固定資産税の支払い方法
固定資産税はほかの税金と同様に、納期限までに納めなければなりません。どのように支払えばいいのか見ていきましょう。
一括または年4回分割で支払い
固定資産税の納付書は一括払いだけでなく、4回に分割して払えるようになっています。まとまったお金を一度に用意するのが難しければ、4期分に分けて払いましょう。
納期限は、地域によっても違うので、納付書が届いたら確認しましょう。期限内であれば、いつ払っても構いません。支払いを忘れると延滞金がかかってしまうことがあるので、早めに支払えるように準備すると安心です。
利用できる支払い方法
固定資産税の納付書にはバーコードが付いており、税事務所の窓口へ行かなくても指定金融機関やコンビニなどで納められます。
現金払い以外にも、クレジットカード払い・電子マネー・スマホ決済アプリなどに対応している自治体もあるので、住んでいる地域のホームページなどを確認してみましょう。
また、銀行口座から引き落としするように、手続きすることもできます。引き落としの前日までに入金しておく必要がありますが、納期限のたびに支払いに行かなくてよいので、忙しい人におすすめです。
マンションの固定資産税にまつわる疑問
マンションの固定資産税を納付する際、さまざまな疑問が湧いてくることがあります。よくある疑問を解消しましょう。
中古マンションを購入した場合の納付タイミング
固定資産税は、1月1日に土地や建物を所有している人に納税の義務があります。中古マンションを購入する際は、新しい所有者が売主に対して『日割り』で固定資産税を払うケースが一般的です。
新しい所有者ではなく、納税義務がある売主のもとに納付書が届くので、事前に売主に負担分を渡す形になります。
例えば、4月1日に中古マンションを購入した場合、1月1日から3月末日までの固定資産税は売主、4月1日以降にかかる固定資産税は新しい所有者というように負担を決めるのです。
初年度の固定資産税を用意しておかなくてもいいと考えていると、思わぬ出費に感じるでしょう。負担の割合は、売主との話し合いで決めることが一般的なので、相手が売り急いでいるときは負担を少なくしてもらえる可能性があります。
固定資産税の納付が遅れるとどうなる?
固定資産税は、土地や建物を所有している人に負担する義務があり、期限内に納めなければ『延滞金』が発生します。
延滞金の割合は毎年微妙に違いますが、納期限から1カ月以内は『2.4%』、1カ月以降は『8.7%』もの延滞金がかかるのです。
払わないまま放置していると、督促状が来て滞納分を払うように求められます。それでも放置し続ければ、財産が差し押さえられるでしょう。
固定資産税を滞納し続けた場合、対象となる土地や家屋が差し押さえられることが一般的です。差し押さえられた後も何の対策も取らずにいると、競売にかけられてしまいます。
事情があって払えないときは、税事務所に相談すると納税の猶予や軽減などを受けられる場合があるので、早めに対処しましょう。
参考:納期限が過ぎてから納付する場合、延滞金はどのくらいの割合でつきますか。/川口市ホームページ
建物が古くなるほど固定資産税は安くなる?
建物は時間の経過とともに、だんだんと古くなっていきます。古くなった建物は価値が下がり、固定資産税の負担が少なくなることが一般的です。
3年に一度の評価替えでは、家屋の状況も考慮されますが、必ずしも安くなるとは限りません。新築マンションを購入し軽減措置を受けている場合、減税の期間が終了すれば、築年数は増えても逆に負担が多くなる現象が起こる可能性もあるのです。
また、建物の評価額が低くなっても、再開発などで地価が上昇すれば相殺される可能性があります。固定資産税が急激に増減しないように対策されてはいるものの、大して安くはならない状況に陥ることもあり得るのです。
構成/編集部