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脱YouTubeを目指す人が急増?二極化が進むYouTuberの厳しい生き残り事情

2022.07.08

どうもこんにちは、投資YouTuberのぽんちよです!

私は2022年3月に早期退職し、専業YouTuberとしての道を歩みだしました。現在では、配当金などの資産収入やYouTube収入で生活費を賄っている状況です。

ただし、YouTuberの収入は不安定であり、漠然と「生活が不安じゃないの?」と思う方もいるかもしれません。では実際に専業YouTuberとして生きていく上では、生活・収入面のどのような部分に不安を抱えるのか? 実際の私自身のYouTuberとしての本音、また、身の回りのYouTuber同士の会話などから「YouTuberは脱YouTuber化していく」という話をしていきたいと思います。

YouTuberの収入は再生回数に依存する…ラットレーサー?

動画投稿に追われるYouTuberの心理サイクル

YouTuberの収益源として代表的なものは「広告収入」です。これは、動画中に流れた広告の広告費の一部をGoogleから貰える仕組みとなっており、1再生あたり0.1~1円の報酬になります。そして、再生数が減ってしまうとYouTuberの収入は減少します。特に、YouTubeでは新規の動画を「おすすめ動画」として上位表示するため、新規の動画を出さないとチャンネルが廃れていってしまいます。そのため、YouTuberは日々動画投稿をすることで再生回数を維持する必要があるのです。

私自身も週3~4本のペースで動画投稿をしており、動画制作に週最低20時間ほどを費やしています。このため、「明日はどんな動画を作ろう」「1日さぼったから明日は動画をつくらなきゃな」というプレッシャーから逃れることはできません。

ちゃんと動画を投稿してても…。予期しない収益の停止

YouTuberが感じている「収益の不安定さ」というのは、収益が再生回数に依存するからということだけではありません。2020~2021年には、コロナ感染爆発期間において、SNS上での誤情報流布が問題となり、YouTubeが「コロナ」「ウィルス」などのワードを含む動画を一斉に収益剥奪するということもありました。また、最近では「ゆっくり動画」と呼ばれる原稿読み上げツールを利用した機械音声動画の収益が次々と剥奪される事態になっています。これはYouTubeの収益可否の審査をするAIが、「人の手ではなく、ロボットでも無尽蔵に作り出せるような繰り返しのあるコンテンツ」として誤認識しており、収益を停止させるからです。

このようにYouTube業界では、動画を誠実に一生懸命作成し投稿していても、突発的に収益が剥奪されることがあるため、不安を抱えざるをえないのです。特にYouTubeのAI審査については、誤った収益剥奪が多いです。一方で、YouTuber側の意見が通りづらく、再び収益化するのに1か月以上要するケースも頻繁にあります。もちろん、YouTubeは現在、莫大な動画を抱えている巨大プラットフォームであるため、すべて手作業で動画を確認することは無理なことです。しかし、もう少しトラブル時の対応を改善して欲しいというのがYouTuberの本音です。

YouTuber同士で集まるとどんな会話に?

YouTuber同士でオフ会などをやると必ず話題になるのが「次はどんな事業をするのか?」ということです。その中には、ブログ運営・オンラインサロン運営・有料商材の制作・Webコンサルティング・アパレルデザイン・ECサイト立ち上げなど様々な今後のビジョンについて候補が上がってきます。

これはYouTuberのチャレンジ精神が旺盛ということもありますが、同時に「動画更新をしなければ収益が減る」「自分のチャンネルが廃れたらどうしよう」というプレッシャーから抜け出したいという、ある種の強迫観念からの行動でもあります。実はYouTuberは「一刻も早くYouTuberという職業から抜け出したい」と考えているのです。

ただし、有料商材の作成などは炎上・ブランディング崩壊などのリスクも伴うため、「どこまでリスクを負って次の事業に乗り出すか?」という選択については、各YouTuberで考え方が異なります。

YouTubeオフ会では、企業担当者を紹介し合うなどの人脈づくりの場にも

収益が二極化するYouTuberたち

「YouTuberは稼げる」という認知が数年前より世間に浸透してきました。その流れの中で、専業のYouTuberになる人、副業の収入源にするため動画投稿に取り組む会社員など、多くの人がYouTube業界に参入してきました。その結果、数年前までは、エンタメ・娯楽系の動画が多かったYouTubeですが、いまでは金融教育・DIY・歴史解説・漫画考察など様々なジャンルのYouTuberが誕生し、専業化する人も増えています。

ただし、このような過剰参入の状態で今起こっているのは「YouTuberの二極化」です。数年前から継続して動画投稿を続けてきて成長してきた古参・大手YouTuberは、先行者利益により多くの収入を手にできます。そして、ただ動画を制作・投稿するだけでも、専業YouTuberとして生活することも可能です。一方で、新規参入したYouTuberは、登録者が1000人以上になり収益化できても、収益が10万円程度で頭打ちになり「思っていたより稼げない」というケースに陥ります。結果として、独立するほどの収益を上げるためには、YouTube以外の収入源が必要です。そのため、有料商材の販売やオンラインサロンの立ち上げなど、YouTubeを活かした別の収益源づくりに乗り出します。

このように現在は「古参YouTuberとして先行者利益をとれた層(言葉を悪く言えば、先行者利益で逃げ切れている層)」と「新規参入でYouTube以外の収益源を作る必要がある層」に分かれています。そして重要なのは、「両者の動画のクオリティにはあまり差がない」ということです。先行者利益をとれた大手・古参YouTuberの動画が優先的に、「おすすめ動画」として掲載され、再生数や登録者をどんどん増やしていきます。このため、もしあなたが「このジャンルでYouTuberになったら稼げそう」と思うのであれば、今日からでもYouTube活動を始めるのが賢明でしょう。そして先行者利益をとれると「YouTubeドリーム」が待っているかもしれません。

文/ぽんちよ
投資系YouTuber。2019年10月からYouTubeチャンネル『投資家ぽんちよ』を開設し、投資や副業、セミリタイアに関わることを発信している。サラリーマンとして働きながら活動していたが、2022年3月にFIRE達成。YouTubeチャンネルはこちら

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