最近のスマートウオッチは参入メーカーが増えて選択肢が広がっているほか、心拍数、血中酸素濃度などのバイタルデータを記録できる製品も増えてきた。そんなスマートウオッチにおける主要メーカーの独自機能と最新機種をチェックした。
「Wear OS」対応機が『Apple Watch』の対抗馬に
スマホの各種通知が受け取れるほか、着信や音楽再生を手元で操作でき、健康や運動を管理するアプリとの連携で歩数や消費カロリー、睡眠など様々な活動データを残せるスマートウオッチ。『iPhone』とつながるアップル『Apple Watch』はその代表格だが、ほかにも数多くの製品が登場している。
例えば、グーグルと協業し、新しい「Wear OS」を搭載するGalaxy『Galaxy Watch 4』。eSIMを内蔵し、単体で通信ができるセルラーモデルも揃えるなど、アップル『Apple Watch』の対抗馬といえる。ストアからアプリも追加できる。新しい「Wear OS」は『Google Pixel Watch』をはじめ、今後採用する新製品が続々登場しそうな注目トレンドのひとつだ。
センサー類では心拍センサーのほか、コロナ禍でニーズが高まった血中酸素濃度を測れるモデルも登場。また、運動をしていない時の心拍からストレスが測れる機種や、睡眠時の心拍から眠りの質をチェックできる製品も増えてきた。このほかFelicaやNFCを搭載し、電子決済ができる製品も増加傾向だ。
そんなスマートウオッチにおいて主なシェアを占めるのが以下の6ブランド。それぞれのラインアップや独自機能を見比べながら、自分のライフスタイルに合った機種を選ぼう。
『Apple Watch』だけじゃない!標準化が進む主な測定機能
心拍数測定
今やほとんどのスマートウオッチに搭載されている心拍センサー。多くは運動時の負荷をチェックするためのものだが、安静時の心拍からストレスがチェックでき、睡眠時の心拍から眠りの深さや質まで確かめられる製品も増えてきた。また、中には心拍数の異常を察知し、健康リスクを通知してくれる機能を備えた製品もある。
血中酸素濃度測定
コロナ禍でのニーズの高まりにより、血中酸素濃度(酸素飽和度)が測れる機能を搭載したスマートウオッチも増えている。ただし、それらの機種に搭載されているのは、例えば山頂のような高所で運動する際に参考にするためのもの。指先に装着するパルスオキシメーターのような医療機器とは、用途が異なる点に注意が必要だ。
そのほかにもこんな機能が当たり前に
ウオッチフェイスの変更やスマホからの各種通知、通話や音楽再生といったスマホとの連携、歩数や活動量、睡眠の記録などが、最新のスマートウオッチに共通する機能。最近ではGPSを搭載し、移動経路を記録できるタイプや、FelicaやNFCに対応して決済ができるモデル、いざという時に役立つ転倒検知機能などを備える製品も増えてきている。
iPhone派はコレ一択!【Apple】
様々な通知が受け取れるほか、ロック解除、通話、音楽再生、カメラの操作など、『iPhone』と連携して使える機能が多数。セルラーモデルでは単体で通話もできる。FelicaのほかQRコード決済にも対応。タイマーやリマインダーなどの操作も「Siri」に話しかけることですませられる。利用できるアプリも豊富だ。
■ 主な現行ラインアップ
『Apple Watch Series 7』4万8800円~
『Apple Watch SE』3万2800円~
『Apple Watch Series 3』2万2800円~
『Apple Watch Series 7』のほか、機能を絞って価格を抑えた『Apple Watch SE』、フィットネスなどベーシックな機能が利用できる『Apple Watch Series 3』をラインアップ。それぞれサイズやベゼル幅なども異なる。
ヘルスケアや緊急時に役立つ先進の機能が盛りだくさん!
アップル『Apple Watch Series 7』
GPSモデル:4万8800円~ GPS+Cellularモデル:6万800円~
血中酸素ウェルネスや心電図アプリなど最新機能が利用できるほか、選べる素材やカラーも豊富。転倒検知やいざという時に緊急通報してくれる機能も備えている。高速充電に対応し、短時間での充電が可能だ。
[ケースサイズ]41mm/45mm [バッテリー]最長18時間
[耐久性]50m耐水/IP6X等級の防塵/耐亀裂性能 [ワークアウト]80種類以上
【この独自機能がスゴい!】
指を添えるだけで心電図がとれる
デジタルクラウン(リュウズ)に指を当てて心電図を測定可能。診察時の参考データとして利用している病院も多い。
自転車に乗るだけで専用モードが起動
動作を検知し、自動で運動モードが起動。自転車に乗った際には自転車モードに切り替わり、転倒検知の機能も働く。
身の危険を感じたらSOS信号を発信
倒れて一定時間動かない場合などに、自動で緊急通報する機能も備えている。あらかじめ登録した相手への通知も可能だ。