日本の将来を担う秀才が集う旧帝大や早慶。一般的に「高学歴」と言われる同校の学生たちから就職先として特に人気の高い企業はどこなのだろうか?
リーディングマークはこのほど、旧帝大(北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大)、慶大、早大、一橋大、東工大、神戸大からなる「最上位校生」が選ぶ「2023年卒就職人気企業ランキング」を発表した。
総合商社・メガバンクの人気堅調、IT・コンサル・通信人気が上昇
1位には「三菱商事」が2年連続でランクイン。以下、2位「三井物産」、3位「伊藤忠商事」、4位「住友商事」、5位「野村総合研究所」、6位「三井住友銀行」、7位「丸紅」、8位「三菱UFJ銀行」、9位「三菱地所」、10位「旭化成」と続いた。総合商社、メガバンクを筆頭に金融の人気が好調だった。
また、楽天(14位→12位)、NTTデータ(19位→13位)、NTTドコモ(68位→44位)、KDDI(64位→37位)を筆頭に、ランキングに入っていなかったヤフー(41位)もTOP100にランクインするなど、IT/通信企業が昨年から順位を伸ばしたのも特徴的だった。
さらに、野村総合研究所が10位から5位に上昇し、アクセンチュアが32位から19位、PwCコンサルティングが48位から29位へアップするなど、コンサルティングファームの人気も根強かった。
なお、企業を選択する際に重視する項目についての調査では、2011年に本調査を開始以来、初めて将来のキャリアへの良い関連性が2位にランクインした。自身のキャリアを中長期的に考える学生が増えていることがうかがえる。
入社後、自分を高められるような仕事内容や社内のキャリアステップがあるか、社外でも活かせる汎用的なスキルが身につくのかなどの点は今後も学生が重要視することが予測される。
大学別ランキングで見ても最上位校生全体と大きな傾向は変わらない結果となった。ちなみにその中でも、戦略ファーム(ボストン コンサルティング グループ、マッキンゼー・アンド・カンパニー)が東大生のランキングでTOP30にランクインするなど、一部違いが見られた。
東大
京大
早稲田
慶應
<調査概要>
1.調査対象 : 卒業予定 登録学生会員
※対象大学:東京大学、慶應義塾大学、早稲田大学、東京工業大学、一橋大学、京都大学、大阪大学、神戸大学、北海道大学、東北大学、名古屋大学、九州大学の計12大学
2.調査期間 : 2022年2月21日~2022年3月10日
3.調査方法 :
・弊社主催の合同説明会、または弊社会員へのWEBアンケートにより回収
・選社企業は、リーディングマークにてリストアップした約400社より学生1人につき第一志望企業群(5社)を選定
4.有効回答 : 2,146名(文系58.5%、理系40.2%、その他1.3% / 男性73.7%、女性26.3%)
出典元:株式会社リーディングマーク
構成/こじへい