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国内の店舗数はユニクロ超え!敵なしワークマンが展開する「アンバサダー・マーケティング」戦略

2022.05.08

異業種アパレル特集【前編】

アパレル市場の低迷が叫ばれるようになって久しい。総務省の家計調査を紐解くと、2000年からの2020年の間にアパレル消費支出は45.7%減とほぼ半減。

2020年の日本のアパレル製品の市場規模は8兆3450億円を計上しているものの、実は前年比13.7%減と過去最大の下げ幅を記録した。さらにいえば、大手アパレル5社の規模をユニクロだけで上回るなど、市場は寡占化の状態にある。

そこでアパレルを本業とするメーカーや小売企業は新たな活路を見出すべく、エッセンシャルシフト(生活必需品への入れ替え)を推進。

アウトドアや住宅ブランドとの協業を加速するなど、コロナ禍に入って非アパレル企業への働きかけが目立つようになった。

安く買おうと思えばいくらでも妥協できる現代において、もはやファッションはサブカル化してしまったといっても過言ではない。

だが、このまま業界は沈黙してしまうのかといえば、そんなことはない。非アパレルからアパレル市場へ新規参入が相次いでいるのだ。

どういった企業が、何を武器に、新たな市場開拓へと踏み切ったのか?今回から数回に分けてDIMEが注目した非アパレル系企業発の新ブランドの魅力を紹介する。

国内店舗数は2022年3月末現在でユニクロ越えの944店舗!

異業種アパレルブランドが急増するきっかけは、間違いなく「ワークマン」の大成功にある。職人向けの作業服専門店として名の知られた「ワークマン」が、アウトドアなどでも使えるプライベートブランド(PB)商品の開発を本格的に始めたのは、2014年頃のこと。

口コミで大きな話題となり、アウトドアやスポーツ向けのPB商品を取り揃えた2018年の「WORKMAN Plus」一号店を皮切りに、女性向けの「#ワークマン女子」、プロ職人向けに特化した「WORKMAN Pro」といった新業態をオープン。

今やPB商品の売り上げは785億5700万円に達し、チャーン全店売り上げ1259億6300万円の60%以上を占める屋台骨へと成長した。

他の異業種アパレルブランドとの圧倒的な違いは何か?それはマスな存在として広く受け入れられたこと。ユニクロ、ジーユー、しまむらがしのぎを削る低価格アパレルの市場に、これほどの新星が現れるとは誰も予想できなかったはずだ。それほどまでにこの3大ブランドの壁は厚いのだ。それでは実際の商品を見てみよう。

PBブランドは主に「FieldCore」「Find-Out」「AEGIS」の3つ

FieldCore『SOLOTEX使用 リバーシブル ワークスーツ ジャケット』2900円

ファッションアナリスト・山田耕史さんと開発した商品で、2Bジャケットとパーカブルゾンの2通りの着こなしができるリバーシブル仕様が最大の特徴。

素材はビジネスウエアの新定番であるイージーセットアップにも使われる、耐久撥水・2WAYストレッチ・イージーケア性を備えた機能素材SOLOTEX。洗濯ネットを使えば家庭用洗濯機で丸洗いでき、さらにはポケットに収納できるポケッタブル機能付きなので、出張時にも重宝する。

Find-Out『ムーブアクティブサイクル ジャージ』1500円

自転車YouTuberの今田イマオさんをアンバサダーに迎えて開発した、サイクリング向けの機能ウエアシリーズのサイクリングジャケット。前身頃は伸縮性の高いストレッチ素材で、脇と後ろ身頃にはメッシュ素材を配して通気性を高めた。

また背面下部にサイクリングジャージではおなじみのゲームポケットとファスナーポケットを装備。ゲームポケットは3つのオープンポケットが並列しており、自転車乗車時にラクに手を伸ばせる。

AEGIS『BAG IN ARAERU レインジャケット』3900円

モーターサイクルジャーナリスト・相京雅行さん、YouTuberのRurikoさんが開発協力した本品は、洗濯ネットを使えば家庭用洗濯機で丸洗いできる画期的なレインウエア。背面に備えた大きなファスナーを開けると、背中のマチ幅が拡大。バックパックなどを背負った上からでもラクに着用できる。

耐水圧10000㎜、透湿度5000g/m2/24hという、大雨にも耐えるほどの高い防水透湿性を誇る。レトロなアウトドジャケットを思わせる杢調の表地にはポリウレタンコーティング加工が施されており、防風性も高い。

高機能なのに試し買いしたくなるほど安い!

ワークマンは「FieldCore」「Find-Out」「AEGIS」という3つのPBブランドを展開している。「FieldCore」はアウトドアシーン、「Find-Out」はスポーツシーン、「AEGIS」はバイカーなどに向けた高機能レインウェアブランドと、それぞれにコンセプトを設けているが、そのどれもが作業服として使える高い機能性を備えている。

そのうえでワークマンは、2019年よりブログやYouTubeなどでワークマン製品の魅力を発信するファンをアンバサダーとして起用する「アンバサダー・マーケティング戦略」を本格的にスタート。現在、アンバサダーは44名おり、その中でも深い知見を持つアンバサダーとともに製品開発を行なっている。

上の3商品の開発に携わった、ファッションアナリスト・山田耕史さん、自転車YouTuberの今田イマオさん、モーターサイクルジャーナリスト・相京雅行さん、YouTuberのRurikoさんはその一例。

〝プロが認めた商品が、この値段で買える〟という驚きこそが、ワークマンのPB商品の急成長を支える原動力となっている。

問い合わせ先/ワークマン https://www.workman.co.jp/

↓後編はこちら
「カー用品店がなぜ参入?オートバックスが仕掛けるアパレルブランドの可能性」

取材・文/渡辺和博 スタイリング/小林知典 撮影/村本祥一

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