小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

鳥認識の精度はどこまでアップした?小さなプロ機、OM SYSTEMの「OM-1」でカワセミを激写

2022.04.16

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

センサーを一新して鳥認識も精度アップ

ミラーレスの主流はフルサイズに移行しつつあるが、その一方で小型軽量を追求するフォーサーズ勢の存在がある。動画を得意としたLUMIXと、強力な手ブレ補正のOLYMPUSがマイクロフォーサーズマウントのカメラシステムを構築している。OLYMPUSは新生OMデジタルソリューションズとなり、フラッグシップモデルOM SYSTEM OM-1を発売した。

そのデザインはE-M1 MKIIIに似ているが、センサーが一新され4/3型 裏面照射積層型 Live MOSセンサーが搭載された。実質的なメリットは裏面にすることで高感度特性が向上、さらに積層型で1画素あたりの面積を増やせるといずれも画質向上につながっている。これにより最大感度はISO102400まで上がった。カワセミに重要な連写性能は、AE/AF追従で50コマ/秒を実現。さかのぼって撮影できるプロキャプチャーでもAE/AF固定で120コマ/秒が使える。Webサイトの高速連写の作例もカワセミが使われており、鳥認識AFにも磨きがかけられたに違いない。カメラマンの福永仲秋氏もOM-1自腹購入レポートを公開している。

第1回 SONY「α1」編はコチラ
第2回 Canon「EOS R3」編はコチラ
第3回 ニコン「Z9」編はコチラ

インターフェイスはほぼ同じ

センサーとAFが強化され、EVFと液晶モニターも高精細化されたOM-1だが、そのデザインとインターフェイスはほぼE-M1MKIIIを継承している。私が残念に思ったのは、グリップの前後にあるダイヤルが円形タイプから、一般的なミラーレスや一眼レフによくある操作部分だけが見えるダイヤルに変更されたことだ。OLYMPUSらしさと高級感が失われ、コストダウンしました感が漂う。これに対して電源スイッチのある左側は変更なしである。メニュー画面は見やすくなり、項目も見直されている。

グリップの前後にあるダイヤルが普通のデザインになってしまったのが残念だ

左側のボタンはカーブが深くなり、より押しやすくなった

背面ボタンのレイアウトはE-M1MKIII+AF-ONボタンという感じになった

被写体認識には鳥に加えて犬・猫が加えられた。測距点は1053点と大幅に増やされている

50コマ/秒でカワセミを追う!

フルサイズミラーレスのAF追従での最大連写速度が30コマ/秒であるのに対して、OM-1はブラックアウトフリーで50コマ/秒を実現。さらにRAWモードで連写できるというアドバンテージもある。これには条件があって、使える交換レンズが限られているのだ。対応レンズ表を見ると、対応するのは全てPROレンズで、カワセミ撮影に使えそうなのは300mmF4 IS PROと150-400mmF4.5 TC 1.25x IS PROである。

私が愛用する100-400mmはPROレンズでないため非対応なのだ。そこでカワセミ対策として40-150mmF2.8 PROと2倍のテレコンを借用した。これで160mm~600mm相当のズームとして使える。SH2に50fpsの設定で撮影してみると、SDメモリーカードの減りが早い。16GBのメモリーが半日で満タンになり、撮影枚数は2314枚になった。これはJPEGのスーパーファインモードの容量が10MBを超える事が原因だ。大容量メモリーを使うかファインモードを選択する必要がありそうだ。

1秒で50コマなので、気を付けないとすぐに何百枚もの画像が撮れてしまい、ハズレの画像もどんどん溜まっていく。シャッターボタン半押しから記録が始まるプロキャプチャーの枚数リミッターを使って撮影枚数を制限した方が、無駄撃ちを防げるかもしれない。次回、試してみたい。

鳥認識が外れた場合、素早くAFフレームを切り替えるためのAF-ONボタンをターゲット設定にする

カワセミ用にチョイスした40-150mmF2.8 PROと2倍のテレコンの組み合わせ

今回の撮影にはKANI HT PRO+ MC UV-IR-CUTフィルターを使用した

幸運にも川岸でカワセミを発見、距離も近く300mm相当でこのサイズに撮れる
OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1/4000sec、F2.8、ISO640

カワセミが動いたので鳥認識のままで連写すると川に飛び込む瞬間が狙えた
OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1/4000sec、F2.8、ISO6

上の画像を100%で切り出してみると、ISO感度640でも細部の再現性が高い事が分かる
OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1/4000sec、F2.8、ISO640

カワセミの位置が遠くなったので、100-400mmにレンズを交換、連写は20コマ/秒に落ちる。
OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 1/4000sec、F6、ISO4000

連写速度は落ちたが、鳥認識でピントは非常にシャープ。このまま飛び込むシーンが撮りたかった
OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS 1/4000sec、F6、ISO4000

50コマ/秒が捉えたカワセミの動き、シャッター速度は1/4000秒で水滴も止まって見える
OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO 1/4000sec、F2.8、ISO3200

カワセミ撮影用としてかなり優秀

OM-1の鳥認識はかなり優秀、空バックであれば、飛翔中の鳥にもピントを合わせられる。カワセミは色合いが派手なので認識率は高く、枝などに囲まれていなければほぼピントは追従してくれる。今回なぜか水に飛び込む瞬間にピントが外れて、水中から飛び出してから再びピントが合う連写があり、何故だと心の中で呟いた。

AF設定としては、私が使っていたAF-C+TRではなくTRを使わない方がいいというWebの書き込みもあり、まだまだ検討の余地がありそうだ。次回はプロキャプチャーも合わせて試してみたい。大幅に進歩を遂げたOM-1は、カワセミ用ミラーレスとしてかなり魅力的なのだが、メインとして使いたい100-400mmが50コマ/秒に対応していなのが残念。150-400mmは希望小売価格110万円と高価過ぎるので、高速連写に対応する手頃な価格の超望遠ズームの登場を願いたい。

カワセミが水中のエサを採る瞬間を連写で捉えたが、水中でピントが外れ、その後、追従した

連写した最後の1枚、ピントは合っているがカワセミが小さくISO3200なので粒子も粗いのが残念
OM SYSTEM OM-1 M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 1/4000sec、F2.8、ISO3200

写真・文/ゴン川野

興味のあるジャンルを登録して@DIMEをもっと便利に!話題のコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」やAmazonギフト券が当たるキャンペーン実施中

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2022年6月16日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「LEDテープライト250」! 特集は「超快適ウエアラブル」「最新EV図鑑」!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。