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5か国の衛星測位システムに対応!アウトドアを駆け回る人のためのGPSスマートウォッチ「Amazfit T-Rex 2」は買いか?

2022.06.16

スマートウォッチは、確かに安くなった。

それは4万円、或いは5万円する高価格帯製品も同様だ。

使用者が走破した道程を追跡する位置情報機能が搭載されたスマートウォッチは、少し前までは間違いなく「高級品」だった。

それが多少背伸びすれば買えるくらいの価格になったのは、まさに「技術の進歩」の表れと言えよう。

今回は日本の市場でも頭角を表すようになったAmazfitの新製品『Amazfit T-Rex 2』の現物が届いたので、それを試してみたい。

世界5ヶ国の衛星測位システムに対応

6月10日に都内で開催された『Amazfit T-Rex 2』の記者発表会。

筆者は久々に胸躍っていた。「米軍MIL規格に準拠する15種類のテストに合格したスマートウォッチ」という情報は事前に仕入れていたが、日本を含めた世界各国の衛星測位システムに対応するアウトドアスマートウォッチ……という触れ込みがやたらときらびやかに感じたからだ。

「日本を含めた世界各国の衛星測位システム」とは、米のGPS、露のGLONASS、EUのガリレオ、中国の北斗、そして日本のみちびきである。

これらを使って、ウォーキングやランニング、サイクリングなどの際に「進んだ道」を正確にモニタリングするという。

会場内で実際に見た『Amazfit T-Rex 2』は、やはり「これぞアウトドアウォッチ」という具合の男性的なデザインをしている。

重量は66.5g。バットで思いっ切りぶん殴っても壊れなさそうな見た目だが、開発者曰く氷点下30度でも動作するそうだ。

氷点下30度。筆者の地元でそのような気温が体験できるのは、せいぜい清水港のマグロ保管庫くらいしかない。

これはオーバースペックというやつではないか? という疑問が頭の中によぎったが、腕時計が頑丈であることに越したこともない。

バッテリー稼働時間は最長24日間。測位システムと容赦なく連携させた上でトラッキング機能を使った場合でも、1日以上は稼働するそうだ。

「そうだ」というのは、これを実証するためにはウルトラマラソンかトライアスロンの大会に参加しなければならない。

筆者の住まいは静岡県静岡市、そうだ静岡市には世界で最も過酷な『トランスジャパンアルプスレース』というトレイルレースがあるじゃないか!

これは富山湾から駿河湾までを己の足のみで疾走する大会だが、筆者も出場して『Amazfit T-Rex 2』の電池性能を実証してみるのはどうだろうか?

……いや、さすがにそれは勘弁してほしい。筆者は格闘技選手だが、ランナーではない。アルプスを走って越えることなんて無理だ!

というわけで、今年開催のトランスジャパンアルプスレースでは大浜海岸のゴール地点での応援に専念させていただきます。

「どこで車線変更したか」が分かる!

話は逸れたが、製品の性能をどのように実証するか。

メーカーから試用のためのサンプルをいただいたので、早速これを装着してみる。

装着感を正直に書けば、やはり「ゴツッ」としている。人によっては「普段使うにはちょっと……」と敬遠してしまうかもしれない。

が、そのあたりについては詳しく後述したい。

「野外サイクリング」という運動トラッキングモードでは、自転車で進んだ道程やその時々の速度なども算出してくれるという。

とりあえず、これを試してみよう。ただし乗るのは自転車ではなく、自動二輪車である。

都内中央区から西東京にある友達の家(筆者はよく彼の家に泊まらせてもらっている)までのルートはもちろんながら、地図を拡大してよく見れば「どこで車線変更したのか」ということまで検討がつく。

それだけ正確な位置情報機能を搭載している、ということだ。

それにしても、帰宅ラッシュ時の都心はやはり平均速度が落ちてしまうのか……。首都高では時速80km/hまで出せていたのが、一度渋滞にハマるとまるで動けなくなり、結果として平均速度が20km/hにも満たない有様に。

そうしたことを『Amazfit T-Rex 2』はスマホアプリ『Zepp』と連動して、分かりやすく可視化してくれるのだ。

「対」の製品

『Amazfit T-Rex 2』は紛れもなく、アウトドアウォッチだ。

雄大な山々を駆け回り、筐体や画面に傷がついたところでそれを気にする必要もないという使い方が一番向いている。

筆者が検証したように、バイクでのツーリングに応用する使い方もアリだ。キャンプやウォータースポーツでも十分に活用できる。

しかし同時に、「普段のデスクワーク向き」ではまったくない。

「ゴツッ」という装着感は、PCでの作業の際は邪魔になってしまう可能性が高い。

そのあたりの違和感を筆者なりに考察してみた。そして導き出した答えが、「『Amazfit T-Rex 2』は『Amazfit GTR 3 Pro』の対のような製品ではないか?」ということだ。

『Amazfit GTR 3 Pro』については筆者も記事を執筆したが、これは現代の会社員(特にテレワークに対応できる職種)が求める機能を高い水準で集約したかのような製品だった。

故に筆者は「本気で攻めるテレワークを目指すなら、『GTR 3 Pro』はその目的に相応しい製品である」と書いた。

時刻や天気予報を一目で確認できるデザインの文字盤、キーボードでの作業を阻害しない筐体設計、日常生活レベルの運動トラッキング機能。『Amazfit GTR 3 Pro』は「平日のスマートウォッチ」である。

一方、今回の『Amazfit T-Rex 2』は「休日のスマートウォッチ」だ。

嬉しいことに、前述のアプリ『Zepp』でいつでも手軽に使用デバイスを切り替えることができる。それぞれの製品が算出した各データは、もちろんアプリに統合される。同期も簡単だ。

土日祝日には必ず体を動かしている市民アスリートがこの2製品を入手すれば、極めて精度の高いコンディショニングを実現できるはず。

椅子に座って働いている時は『Amazfit GTR 3 Pro』を、ワークアウトやアウトドア・アクティビティの時は『Amazfit T-Rex 2』を腕に巻く。

より堅強な肉体を維持する上でも、スマートウォッチは重要なアイテムと言えるのではないか。

ここにも円安の影響が

『Amazfit T-Rex 2』は6月11日に予約を開始した。発売日は同24日である。

価格は4万3,780円だが、これは非常に安いと筆者は解釈している。

冒頭に書いた通り、世界各国の衛星測位システムに対応するスマートウォッチは少し前なら5万円程度では収まらなかったし、さらに今は円安という現象が発生している。

このあたり、メーカーとPR会社の社員もかなり難しい顔をしていた。記者発表会の会場で「正直、今この経済情勢は厳しいんですよね」と漏らしたのを、筆者は聞き逃さなかった。

これはあくまでも邪推だが、今後値上げの可能性もあるのではないか?

それを見越して早めに購入する、という選択肢も悪くないだろう。

【参考】
Amazfit T-Rex 2
Amazfit GTR 3 Pro

取材・文/澤田真一

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