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新宿ゴールデン街のママが教えてくれた「仕事がデキる男」の条件

2022.04.22

最古店のママ&次世代ママが語る!

東京新宿歌舞伎町1丁目。およそ300軒の飲み屋が集い、いまなお昭和のかほりが漂う新宿ゴールデン街。戦後サブカルチャーの発信地とも言われるこの街は各界の成功者、偉人たちが生まれた場所でもある。

時代を築いた作家や映画監督が毎晩足を運び、この地を愛し、この地で酒を酌み交わしたのだ。

ということは、長年数々の酔客を見てきたゴールデン街のママたちは「仕事のデキる男」を知っているはず。たとえ今はうだつの上がらない男だとしても「将来仕事のデキる男」として見抜いているかもしれない。

そこで今回、ゴールデン街の名店のママさんに「仕事のデキる男とは?」「将来成功しそうな男の条件とは?」など“粋なオトコ”の見分け方について話を聞いた。これを読んでいるあなたも、出世できる男の一人かもしれない。

まずは昭和23年創業の「BAR双葉」。ゴールデン街で最も歴史のあるこの飲み屋は三代目の萩原初江さんが店を受け継ぎ、一人で営んでいる。

ちなみに「ゴールデン街」という名称は初江さんの祖父でゴールデン街商業組合初代会長を務めた萩原清光さんら有志による命名。

偉大な先人達から想いを受け継ぎ、令和の時代もゴールデン街を守り続けている初江ママ。長年、様々な大人たちを見てきた彼女が思う「仕事がデキる男」とは?

ーーお店で出会った方で“仕事がデキる人”の特徴は何かありますか?

「『仕事がデキる』ということは自分の立場では言えないので『仕事がデキる』=『飲み屋に好かれる』と仮定してお答えしてもいいですか?」

ーーもちろんです。お願いします。

「好かれるお客さんというのは、性別、年齢に限らず『素直』で『謙虚』な人ですかね。素直な人はアドバイスを受け止める力がだんだん『成長』につながるようで、カウンターの中から見ていてもなんか違うなと感じさせてくれます。その真逆な人が嫌われるタイプかもしれませんね」

ーー30、40代のビジネスマンに伝えたい「正しいお酒の飲み方」は?

「いかにも昭和な話ですが、お客さんの長老が若い男の子に教えてくれた酒の飲み方3か条があって。第一に『自分の金で酒を飲む(仕事でも自分の勉強代として領収書はもらわない)』、第二は『どんなに深酒しても仕事は絶対に遅刻しない』、第三は『酒に飲まれない』。そうすることで粋な男に近づく…。今になっても含蓄がある言葉だったと思い出します(笑)」

「しかもその長老は私にボーイフレンドを見つけるときのチェックポイント3か条を教えてくれました。1.お酒の飲み方・酒癖、2.金銭(お金の使いかた)、3.約束(どんな小さなことでも)を守るか?この3つをチェックしなさいと教えてくれました。今も人を見るときの物差しになっています」

最近はコロナ禍もあり、飲み会も減少。上司や部下との「飲みニケーション」の場も減ってきている。そもそもお酒に頼った交流自体、本当に必要なのか?とも言われているが、その辺、初江ママはどう思っているのか?

ーーお酒の付き合いは仕事で成功するためにも必要だと思いますか?

「仕事で成功する為に必要とは言い切れませんが、しないよりした方が人生の幅が広がると思います。違う意味で勉強になることもあるかもしれません。今は嫌でも、その経験が時間が経つほど損にはならず深みを与えてくれることもあると思います。自分なりに新しい発見や人間関係を広げるエキスにすれば私は不要でないと思います」

初江ママも若い頃は早く家に帰りたかった派だったとか。それでもお酒のお付き合いをしたことで今なお当時の上司と有意義な時間を過ごせるという。「あの頃『付き合い酒』を全くしなければ、かなり味気ない人生になっていたかも」ママはやさしく微笑みながら、そう話してれた。

ーーゴールデン街の魅力を教えてください

「コロナ禍で街から人が消え、酒場不要論も叫ばれましたが、ゴールデン街の理事長が言った『人間同士の対面のコミュニケーションはこれからも絶対必要なもの。酒場を利用する方が良い人生だ』という言葉が今も頭に残っています。それこそゴールデン街の普遍的な魅力なのではないかと思います」

さて、続いて登場頂いたのは2018年オープンの「シーホース」店主のマチルダさん。ゴールデン街では比較的新しいお店だが、マチルダさんは21歳の頃からゴールデン街に通い、老舗BAR「しの」でアルバイトをしていたことも。

現在30代ながらゴールデン街の神髄を知る若きママだ。DIME読者と同世代の彼女が思う「仕事がデキる男」とは?

ーー“仕事がデキる人”の特徴があれば教えてください

「実際にお客さんの仕事をしているところを見たわけではないので何ともですが、『きっと仕事ができるんだろうなあ』という人は、同席した他のお客さんとも自然と当たり前に会話をされているように思います。気がついたらその場にいる人たちに馴染んでいるような印象です」

ーーでは、その真逆の人とは?

「同席した他のお客さんや店員に、自分の情報を開示せず質問ばかりするとか、お客さん以前に人として他者との話し方が失礼。店の物を大切にしない。お店でそういう言動をする方はきっと仕事でもそれが出てしまうんだろうなと思ってしまいますね」

ーー30、40代のビジネスマンに伝えたい「正しいお酒の飲み方」は?

「ゴールデン街のようにお酒を媒介に色々な人とのコミュニケーションを楽しむ場では、『みんなで場の空気を作る』ことを意識してみては?と思います。性別も職種も年齢も趣向も全く異なるお客さん同士が居合わせて、それぞれのバックボーンを忘れて『その場の話題』をいち人間として楽しむのが、醍醐味のひとつ。それに水を差すような言動は残念だなと感じます」

これは伝えたい。お通し、めっちゃ美味しい!

マチルダさんの仕事ぶりはゴールデン街のベテランママにも好評で、古くからの常連客にも愛されている。それだけこの地に惚れ込み、お酒を愛している彼女。自分のお店を閉めた後にはゴールデン街にある友人の店を訪れることもあるとか。そんなマチルダさんが思う「飲みニケーション」とは?

ーーお酒の付き合いは仕事での成功に必要だと思いますか?

「必要か否か…別にどちらでもないと思います。お酒は自分の意思に沿って飲むのが一番。ただ、先輩や上司が飲みに行くことを重視しているならば、そこに付き合えることは武器になるかもしれないし、それにはある程度の場慣れは必要でしょう」

「お酒を飲む場所とひと口に言っても本当に様々なので、お酒自体が苦手でないなら、色々と経験して自分をコントロールするテクニックを身につけながら、場を楽しむ慣れを得てもいいのではと思います」

ーーゴールデン街の魅力を教えてください

「3坪程度の小さな店が多いので、1人で飲みに行っても誰かと話せます。そして気に入った店に通っているうちに何だか仲良くなって、本名すら知らなくても、当たり前に話せる顔見知りが増えていきます。大人になってから「友達」ができる楽しさがあります」

いかがだっただろうか?人間観察の達人たちが教えてくれた金言の数々。心に刺さるものばかりだったかもしれない。仕事も飲み屋でのコミュニケーションも人と人との関係の上に成り立つもの。場の空気を察し、時にはコントロールしながら賢く立ち振舞うことこそ仕事のデキる男の条件なのかもしれない。

よし、今夜は飲みに行こう。ママ達の金言を求めて。

取材・文/太田ポーシャ

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