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「意識」「潜在意識」「セルフイメージ」3つのメンタル構成要素をマネジメントし、6割の力で結果を出す方法

2022.05.10

メンタルの構成要素から自分を変えるヒントを知ろう

60%の力でうまいこと結果を出す思考があると、企業家で15の収入源をもつ藤野淳悟さんは言う。

実際に藤野さんは1カ月10時間労働で年収1000万円を稼ぎ、家族とゆったり暮らしている。もしそれが私達にも可能ならば、胃が痛むストレスの毎日から解放されるかもしれない!

今回は藤野さんにメンタルを構成する3つの要素について解説してもらいながら、ビジネスパーソンのための「正しい努力の仕方」についてアドバイスしてもらった。

メンタルマネジメントで正しい努力を身に付ける

60%の力でうまいこと結果を出す思考100」(KADOKAWA発刊、定価1,500円+税)の著者・藤野淳悟さんによると、何かを叶えたいと思った時、力ずくでやろうとしても叶わない。そして、物事はそれ自体には意味がないが、どんな捉え方、意味づけをするかで人生は大きく変わると言う。

こうした大前提を基に、私たちのメンタルについて分析してみると、メンタルは3つの要素で構成されていて、この3つをマネジメントすることで、自分の考え方の癖を発見することができて、正しい努力が身に付くと言う。

メンタルの構成要素その1「意識」

意識とは自分でコントロールできる行動や発言である。意識を変えるのは意外と難しくて、「夢を叶えるために意識を変える」と言われると、普通は「努力している自分」を思い描いてしまう。

努力している自分を思い描くということは、汗水たらして苦労し続ける人生がずっと続くことだと藤野さんは言う。目標はハッピーな自分なのに、なぜか思い描くのは苦労している自分。幸せな人生という目的地がきちんと定まっていないから、闇雲な努力ばかり続けることになる。

だから、「目標や夢を実現するには、結果を出している自分をイメージすることが正解」と藤野さんは言う。「努力している自分をイメージするとズレたりブレたりする。結果を出している自分をイメージすると、選択ミスを減らすことができる」とアドバイスしている。

具体的な行動のコツとして、「すでに夢が叶っているかのごとく過ごす」こと。すでに結果を出した自分がやりそうなことを意識すると人生が変わるそうだ。

メンタルの構成要素その2「潜在意識」

潜在意識とは無意識の選択、経験などで蓄積された自覚していない意識のことである。やる前から無意識に支配されて、チャンスを見逃して、できることをやらないようになってしまう。でも、この無意識を変える方法がある。

人は無意識に自分の可能性にフタをしてしまう癖がある。人が生きるためには現状維持が一番楽で安全な方法だからだ。でも、この潜在意識に支配されず、味方に付ければ、夢を叶える大きな力になってくれる。

また、潜在意識には自分と他人、過去と未来の概念がない。意識下では自分と他人は別の人間だが、潜在意識の中では自分と他人の区別はついていない。だから人の悪口を言えば自分の悪口を言っていることになるし、人をほめることは自分をほめることにつながる。

潜在意識の中では過去と未来も混在していて、たいていの人は過去の経験で物事を判断する。過去を切り捨てないと、ずっと過去の判断基準のままで生きることになる。過去は切り離し、幸せを手にした未来の自分を判断基準にしよう。そうでなければ、ずっと過去に引きずられてしまう。幸せな自分はどうやるか、絶えず反復し続ければ、いずれ無意識にも正しい判断を下せるようになる。無意識を味方につければ、幸せな自分が自然に実現できる。

メンタルの構成要素その3「セルフイメージ」

セルフイメージとは自分らしさ、潜在意識に刷り込まれているイメージのことである。自分で毎日、潜在意識に刷り込んだイメージが自分のセルフイメージを決めてしまう。

たとえば、自分で許容できる最低収入と最高収入について考えてみよう。その数字はどこから出てきたのだろう。たいていは無意識に「これくらい」と決めつけているはず。無意識に自分の可能性にフタをしている。これをメンタルブロックと言う。たいていの人は少しずつこうして自分で自分のセルフイメージを作り上げ、そのような自分になっていく。

自分の考え方のクセを知り正しい方へ変えていく

3つのメンタルの構成要素を知り、正しくマネジメントしていくことで、正しいメンタルマネジメントが可能になり、自分の心の風景を正しく書き換えることが可能になると藤野さんは言う。

メンタルの構成要素の「意識」の罠は、いつも努力をしている自分を思い描いてしまい、本当に幸せな自分の姿を意識できなくなり、何を目指しているかがわからなくなってしまう。また、「潜在意識」では自分と他人の区別がつきにくいため、目につく他人の欠点を意識し続けてしまうと、自分自身もそんな欠点だらけの人間であると錯覚してしまう。

さらにセルフイメージの罠に陥ると、夢を叶え、成功した自分の姿を無意識に「この程度」と決めてしまって、自分自身の可能性をどんどん自分で狭めてしまうのである。こうした罠、すなわち自分の考え方のクセをきちんと知って、メンタルの構成要素である「意識」、「無意識」、「セルフイメージ」を正しく定めること。自分の考え方のクセを知っておけば、自分が思い描いた夢を実現できると藤野さんは教えてくれた。

努力家より効率化を目指すべき

藤野さんによると、「意識」「無意識」「セルフイメージ」といった、自分の考え方のクセを知らないでいると、努力が結果に結びつかなくなってしまう。「努力家より効率化。報われないのはあなたの努力が足りないのではなく、自分の考え方にクセがあって、正しい努力の方向を知らないから。やるべきことを、やるべきときに、必要な分、やればいいだけ」と言う。

自分の考え方のクセを知り、効率化を優先させると、本当に自分が望む自分を実現できるようになる。藤野先生が考える「挨拶はコスパが良い」とか、「教えてくださいで、味方をつくる」や、「ピンチを余すことなく使う」という具体的手法は、実は人間のメンタルの特性に合った、効率の良いやり方だった。

正しい努力は自分の負担にならず、メンタルの構成要素の「意識」「無意識」「セルフイメージ」の自然な流れに乗ったものだから、やっていて辛くも苦しくもない。結果的に「60%の力でうまいこと結果が出る」ようになるのである。

藤野さんの「60%の力で結果を出そう」という主張は、単に楽をして成功しようと主張しているのではなく、なかなか結果を出せないビジネスパーソンに「メンタルの構成要素から自分を見直そう」という提案である。

「新刊書『60%の力でうまいこと結果を出す思考100』ではあなたの考え方のクセの解決方法を紹介しました。でも、あなたの努力はムダではありません。努力は必ず取り戻せます。ぜひあなたも60%の力でうまいこと結果を出す思考を身に付けて、人生をラクで幸せに過ごして欲しいと思います」と藤野さんはコメントをくれた。

理想の生き方は何なのか、自分の夢や理想を叶えるのは自分しかいない。せっかくする努力ならば、報われないより、報われた方が良い。結果が出ないより出せる努力を続けたい。自分の考え方のクセを見直し、正しい努力の方向を知れば、胃の痛む毎日から脱出できるかもしれない。

著者紹介

藤野淳悟(ふじのじゅんご)

15の収入源をもつ起業家。北海道在住。20歳で起業したものの、24歳で事業失敗。その後、未経験で営業職につき3ヶ月でナンバーワンセールスに。並行していた副業収入を拡大し27歳で完全独立。独立後は「月10時間労働で年収1000万」の働き方を仕組化。現在起業して20年。主な事業内容は、輸入雑貨流通業、仲介業、コンサル業、セミナー講師など。Twitterのフォロワー数は6万人。LINE登録者数は1万人、voicy毎日更新など、ビジネス系インフルエンサーとしても発信に注目が集まっている。

Twitter  https://twitter.com/jungo_fanmarke

voicy  https://voicy.jp/channel/1808

文/柿川鮎子

編集/inox.

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