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非正規雇用で働く女性の平均年収は派遣社員で255.2万円、パートで137.3万円

2022.04.12

非正規雇用とは、有期契約社員・嘱託社員、臨時・非常勤公務員、派遣社員、パートタイマー、アルバイトなどで働く労働者のこと。非正規雇用として働く人材は、男性よりも女性のほうが多いとされている。

では、非正規雇用として勤務する女性の平均年収はいったい、いくらなのだろうか?

日本労働組合総連合会はこのほど、「非正規雇用で働く女性に関する調査2022」をインターネットリサーチにより実施、全国の非正規雇用(有期契約社員・嘱託社員、臨時・非常勤公務員、派遣社員、パートタイマー、アルバイト)で働く20歳~59歳の女性1,000名の有効サンプルを集計したので、その結果を一部抜粋して紹介する。

主な家計収入が“自分の勤労収入”の人の平均年収は214.2万円

現在の雇用形態「パートタイマー」60.0%、「アルバイト」17.4%、「派遣社員」11.5%、「有期契約社員」8.9%

全回答者(1,000名)に、現在の主な仕事の雇用形態を聞いたところ、「パートタイマー」が60.0%、「アルバイト」が17.4%、「派遣社員」が11.5%、「有期契約社員・嘱託社員」が8.9%、「臨時・非常勤公務員」が2.2%となった。

週の労働時間別にみると、35時間未満の層では、「パートタイマー」が70.5%と大多数となった一方、35時間以上の層では、「パートタイマー」が42.1%、「派遣社員」が23.0%、「有期契約社員、嘱託社員」が16.1%、「アルバイト」が15.1%だった。

また、初職(学校卒業後に初めて就いた仕事)の雇用形態を聞いたところ、『正規雇用(計)』は52.7%、『非正規雇用(計)』は46.1%だった。

平均的な1週間の労働時間 「20~30時間未満」21.3%、『35時間以上』は30.4%

全回答者(1,000名)に、平均的な1週間の労働時間(残業含む)を聞いたところ、「10~20時間未満」が19.1%、「20~30時間未満」が21.3%となった。また、『35時間以上』は30.4%、『40時間以上』は16.3%だった。

雇用形態別にみると、『35時間以上(計)』は、有期契約・嘱託社員では55.0%、派遣社員では60.8%と半数以上となった。他方、パートタイマーでは21.3%、アルバイトでは26.4%だった。

初職の雇用形態で配偶者・子どもの有無に大きな差

配偶者(事実婚・同性パートナーを含む、以下同様)の有無を初職の雇用形態別にみると、正規雇用だった人では「いる」が63.6%、「いない」が36.4%となり、非正規雇用だった人では「いる」が34.1%、「いない」が65.9%と、初職の雇用形態で配偶者がいる人の割合に大きな差がみられた。

また、子の有無を初職の雇用形態別にみると、正規雇用だった人では「いる」が57.7%、「いない」が42.3%となり、非正規雇用だった人では「いる」が33.2%、「いない」が66.8%と、子がいる人の割合でも初職の雇用形態で大きな差がみられた。

現在の仕事の職種 「販売・接客・サービス職」43.0%、「事務職」19.6%

全回答者(1,000名)に、現在の仕事の職種を聞いたところ、「販売・接客・サービス職」が43.0%、「事務職」が19.6%だった。

週の労働時間別にみると、35時間未満の層では、「販売・接客・サービス職」が46.5%、「事務職」が17.0%、「医療・福祉・介護職」が13.1%となり、35時間以上の層では、「販売・接客・サービス職」が37.2%、「事務職」が27.6%となった。

また、全回答者(1,000名)に、現在、仕事のかけもちをしているか聞いたところ、「している」が20.6%、「していない」が79.4%となった。前回調査(2017年調査)と比較すると、「している」は、前回(2017年)の14.8%から5.8ポイント上昇した。

非正規雇用を選んだ理由 「ある程度労働時間・労働日を選べる」が39.0%

全回答者(1,000名)に、今の就業形態(非正規雇用)を選んだ理由を聞いたところ、「ある程度労働時間・労働日を選べるから」が最も多く39.0%、次いで、「通勤時間が短いから」が24.5%、「家事に時間が必要だから」が20.4%、「正社員の働き方は過酷だから」が15.9%、「育児や介護に時間が必要だから」が14.8%となった。

配偶者・子の有無別にみると、「家事に時間が必要だから」や「育児や介護に時間が必要だから」では配偶者や子がいる人のほうが高く、「就業調整(年収や労働時間の調整)をしたいから」でも配偶者がいる人のほうが高い傾向が顕著にあらわれた。固定的性別役割分担による家庭的責任の偏りの影響がうかがえる。

雇用形態別にみると、派遣社員、パートタイマー、アルバイトでは「ある程度労働時間・労働日を選べるから」が最も高くなったが、有期契約・嘱託社員では「正社員・正規職員として働けるところがなかったから」が31.5%で最も高く、全体(11.4%)と比べて20.1ポイント高くなった。有期契約・嘱託社員には不本意ながら非正規雇用で働いている人が多いようだ。

また、週の労働時間別にみると、35時間未満の人では「家事に時間が必要だから」(27.8%)や「育児や介護に時間が必要だから」(18.5%)が高く、他方、35時間以上の人では「正社員・正規職員として働けるところがなかったから」が19.4%となり、35時間未満の人(6.5%)より12.9ポイント高くなった。

個人年収の平均は167.9万円、主な家計収入が“自分の勤労収入”の人では214.2万円

全回答者(1,000名)に、個人年収を聞いたところ、「100万円未満」が31.1%、「100万円~199万円」が35.0%、「200万円~299万円」が25.5%、「300万円以上」が8.4%となり、平均は167.9万円だった。

雇用形態別にみると、有期契約・嘱託社員と派遣社員では「200万円~299万円」(それぞれ52.8%、55.7%)が最多回答となり、平均は有期契約・嘱託社員が268.0万円、派遣社員が255.2万円だった。他方、パートタイマーとアルバイトでは「100万円~199万円」(それぞれ40.7%、36.8%)が最多回答で、平均はパートタイマーが137.3万円、アルバイトが152.3万円だった。

また、主な家計収入別にみると、主な家計収入が“自分の勤労収入”という人では平均は214.2万円となり、週の労働時間別にみると、フルタイム(週40時間以上)の人では平均は250.6万円となった。

※連合調べ

<調査概要>
調査タイトル :非正規雇用で働く女性に関する調査2022
調査対象 :ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする
全国の20歳~59歳の非正規雇用で働く女性
調査期間 :2022年2月8日~2月10日
調査方法 :インターネット調査
調査地域 :全国
有効回答数 :1,000サンプル
実施機関 :ネットエイジア株式会社

出典元:日本労働組合総連合会

構成/こじへい

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