機関は存在しないのだった。

2時間前というのは一般的な目安で、LCCの場合にはできればもう少し早く行きたい。レガシーキャリアと比べて、チェックインに時間がかかりがちなのだ。LCCなら出発3時間前が理想とされる。2時間前の6時55分ですら難しいのに、それよりも早くとなるとお手上げである。

結局どうしたかというと、前泊することにした。京成成田駅前のビジネスホテルに素泊まりで予約を入れた。余計な出費だが、ほかに現実的な選択肢はなさそうだった。

出発当日、成田空港のベトジェットのカウンターには長い列ができていた。案の定、チェックインするのに結構待たされた。LCCでは預け荷物が有料で、しかも重さごとに細かく料金が設定されている。それを一人ずつ厳格にチェックするから、どうしても時間がかかるのだ。

コロナが明けて間もないいまは、自分のようなお気楽な観光客は少数派だ。乗客の大半はお里帰りするベトナム人のようで、みんな大荷物を預けている。そんな状況だから、なおさらチェックインに時間がかかるわけだ。前泊して正解だった。

LCCを利用する際には、荷物を極限まで減らして手荷物だけで搭乗するようにすると大きな節約になる。自分も国内線のLCCではそうすることが多いが、さすがに国際線になると荷物を減らすにも限界がある。

LCCにもよるが、機内持ち込み手荷物は7キロまでOKというケースが一般的だ。ベトジェットも7キロとなっている。

海外旅行のすべての荷物を7キロ以内に収めるのはなかなか難易度が高い。ベトジェットでは、チェックイン時に手荷物の重さも厳しく量っているようだった。「ちょっとぐらいオーバーしても大丈夫だろう」という甘い考えは通用しない。現地でお土産を買ったりもするだろうし、無理せず荷物を預けるようにしたほうがスマートだ。

ちなみに預け荷物は今回、一番軽い15キロを申し込んでいた。事前に申し込むと19USドル(約2,700円)。当日空港でも申し込めるが、金額がグッと高くなるので要注意だ。しかも空港だと15キロのパッケージは選べず、20キロで735,000ドン(約4,400円)からとなっている。

一方で、LCCのもうひとつの難点が座席の前後間隔の狭さだ。その人の体格によっても感じ方が異なるだろうが、身長180センチ強の筆者は座ると膝が前の座席の背もたれに当たるほどで、いつも窮屈な思いをしている。こればかりは割り切るしかないのだが、覚悟を決めて飛行機に乗り込むと、ラッキーなことに自分の隣2席が空席でそのぶん空間を広々と活用できたのだった。

LCCでは座席指定も有料だが、自分は必ず指定することにしている。指定しない場合には適当に割り振られることになる。いわば「席ガチャ」である。これまでの経験上、これがいかにも外れという印象の座席になることが多いのだ。自分の運が悪いだけの可能性もあるが、3席並びだったらほぼ間違いなく中央座席だったりしてガッカリさせられる。ならば、多少お金を払っても、通路側や窓側を確定させたほうが安心感がある。

座席のほかには機内食も行きだけ追加した。シンガポール風ヌードルが4.55USドル。事前に申し込まず、当日機内で頼むと5.5USドルと少し高くなる。帰りは夜行便なので機内食は不要と判断して付けなかった。

ホーチミンへは13時頃に到着した。約6時間のフライトだ。ベトナムの入国審査には長い列ができていたが、回転が早くてサクサク進んで行った。前述した通り、ベトナムではすでにコロナによる規制が完全に撤廃されている。パスポートと乗ってきた飛行機の搭乗券を見せるだけですんなりとスタンプを押してもらえた。あまりにアッサリと入国できたので、拍子抜けしてしまったほどだ。

ちなみに、日本を出発するときにもコロナ関連の書類などは一切チェックされない。7月にタイへ行ったときにはワクチンの接種証明書が必要だったから、これは大きな違いである。とうとう以前と同じように普通に海外旅行ができるようになったのだなぁと思うと、感慨深いものがあった。

後編ではコロナ禍を経て変化を遂げたベトナム・ホーチミンの旅を紹介していく。

吉田友和(よしだ・ともかず)
旅行作家。1976年千葉県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。旅先からリアルタイムに更新し続け話題になった旅行記サイトの書籍化『世界一周デート』で作家デビュー。これまでに約90カ国を訪問。雑誌やWEBメディアへの寄稿のほか、編集者として旅行ガイドの制作なども手がける。著書『ハノイ発夜行バス、南下してホーチミン』(幻冬舎文庫)がTVドラマ化された。2020年に小説『修学旅行は世界一周!』(ハルキ文庫)を刊行。近年は「子連れ旅」「半日旅」にも力を入れている。
公式サイト:旅行作家★吉田友和 Official Web

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