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Web3、NFTゲーム、リアル連動型メタバース、今年上半期のITトレンドキーワード

2022.08.22

『バーチャル渋谷』

「モバイルファーストの20年が終焉を迎え、みんなが次の20年の夢を見始めました。ブロックチェーンやNFT、Web3、メタバースがバズワードとなる中、岸田総理が英国の講演で『日本がこれらを推進していく』とアピールしたことは、2022年前半の注目すべきトピックのひとつです」(尾原さん)

 インターネットでは今、ビッグテック企業への情報と権力の集中が問題視されるようになっている。

「Web3が目指すのは、その力を分散させて新しい秩序を作ること。ある意味、資本主義の再発明ともいえる。だからこそ政府は『新しい資本主義』の中心に、これらを据えようとしているのでしょう」(尾原さん)

 Web3ではブロックチェーンなどの新しい技術によって、インターネットが「情報」をやりとりできるものから「価値」をやりとりできるものへ変わるといわれている。

「価値」を説明するのにわかりやすい例は、オンラインゲームの『フォートナイト』だ。同ゲームでは今、アバターのファッション(スキン)が大きな利益を上げている。

「デジタル空間で過ごして他人との関係性が築かれれば、今のSNSと同じように、そこが自分のアイデンティティーを発信する場になります。Facebookを運営するメタ社がメタバースに注力するのはそのためです。そうなれば、デジタル空間内でアイデンティティーを示すファッションにも『意味』が生じ、みんなはそこにお金を払うようになっていくはず。すでに代替のできない『唯一無二のもの』(NFT)が、希少性やストーリーを持ち始めており『ブランド(価値)』も生まれてきています。また、〝役立つもの〟は利用するほうに向かう一方で〝意味あるもの〟は所有するほうに向かう。そこにお金を払うのがNFTやWeb3の時代だとすると『意味』という財産を多く持っている国が強くなります。日本には歴史、文化、芸術など『意味』のあるものが実に多い。そこに大きなチャンスがあるわけです。現在はまだ、新たな『価値』の楽しみ方を模索し、ゲームやルールがどんどん生まれている、いわば〝カンブリア紀〟。今後、どんなゲームやルールが主流になるのか、より多くのことを学ぶためにも、参画する側に回ったほうが楽しいと思いますよ」(尾原さん)

尾原和啓さんIT批評家
尾原和啓さん
京都大学院で人工知能を研究。マッキンゼー、ドコモ、Google、リクルート、楽天などで事業の立ち上げや役員を担当。 國光宏尚氏の著書『メタバースとWeb3』(MdN)の制作にも協力。

Web3(ウェブスリー)

関連銘柄への投資額は3兆円超!世界中で急拡大している新しいインターネット世界

 情報を見るだけ(Web1.0)から、スマホやSNSによって誰もが気軽に発信できる(Web2.0)ようになって久しい。しかし、気がつけばGAFAなどのビッグテック企業を通さなければ発信や情報管理がしにくくなってしまっている。それを分散して新しく作り直そうというのが、Web3に向けた今の世界的な潮流だ。

 分散型を実現する鍵となるのは、ブロックチェーン。すでに置き換え可能な、様々な新サービスも登場し始めている。インターネットが始まって以来の大変革に、関連銘柄への注目度も日増しに高まっている状況だ。

Web3

Web2.0では、スマホやSNSのプラットフォーマーが利便性と引き換えに情報を集中管理。Web3では、誰もが平等に情報を扱えるようになる。
出典:Crypto Box

ブラウザー

『Brave』『Brave』

ユーザーが許可しないかぎり広告が表示されない仕組み。逆に広告を見れば、その謝礼として暗号通貨が受け取れるというユニークなWebブラウザーだ。

ファイルサーバー

『IPFS』『IPFS』

従来の中央集権型とは異なる、分散型のファイルシステム。どこにあるのか「場所」を指定するのではなく「コンテンツ」を指定してファイルにアクセスする。

SNS

『Steemit』『Steemit』

投稿内容がブロックチェーン上に保存される分散型のソーシャルメディア。記事の投稿やコメントをすると、その報酬として暗号通貨が得られる仕組みだ。

稼げるNFTゲーム

歩いて稼ぐ『STEPN』はすでに月間AU(アクティブユーザー)が3000万人超!

 最近はNFTによる「唯一無二」のアイテムやキャラクターで遊び、取引することで、暗号通貨を得られるゲームの注目度が高い。NFTゲームではガチャや収集といった遊びを通して、アイテムに「意味」が生まれることで「価値」が高まる。これは日本のゲームが得意にしてきたことで、チャンスは大いにあるといえる。

 購入したスニーカーの種類や数に応じ、歩くほど稼げる『STEPN』が話題だが、どう持続させるかが大事。健康促進や脱炭素への貢献などで価値を高められる余地もあるので注目したい。

買って歩くだけ!暗号通貨が獲得できる

STEPN

STEPNSTEPN

スニーカーを購入して歩くことで、暗号通貨が得られる。歩く速度や得られる割合は、スニーカー次第だ。1足だと歩ける時間も短い。今年9月にはスニーカーをリースできる仕組みも導入予定。

STEPN

2022年4月には、アシックスとのコラボレーションも実現。抽選販売にユーザーが殺到するなど、大きな話題を集めた。

話題を集める日本発のNFT企画

サンシャイン牧場のNFT化サンシャイン牧場のNFT化

往年のソーシャルゲームがNFTゲームで復活。牧場運営で暗号通貨が稼げる。

旧山古志村NFTプロジェクト旧山古志村NFTプロジェクト

名産である錦鯉のNFTアートを販売する、自治体公認プロジェクトを実施。

新星ギャルバース新星ギャルバース

美少女アニメ風のデザインが話題を呼んでいる、日本発のNFTコレクション。

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