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40代社会人のインターンシップ体験談から読み解く新たなキャリア形成の可能性

2022.06.27

社会人インターシップが、コロナ禍をきっかけにキャリアを見つめ直す人が増えたことで、より注目を集めているという。インターンシップというと、新卒で就職する前に若い世代が行うイメージがあるが、40代など社会人経験を積んだ世代にも大きな意義が生まれることがある。そこで今回は、40代ビジネスパーソン3名の体験談を紹介する。果たして、3名が手に入れたものとは?

社会人インターンシップとは

インターンシップは従来、学生が在学中に企業や組織で、一定期間、職業体験を行うことで、職業選択や就職活動に役立てるために行われている。そのインターンシップは、近年、社会人の間にも広がっており、社会人インターンシップなどと呼ばれている。

社会人インターンシップは、新型コロナウイルスの影響で将来のキャリアを考え直す働き手が増えたことで注目を集めているといわれる。新たな業種・職種を体験してみたり、転職前のお試し期間として体験してみたり、副業として従事したりとさまざまな活用の仕方がされている。

その社会人のインターンシップを斡旋するサービスの一つに、リクルートの「サンカク」がある。今の仕事を続けながら、キャリアアップのための社外活動に参加できるのだ。1日のワークショップ型で開催されるケースが多いため、最新のリアルなビジネストレンドを知れたり、気になる企業のビジネスやテーマを実際に体験できたり、自分の力が社外で通用するのか腕試しができたりする。

必ずしもインターンシップ先の企業に転職する前提がなくても良い。挑戦したい気持ちがあれば、いま勤めている会社・いまの仕事に留まることなく、活躍できる場を創出することができる。実際にワークショップに参加した人の半数以上が、参加時にそのテーマの経験・知見がない状態で参加していると考えられる。

また、社会人インターンシップは、企業側にもメリットが見込める。社外の新しいスキルや能力を活用したり、アイデアを取り入れたりすることで、社内が活性化することが期待できる。

40代ビジネスパーソンの社会人インターンシップ3名の事例

(画像はイメージ)

社会人インターンシップというと、イメージとしては若手社員が行うように感じるかもしれないが、実は40代など中堅層でも参加者がいるという。そこで今回は、サンカクで社会人インターンシップに参加した3名にインタビューした。

1.Hさん(40代男性) 気づきをもとに、転職につながったケース

通信系の金融会社で個人向けローンの事業グロースを担当しているHさんは、人生100年時代を見据え、一生食べていけるスキルを身につけたいという思いと共に、キャリアの幅を広げるために社外に目を向けたいという思いからサンカクに登録した。

●参加した社会人インターンシップ

農林中央金庫の「アグベンチャーラボ(AgVenture Lab)」における「農業×テクノロジーで食とくらしにイノベーションを!新設ラボでのビジネス検討にサンカク!」

Hさんが参加した社会人インターンシップは、農林中央金庫をはじめとするJAグループが、2019年5月にオープンイノベーションの拠点としてオープンした「AgVenture Lab(アグベンチャーラボ)」において、オープンなエコシステムを広げる具体的なビジネス検討を行う仕事だ。

●社会人インターンシップに参加した感想

Hさんいわく「今のキャリアへの変換点になりました」とのこと。まずは参加した率直な感想を聞いた。

「この案件は『平均年齢が70代に突入しようとしている、農業をテクノロジーで変革する』がテーマでした。2点、刺激がありました。

1点目は、インターンシップイベントで得た情報から、『外部環境の変化は、見方(視点)によりビジネスチャンスになりうる』ことを知ったことです。高齢化が進んでいる=衰退産業、ではない。企業が参入することで効率化したり、業界を再度グロースさせる機会があることを学びました。そして、自分が普段見ていない世の中の見方=視座を変えることで、見えてくる世界があることを知りました。

2点目は、参加しているメンバーとのディスカッションを通じて、世の中には様々なスキルを持った人材がいるのだということ。自分とは普段接点のない人材との交流を増やすことで、自身の視野が広がることを学びました」

●社会人インターンシップを通じて自身のキャリアに生じた変化・影響

今回の参加を通じて、Hさんのキャリアにはどのような変化や影響があったのか。

「私はそれまで、マーケティングコミュニケーションのスペシャリストとして仕事をしてきて、一定のスキルを手に入れ、市場価値のある人材になれたと思っていましたが、これからは『視座』と『視野』の両面を広げていくことが必要であることを痛感しました。単なるクレジットカードの会社ではなく、視座を上げることができるアセットのある環境に飛び出すべきだと感じるとともに、自分が身につけていない多様なスキルを持つ人材がいる会社にシフトしていくことで、自身を成長させられると感じました。

結果、国内銀行系のクレジットカード会社から、通信系の金融会社への転職へとつながりました。結論として、社会人インターンシップは、スキルはある程度あると思いながら、伸び悩んでいる人におすすめしたい体験の機会を得られるチャンスだと思います」

2.Mさん(40代女性) 社内で行動を起こし新たな仕事を獲得したケース

続いては、40代女性のMさんの体験談。現在、金融系SIer(エスアイヤー/システムインテグレーター)の会社でプロジェクトマネジメントを担当している。

新卒入社以来、約20年同じ会社で働き続けており、好きで入った会社で愛着もあり、ずっと働き続けるつもりだったが、DX推進の遅れや保守的な社内風土への課題意識から「自分は本当に今の会社でこのまま働き続けるのか?」と疑問を持つようになっていたという。

転職活動をするだけの強い意志がなく、一般市場で自分が人材として通用するのかという不安もあったため、サンカクの『腕試し』というキーワードを見て、トライしてみようと思ったことが参加のきっかけだった。

●参加した社会人インターンシップ

人材派遣企業の社内DXをテーマとしたワークショップ

●社会人インターンシップに参加した感想

Mさんは、参加した感想について次のように話す。

「参加前は、自分自身の人材としての市場価値への不安感を漠然と持ち、ただ悶々としていましたが、体験した後は、DXや技術面における知識・ノウハウの不足は痛感した一方、ディスカッションのファシリテートやワーク進行の仕切りなど、普段あまり意識することなく発揮しているマネジメントスキルを自覚することができました。この経験から、今ある強みを活かしながら、知識が不足する部分は補う努力をすれば良いのだと考え直し、資格取得のための学習など、具体的に行動を起こせるようになりました」

●社会人インターンシップを通じて自身のキャリアに生じた変化・影響

キャリアにはどのような影響が出たのだろうか。

「行動を起こし続けたことも影響したのか、新たに社内のDX推進担当としてのポジションを与えられ、自分が課題に感じていたことを解決するべき立場になりました。

与えられた環境への漠然とした不満から抱いていた『今の会社で本当にやり続けるのか?』という疑問が吹っ切れ、『ここを良くするためにここで働くのだ』と意志を持って今の仕事に臨むことができています」

3.Oさん(40代男性)独立につながったケース

最後は、現在、フリーランスとして活動する40代男性のOさん。サンカクのサービス運営、地元福岡の伝統工芸「博多織」織元の事業企画・運営などを行っている。かつては外資系損保会社等で法人営業、事業企画、SaaSスタートアップの事業開発などを行ってきた。サンカクでの体験を通じて独立したという。

そもそも、Oさんはなぜ会社員時代にサンカクに登録したのか。当時、仕事では年次も重ね、マネージャーとして一定の成果も出せていたが、「このままでいいのか?」という漠然とした疑問・不安は常に感じていたそうだ。本業での成長機会に物足りなさを感じる中、徐々にフルコミットできなくなるような感覚を覚え「何かを変えたい」ときっかけを求めてサンカクに参加したという。

●参加した社会人インターンシップ

ふるさと副業(サンカクパートナーとしての活動)

●社会人インターンシップに参加した感想

Oさんが参加したサンカクパートナーとはどのようなものなのか。

「サンカクの社会人インターンシップには多くの企業・職種が体験できるワークショップがありますが、会員自身がプランナーとなって企業と一緒にサンカクイベントの企画ができるのが『サンカクパートナー制度』です。1日、数時間の社会人インターンシップでは物足りない人向けのプログラムで、すごく貴重で有益な体験ができます。私もその活動を通して、他業界・未経験職種を深く疑似体験したことで、一気に視野が開け、自分のスキルにも手ごたえが得られました」

●社会人インターンシップを通じて自身のキャリアに生じた変化・影響

そして社会人インターンシップを通じて、Oさんのキャリアに大きな変革がもたらされた。

「サンカクパートナーでの活動をきっかけに、残りの人生で自分がやりたいことに目を向けることもできるようになり、独立する道を選択しました。現在はサンカクの運営メンバーでもあります。自分を変えてくれたサービスの中の人として仕事ができるのは本当に幸せなことに感じており、あのとき、一歩を踏み出して本当に良かったと思っています」

40代が社会人インターンシップを行う意義

(画像はイメージ)

40代ビジネスパーソンの社会人インターンシップの3名の体験談からは、この年代特有の「不安感」が払拭され、自らの心の声に耳を傾け、行動したことで、心から夢中になれる新たな一歩を歩み出せたという共通点が見られた。

サンカクの事業責任者の古賀氏に、40代が社会人インターンシップを行う意義を尋ねたところ、次の2点があるという。

●自分の強みや夢中になれることを認識し、新しい選択肢を見つけられる

「20代前後から同じような場所で同じような経験を続けていると、徐々に成長の鈍化やキャリアアップに対しての閉塞感を覚えるようなケースがあります。この現象は『キャリアプラトー』とも呼ばれています。40代に差し掛かると『自分の人生はこのままで良いのだろうか?』と今後のキャリアを見つめなおす方もいらっしゃるでしょう。こうしたキャリアに対する葛藤は自分のアイデンティティが揺れることで生じるため、『自分の再定義』をすることで克服されるとよく言われているのですが、その観点で社会人インターンシップに参加することは意義があると思います。

我々自身、サービスのミッションの一つとして『会社の壁を越え、働くひとに飛躍・挑戦する(バッターボックスに立つ)機会を提供する』ということを掲げているのですが、まさに社会人インターンシップに参加すると、普段は経験しないような領域やテーマに触れることでき、『会社のような限られた環境下では、発揮する機会がなかったり、気づくことができない自分自身のスキル』を再発見・言語化することができたり、『今後取り組みたいと思えるテーマとの出会い、あるいは再発見』につながるチャンスとなります。

実際、そこで見つけた自分自身の強みを昇華させ、本業に還元したり、副業に活用したり、転職を成功させる方もいらっしゃいます。

社会人インターンシップをきっかけに、自分自身では気づいていない強みや価値観を見つめ直すことで、『自分らしい選択肢』を見つけられる可能性が今後も広がっていくと思っています」

●人材不足という問題を抱える日本企業の再成長を促す

「社会人インターンシップは、自分自身のスキルや価値観を掘り起こし、新たな業界や職種、新たなキャリアに挑戦するきっかけにもなっており、参加を機に異業種への転職を実現する方もいらっしゃいます。個人の異業種(異領域・異職種)転職への挑戦は、構造的な人材不足という問題を抱える日本企業の再成長を促すきっかけにもなると考えています」

社会人インターンシップは、転職目的のみならず、自分のキャリアを見つめ直す良い機会となる。そのため、年齢は関係ないといえる。

社会人インターンシップは、今回紹介したサンカクのほか、インターンシップ検索サイト「PROJECT INDEX」やおためし転職などを提供する「仕事旅行」、長期インターンシップを取り扱う「ゼロワンインターン」などもある。まずは自分が興味の湧くものを見つけるところからスタートするのがいいのではないだろうか。

【取材協力】
サンカク

取材・文/石原亜香利

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