東武鉄道の新たな顔、都内と日光・鬼怒川温泉エリアを結ぶ新型特急の概要が本日発表された。
その名は「スペーシアX」。現在走っている「スペーシア」の名を継ぐ電車は「スペーシア」らしさを受け継ぐとともに、これまでの特急電車にないシートの多様さで話題を呼びそうだ。
2023年7月15日にデビューするこの電車の情報を、開発者の思いとともに一早く紹介する。
テーマは多様性、個性豊かなシートに注目!
開発に携わる東武鉄道の岡田敏英氏に聞いてみた。
「テーマは多様性です。『今回は3号車に乗ったけど、今度は2号車に乗ってみたいね』そう感じていただけるような、個性のあるシートがたくさんある特急電車を作ったら、楽しんで過ごしていただけるかと」
結果、6両編成の電車に設置されたシートは、スタンダードシート、プレミアムシート、ボックスシート、コンパートメント、コックピットラウンジ、コックピットスイートの6タイプ。
これまでの「スペーシア」は、指定席と簡易個室であるコンパートメントの2タイプ。東北新幹線「はやぶさ」が指定席、グリーン車、グランクラスの3タイプ、伊豆方面へ向かう豪華特急「サフィール踊り子」もグリーン車、グリーン個室、プレミアムグリーンの3タイプだ。そんな中、6タイプのシートを備える特急を作るとは……。
「先頭車両のフォルムや、人気の個室席コンパートメントなど、今の『スペーシア』らしさを受け継いだ、新たな日光観光の顔となる車両となりました」
次のページからは気になる各シートの紹介を。