リアル連動型メタバース
渋谷のイベントには世界中から延べ55万人以上が参加
実際にある街をメタバース内に再現する動きも活発だ。KDDIらバーチャルシティコンソーシアムが都市連動型メタバースのガイドラインを公開し、地方自治体が参入しやすい環境は整いつつある。
リアルをバーチャルに〝スライド〟し、新しい「価値」を生み出す動きが盛んなのは、日本には世界から見て、魅力的な場所がたくさんあるからだ。多くの人が集まって時を過ごせば、そこに「意味」が生まれて「価値」が高まる。新しい経済圏において日本が成長していくレバーとしても、リアル連動型メタバースは重要だ。
バーチャルな街の価値が高まれば〝聖地巡礼現象〟のようにリアルな街の価値も高まっていくだろう。
延べ55万人以上が参加したハロウィンイベントが話題に!
『バーチャル渋谷』
渋谷から原宿にかけて実際の街並みを模した、渋谷区公認のメタバース空間。KDDIのほか、多くの企業が参加する「渋谷5Gエンターテイメントプロジェクト」が運営し、PCやスマホからアクセスできる。昨年以降、ハロウィンイベントなどが開催されてきた。
道頓堀や大阪城などランドマークを散策できる
『バーチャル大阪』
2025年開催の万博に先駆け、都市の魅力をアピールする目的で、2022年2月末に本格オープン。バーチャル渋谷の知見をもとに、KDDIが大阪府、大阪市とともに展開するプロジェクトだ。
歴史的建造物をバーチャル体験!
『NAKED GARDEN-ONE KYOTO-』
京都市、宇治市、滋賀県大津市といった各観光協会の協力のもと、今秋から始動するプロジェクト。各地の神社仏閣など歴史的建造物を体験できるバーチャル街歩きのほか、リアルとメタバースがクロスオーバーするようなイベントも展開される予定だ。
クリエイターエコノミー
6月7日に閣議決定された〝骨太の方針〟により創作活動の支援が加速
クリエイターがファンとつながって経済活動できる場も広がっている。政府も〝骨太の方針〟(通称)に「クリエーターの創作活動の支援」を明記。NFTのような新しい仕組みが、収益化を後押しすることになる。今後は2次創作なども含めて「作品の遊んでもらい方」や「ファンを巻き込むセンス」が重要になりそう。
ファンへの情報発信をサポート
LINE『LINEクリエイターアカウント』
企業、店舗、著名人を対象にするLINE公式アカウントを、クリエイター向けにも展開。ファンへの情報配信を可能にし、経済活動を支援する。
BookLive『Xfolio(クロスフォリオ)』
ポートフォリオ管理、データのダウンロード販売、グッズの通販、ファンコミュニティーの機能などのサービスを、ワンストップでクリエイターに提供予定。
アーティスト参加型音声ライブ配信
音声ライブ配信に注力するAWAはリスナーが約4.7倍に急増
音声配信は『Clubhouse』の狂騒を経て、ジワジワと盛り上ってきている。今年に入ってアーティストによるライブ配信や、音声配信プラットフォームを使った音楽ライブなども行なわれ、聴き始めるユーザーも多い。また、AWAが音声ライブ配信機能を一般向けに開放。誰もが配信できる場もより広がっている。
音楽レーベルと連携してライブを生配信

『Voicy』
音声配信プラットフォームを使った、アーティストによる音楽ライブの有料生放送を実施。音楽フェスとも連携し、音楽関連のコンテンツが充実してきている。
『AWA』
AWAではアーティストのラジオ配信を多数開催する一方、配信のプラットフォームを一般ユーザーにも開放。これに伴ってリスナーが4.7倍に増加した。
取材・文/太田百合子
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