久しぶりに出会う貴族価格酒
立ち呑みテーブルにお店の説明書きが置いてあるんだけど、そこにこんな一文が。
『おつまみは店内物販部よりお好きな物を購入いただき、お召し上がりいただけます。』
そういうの読んじゃうと、マナー的になにか買わなきゃ悪いよな……と店内の乾き物が置いてあるコーナーに足を運んでみた。するとそこにある乾き物ってのが、もう北陸とか信越の高級珍味なの!
『へしこ』とか『ホタルイカの丸干し』とか『鮭の酒びたし』とかさ。そりゃ旨くて酒のアテには最高なのは判るけど、値段も張るに決まってるじゃん。紀ノ國屋の諸国高級珍味の棚にあるようなヤツだもん。
こりゃ竹の子剥ぎの風俗みたいに、ウカウカしてたらケツの穴の毛まで抜かれるぞ!と、安くてツマミになるようなヤツないか?と血眼になって探したらあったあった!柿の種があった!!これが200円の安心価格!
考えてみりゃ、酒どころは米どころで、米どころは煎餅どころだからね。この柿の種はうまかった。それと書き忘れてたけど日本酒も高いけどうまい。とはいえ、うまいが一口!
こりゃ埒が開かないと思ったところ、自販機以外に500円で、また別のお酒が90ml呑めるってんで、そっちの方がお得かも?と『互 隠し玉』ってのを頼んで呑む。ん~これは二口半!一口250円……さっきより割高じゃん。
じゃあやっぱり自販機戻るかって『喜久水 純米酒』ってのを、また200円でワン猪口。さすがに入店直後の喉の乾きは解消されてたんで、味わいつつ呑んだんすが、それでも二口だもんね。
まぁこんなにスイスイと呑めちゃうってのは、ココで出してる日本酒が旨いってのが大きい。本当に旨い。しかし、いくら旨いとしても現時点でお酒に900円使って五口半だもんなァ~。計算すっと一口約164円…。これはオレみたいなセコい呑み手にとってはやるせない!
しかし、ここで先程の説明書きの他の文章が目に止まった!
『※米物販部のお酒を持ち込む場合は、本体料金とは別に持ち込み料金を頂いております。』
オッ!売ってる酒を買って即座に呑むのもアリなのか?説明文章は続く。
『・720mlは300円(税込)・その他は100円(税込) また一升瓶は持ち込み不可とさせていただきます』
ようするに四合瓶は300円払えば呑める。そして“その他”ってなに?と思って店内グルッと見渡せば、オオ~ッ、大量のワンカップが山と積んであるじゃねェか!!