〝仕事ばかりの30代の考え方と人生を
変えてくれたのがトライアスロンでした〟
USEN-NEXT HOLDINGS 代表取締役社長CEO
宇野康秀×トライアスロン
Profile
株式会社USEN-NEXTHO LDINGS代表取締役社長CEO。トライアスロンのほか、ソロ活として晩酌しながら映画鑑賞も楽しむ。また、映画会社も個人で設立し、製作総指揮として携わった『流浪の月』が5/13〜全国ロードショー。
「レース中に起こることはすべて自分の責任。その個人の活動を選手同士が認め合う」。ソロ活とトモ活とのバランスがとれたトライアスロンの魅力とは?
仕事以外のソロ活から多様な価値観を学んだ
〝ワークライフバランスを整える〟〝趣味で視野を広げる〟など、仕事と趣味の両立についてはよくいわれていることだが、多忙な企業のトップとなれば、これを実践するのは難しい。
「トライアスロンを始める45歳までは、本当にワーカホリックだったと思います。当時のことを思い起こせば、ブラック企業並みの労働時間だったかもしれないです」
株式会社USEN-NEXT HOLDINGSの宇野康秀さんは反省交じりにそう話す。
「ほとんどスポーツをしたことがなかったのですが、ふとした時に部下からトライアスロンに誘われました。ちょうど体力づくりの必要性も感じていたところだったので、やることにしました」
それから毎週末、トライアスロン漬けの日々だった。自転車を揃えて、泳げない水泳の練習、早朝のランニングと、〝沼〟にハマるように夢中になっていた。その結果、日本代表として世界選手権にまで出場するように。
「運動経験のなかった50歳が、日の丸がついたウエアで世界戦を戦うとは夢にも思いませんでした。でもきちんと計画を立てて、それを実践していくというサイクルを守っていけば、トライアスロンもビジネスもうまく回っていくと思います。工夫すれば、仕事をしながらソロ活にも集中できます。ひとつの価値観に集中しないほうが心も豊かになれるし、そのほうがきっと多くの人のことが理解できる。トライアスロンによって経営者として成長できたと思います」
2015年にスウェーデンで開催されたトライアスロン世界選手権に日本代表として出場。スイム4km、バイク120km、ラン30km、合計154kmを完走した。
日の丸がプリントされたウエア。「運動経験のなかった自分が世界戦に出場することができるのが信じられなかったし、誇りにも思いました」
これまで出場したすべてのレースを完走。やると決めたら、最後までやり抜く。それはビジネスでもトライアスロンでも変わらない。
【ソロ活×ビジネスの流儀】
仕事しながらでもソロ活に集中できる。ひとつの価値観にとらわれないほうが心も豊かになるし、より様々な人のことが理解できるようになる。
取材・文/今 雄飛