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中途入社した社員が陥る3つの壁と6つの症状

2022.04.25

新年度が始まって1か月近くが経過した。この春から中途社員として新天地へ移った人の中には、既に職場で十分な力を発揮している人もいれば、いまだ職場の水に慣れず四苦八苦している人もいることだろう。

では、中途入社者が陥りがちな問題にはどのようなものがあるのだろうか?

リクルートマネジメントソリューションズはこのほど、「中途入社者が陥る3つの壁と6つの症状」と「リモートワーク下での中途入社者の受け入れポイント」について解説したレポートを公開した。詳細は以下の通り。

「中途入社者が陥る3つの壁と6つの症状」とは

中途入社者は、新卒入社者と違い、一般的に即戦力を求められる。ゆえに仕事内容、職場・上司、社内人脈など、中途入社者だからこその適応に苦労があるようだ。

しかし、入社時期や前職での経験にバラつきがあることから共通施策が打ちづらかったり、前職での慣習に違いがあることから定着に個人差があったりする。育成が難しいにも関わらず、人事では他に優先度の高い課題があることから、中途入社者のケアは現場任せになりがちだ。

下記は、リクルートマネジメントソリューションズの中途メンバーへのアンケートやインタビュー結果からまとめた「中途入社者が陥る3つの壁と6つの症状」だ。人事部門で適切な施策が打てていなかったとしても、中途入社者本人がこのような問題現象があることを把握することで、「悩んでいるのは自分だけではない」と感じることができたり、「先輩に悩みをどう乗り越えたか聞いてみよう」と考えたりすることができるようになる。

また現場も、中途入社者が陥りがちな壁を想定したうえで、対応をすることができるようになる。

リモートワーク下ならではの中途入社者の受け入れポイント

続いて、リモートワーク下での中途入社者の受け入れポイントについて紹介する。

ポイントは中途入社者と「心の距離が近い」状態となることだ。「心の距離が近い」状態とは、中途入社者が、会社、自組織、他部署の方向性に共感し、自分の仕事とのつながりを感じられる状態。加えて、物理的に離れていても、マネジャー、同僚、先輩・後輩、社内外関係者に、自分の存在が受け入れられており、そうした「みんな」の存在も感じられる状態だ。

中途入社者をリモート中心で受け入れたことのあるマネジャーに話を聴いてみると、「心の距離が近い」状態にするために、おおむね共通して以下のことを行っていることがわかった。

1.リモートの良さを利用して、「中途入社者にとってリモートも逆境ばかりでない」を演出する

・オンラインミーティングで遠隔地にいる会社の有名人など、対面では予定を確保しづらい人とのアポイントを設定する(会社によっては、マネジャーが一言有名人に声をかけておいた方がスムーズ)
・同じ部署のメンバーのアポイントにオンラインで同席できる機会をつくる
・同時期の中途入社者が複数いる場合は、グループスレッドをつくり、その中でマネジャーや先輩に聞くまでもないことを聞き合える場をつくる
・中途入社用のグループチャットを立ち上げて、中途入社者は、始業時に本日予定している仕事や今の気持ちを、終業時に業務終了の連絡や本日の出来事を記載する。それに対して直属のマネジャーだけでなく、同じ部署の他のメンバーや採用に関わった人事部門などがコメントを入れる

2.同じ部署のメンバーとお互いに「立体的に知り合う」機会をつくる

・グループミーティングで、中途入社者と部署のメンバーの歴史や喜怒哀楽などを共有する
・中途入社者のOJT担当を任命し、定期的にオンラインミーティングを開催する
・中途入社者と同じ部署の人、および他の有志メンバーも募ってオンライン飲み会やオンラインランチを実施する

3.自習が可能な環境をつくる

・自社の良い仕事のアウトプットやプロセスを見られるデータベースを構築する
・会社の歴史や、大事にしている考え方について、学べるコンテンツを用意する

出典元:リクルートマネジメントソリューションズ

構成/こじへい

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