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社会人1年目の7割が感じている「入社前後のギャップ」の実態

2022.08.24

社会人1年目から、何もかもすべてうまくいくという人は、むしろ少数派。ほとんどの人が学生時代との違いに戸惑い、失敗を重ねながら、少しずつ成長していくものだ。

では、イマドキの社会人1年目はどんなことにギャップを感じるのだろうか?

ラーニングエージェンシーはこのほど、社会人1年目の300人を対象に実施した「入社前後のギャップに関する意識調査」を実施。先日、その結果を発表した。

社会人1年目の7割が入社前後で「生活リズムや社会人としての考え方の習得」にギャップを実感

社会人1年目(以下、新人)に対し、生活リズムや社会人としてのマナー、仕事に関するもの、上司との関わりなど、11個の項目(以下、11のギャップ項目)について、入社前後にギャップを感じたか質問したところ、全ての項目で半数以上の新人が何らかのギャップを感じていることが明らかになった。

特に「生活リズムや社会人としての考え方(顧客志向・当事者意識など)の習得」は7割もの新人がギャップを感じていた。その他「上司からの仕事のアドバイス(64.3%)」「社会人の基礎的なマナーの習得(60.6%)」に関しては6割以上の新人がギャップを感じている結果となった。(図1)

新人が抱えるネガティブなギャップ&ポジティブなギャップとは?

多くの新人がギャップを感じていることが明らかとなったが、それらのギャップはネガティブなものなのか、ポジティブなものなのか、詳細を見ていく。

まずは、図1からネガティブに感じる回答*1を抽出し比較したところ、「生活リズムや社会人としての考え方(顧客志向・当事者意識など)の習得」が最も高く、48.0%の新人が『想定よりもとても難しい・やや難しい』と回答した。

次に多いのは「社会人の基礎的なマナーの習得」であり、42.4%が『想定よりもとても難しい・やや難しい』を選択した。また、3位には「仕事の難易度(42.3%)」が入った。(図2)

*1 各ギャップ項目に対し、想定よりも難しい、勤務時間が長い、仕事量が多い、上司と話しにくい、アドバイスが細やかではない、相談しにくい、サポートがないといった回答層をネガティブと設定

次に、ポジティブに感じる回答*2を抽出し比較したところ、1位は「上司とのコミュニケーション」で『想定していたよりとても・ややフランクで話しやすい』と回答した割合が26.3%という結果だった。2位には「上司からの仕事のアドバイス」が入り『想定していたよりもとても・やや細やかにアドバイスをもらえている』割合が24.4%だった。(図3)

*2 各ギャップ項目に対し、想定よりも簡単、勤務時間が短い、仕事量が少ない、上司と話しやすい、アドバイスが細やか、相談しやすい、サポートがあるといった回答層をポジティブと設定

続いて、11のギャップ項目以外にも、職場の雰囲気・文化について入社前後でどのようなギャップがあったか、複数選択で質問したところ、「想定していたより、自由度が高かった」が26.2%、「想定していたより明るい雰囲気だった」が24.9%となった。

他にも「熱気にあふれる雰囲気だった(16.2%)」「意見を言い合える風通しが良い職場だった(15.7%)」と、ポジティブな評価がTOP5のうち4つを占め、職場に関しては肯定的な受け止め方が多い傾向が見られた。

社会人の生活リズムや考え方の習得は、『辞めたい・不安』といった感情に繋がるほど高い障壁

ここからは、ギャップを感じた新人を対象に、11のギャップ項目をそれぞれどのように捉えたか調査した。回答項目は以下のとおり。

『嬉しいと思った』『安心した』『成長の機会だと感じた』『貢献したいと感じた』『不安に感じた』『落ち込んだ』『不満を抱いた』『大変だと感じた』『我慢した』『会社を辞めたくなった』(以下、まとめて『10の感情』とする。うち、前半4つをプラスの感情、後半6つをマイナスの感情と設定)

まずは、学生と社会人との違いである「生活リズムや社会人としての考え方(顧客志向・当事者意識など)の習得」と「社会人の基礎的なマナーの習得」でそれぞれギャップを感じた人がそのギャップをどう捉えたか見ていく。

結果、どちらも『会社を辞めたくなった』、『不安に感じた』、『大変だと思った』という項目が上位を占めた。特に「生活リズムや社会人としての考え方の習得」にギャップを感じる人の中で、離職を考える人は25.2%、不安を感じる人は23.3%だった。この2つの数値は、11のギャップ項目で比較すると、最も高い結果となっている。

勤務時間・仕事の難易度・仕事量のギャップはマイナスな感情を抱きやすい

次に、勤務時間・仕事の難易度・仕事の量におけるギャップの捉え方について質問した。

「勤務時間」にギャップを感じる人の中で、そのギャップを『嬉しいと思った』『安心した』『成長の機会だと感じた』などプラスな感情と捉える割合がいずれも約1割であるのに対し、『会社を辞めたくなった(20.1%)』、『大変だと感じた(17.2%)』、『不満を抱いた(16.6%)』が上位を占めた。

「仕事の難易度」では、『不安に感じた(21.2%)』『大変だと感じた(21.2%)』『会社を辞めたくなった(20.6%)』といったマイナスの感情が突出する結果となった。「仕事の量」では、『大変だと感じた』という回答が23.0%となり、11のギャップ項目の中でも最も高い結果だった。

上司との関係性が、新人のギャップの捉え方に大きく影響

続いて、上司との関係性におけるギャップの捉え方について調査した。

「上司とのコミュニケーション」においては、想定よりも話しやすいといったポジティブなギャップの中で1位であったこともあり(図3)、そのギャップを『安心した』と捉えた割合が最も高く24.3%となった。

一方で、『会社を辞めたくなった』と回答した人が20.8%いたことも見逃せない。そのように捉える新人の内訳を見てみると、想定よりも厳しくて話しにくいというネガティブなギャップを感じた人が大多数だった。

「上司からの仕事のアドバイス」に関してギャップを感じた新人は、そのギャップを『会社を辞めたくなった』と捉える割合が最も高く22.3%となった。続いて『成長の機会だと感じた』が20.0%となり、11のギャップ項目の中で比較すると最も高い結果となった。

また、『貢献したいと感じた(14.9%)』割合は高くはないものの、11のギャップ項目の中ではこちらも最も高い結果となった。『会社を辞めたくなった』を選んだ新人の内訳を見ると、9割が想定よりもアドバイスをもらえていない新人だった。上司からの仕事のアドバイスの有無は、新人の成長意欲や貢献意欲、離職の意向など、様々なところに影響していることがわかる。

「上司への悩みなどの相談」に関してギャップを感じた新人は、そのギャップを『安心した』『会社を辞めたくなった』と捉えた割合が同等の20.9%となった。

それぞれの内訳を見てみると、『安心した』の9割以上が想定よりも相談ができており、『辞めたくなった』の9割以上が想定よりも相談できていないという結果だった。上司への悩み相談ができていると安心につながり、相談できない場合は離職を考えるという両極端な結果が明らかとなった。

「上司からのスキルアップのサポート」に関するギャップでは、『不安に感じた』と捉えた割合が18.5%と最も多い結果となった。内訳を見ると、3/4が想定よりもサポートしてもらえていないと回答していた。

「自分のキャリアについて上司と話す場」に関するギャップでは、『会社を辞めたくなった』と捉えた割合が19.9%であり、内訳を見ると9割以上が想定よりも話す場がないと回答していた。

職場の雰囲気・文化のギャップは『安心』に繋がり、『辞めたい』に最も繋がりにくい

最後に、職場の雰囲気や文化のギャップについて、新人はどのように捉えているか質問をした。

「配属先」に関してギャップを感じている人のうち、21.1%が『会社を辞めたくなった』と回答する結果となった。

「職場の雰囲気・文化」については、ギャップを『安心した』と捉える割合が21.0%と突出する結果となった。一方、『会社を辞めたくなった』は9.6%と11のギャップ項目の中において最も低くなり、職場のギャップはポジティブなギャップが多かったことがこちらでも表れる結果となった。

出典元:ラーニングエージェンシー「若手社員の意識調査(社会人1年目の入社前後のギャップ編)

構成/こじへい

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