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ついに完成した日本初の3Dプリンター住宅、イノベーションを実現した3つのポイント

2022.04.26

世界の住宅事情を変える!と一躍注目された、セレンディクス社の3Dプリンター住宅「Sphere」。革新的なアイデアがうまれた理由を知って、ぜひ今日の仕事に生かしていただきたい。

車のように家を買う時代!?

2022年3月、日本で初めての3Dプリンター住宅「Sphere」が完成した。施行にかかった時間は23時間12分。「家を24時間で創る」という同社の開発目標を達成した形だ。

施行時間の約2/3は、外壁の塗装とそのための足場を組むためにかかったという。はじめから塗装を済ませた状態で、プリンターから出力すれば足場も不要になり、さらに施行時間は短縮される見込みだ。

今回制作したのは10平米300万円の小型住宅で、グランピング施設などでの利用が見込まれる。

次なるステップとして、慶應義塾大学KGRI環デザイン& デジタルマニュファクチャリング創造センターとの共同プロジェクトで、2人暮らしを想定した49平米500万円の3Dプリンター住宅を製作する(2022年秋にはプロトタイプが完成予定)。

前述の塗装の効率化を含め、人の手を一切使わないロボット施工も視野に入る。人件費の削減など、さらなる効率化を進め、100平米300万円での提供を目指す。実現すれば、「車を買い替えるように家を買い替える(飯田氏)」ことができるなど、住宅の概念が変わりそうだ。

同社のイノベーションは、はじめから3Dプリンターでの施工を前提に、住宅を設計した点にある。近未来を思わせる球体の躯体は、耐震性能を維持しながら、すべての部材をを単一素材で構成し、シンプルな施工法を実現するためのアイデアだ。

従来の3Dプリンター住宅は、従来の設計はそのままで、壁など部材の一部をプリンターで製造するものだった。施工法も従来どおりだから、大幅な短縮は不可能だ。「工期は最低でも1カ月半から3カ月、価格は3割ほどしか削減できない(同社COO飯田国大氏)」。

イノベーションの3つの理由

同社は「家の再発明」を掲げ、革新的なアイデアをうみ、着々と実現させつつある。なぜ、彼らにそれができるのか? 取材から3つのポイントが見えてきた。

世界的には、同社は最後発に近い3Dプリンター住宅メーカーで、創業メンバーに建築や3Dプリンターの専門家はいない。だからこそ、業界の常識にとらわれない挑戦に取り組むことができた。

実現へ向けては、世界中の人材、企業と協業した。現在は90社と「世界最先端の家」を実現するコンソーシアムを設立している。「優秀なパートナーを組んで、自社でできないことはやろうとしない(飯田氏)」。

「住宅ローンがなければ人はもっと自由になれる」と飯田氏。

日本の住宅ローン完済年齢は平均で73歳、持ち家がない人は家賃を負担し続ける。世界各国でも住宅費の高騰は社会課題となっている。

家が安くても、土地の高い都心に住まなければならないのなら、さほど負担は軽減されない。家という足かせから開放され、自由になるためには、一極集中に変わる社会のモデルが必要だ。

飯田氏は2019年、福岡県福岡市から大分県日田市天瀬町に移住し、新しい生活スタイルを模索。その後のコロナ禍の影響もあり、「Sphere」の開発、資金調達すらもほぼリモートで完結したという。

現在、飯田氏は「ポツンと一軒家」がやってくるような(実際にやってきた)山奥で、自然に囲まれた暮らしを楽しんでいる。その行動からは、住宅の枠を越えた大きなビジョンがみえる。

人と違った視点を持ち、行動できる異能の人材こそが、誰も考えなかったアイデアをうみ、未来を見通すことができる。「日本人は、同じ考えの人同士が協力するのは得意だが、異質な存在は認められにくい。異能人材を排除するか、チームに入れてともに働くか。アイデアの差は、そこしかない(飯田氏)」。

未来を予見させるテクノロジーであるとともに、21世紀に活躍するビジネスパーソンの示唆が詰まったストーリーだ。

●プレスリリース
日本初、セレンディクスが3Dプリンター住宅を発表  オープンイノベーションで研究開発、 国内・海外80社以上参加して実現
日本初の3Dプリント住宅メーカーセレンディクス  慶應義塾大学KGRI環デザイン& デジタルマニュファクチャリング創造センターとの “フジツボ”モデル共同プロジェクトを発表

取材・文/ソルバ!

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