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各社が続々と参入するリカバリーウェア市場はどこまで伸びるか?

2022.04.03

ここ数年でよく耳にするようになったリカバリーウェアという名称。リカバリーウェアとは、着用するだけで疲労回復などに役立つ製品で、元々その多くはスポーツ後のケアウェアとしてアスリートが愛用。着るだけの手軽さと機能性の高さに、一般の人にも人気に火が付いた。

今では、普段使いできるTシャツや就寝時に着るスリープウェアなど、ライフスタイルに合わせた豊富なラインアップが各メーカーから続々登場している。

そんな中で最近目立つようになってきたのは一般医療機器のリカバリーウェアの台頭だ。一般医療機器(クラスI)とは、不具合が生じた場合でも人体へのリスクが極めて低いものをさす。

簡単に解釈するなら、機能的でありながら「かなり安心な製品」とお墨付きをもらったようなものだろうか。製造販売にあたっては公的機関への届出が必要となる。

各社から一般医療機器のリカバリーウェアが続々登場

2018年7月には、HLコーポレーションが世界初となる一般医療機器のナイトウェア『リフランス』を発売。心地よい肌ざわりの天然繊維に血行促進や凝り・疲労感の軽減が期待できる機能性素材プラウシオンを加工した。今では、ハラマキやネックカバーなどラインアップも多岐にわたっており、パジャマの新作モデルも続々と投入している。
https://liflance.jp/

また、2019年10月には、イオンが国内PBブランド初となる一般医療機器のリカバリーウェア『トップバリュセレクトセリアント』を発売。数種類の鉱石を繊維の中に練り込んだ素材「セリアント」を使用。赤外線の作用で血行を促進し疲労回復の効果が期待できる。2022年2月には平織生地を使用したパジャマを発売するなど順次ラインアップを拡充している。
https://www.topvalu.net/celliant/

さらに2021年4月には、2020年末よりクラウドファンディングや一般販売を開始していたTENTIALのリカバリーウェア『BAKUNE』が一般医療機器の届出を発表。大手繊維商社・豊島と共同開発した機能繊維「SELFLAME」を採用しており、血行促進や身体の疲労感の解消、ストレスの改善が期待できる。人気ブランド「ナノ・ユニバース」との限定コラボモデルを発売するなど積極的な事業を展開している。
https://tential.jp/products/bakune

そのほか2021年8月には、ワコールが一般医療機器のリカバリーウェア『アンドリカバリー』を発売。血行を促進する新世代繊維「アースメディカル」を使用しており、疲労回復や筋肉の疲れの回復に役立つナイトウェアやTシャツ、ひざ掛け、アームカバーなどを投入した。
https://www.wacoal.jp/andrecovery/

一般医療機器のリカバリーウェアの登場は、購買動機につながる可能性があり、さらなる市場の活性化が期待できるだろう。TENTIALでは、2021年2月に比べ2021年12月の売り上げ枚数は、約13倍にまで急伸したという。一般医療機器の届出のみが要因とは限らないだろうが、大なり小なり売り上げには反映されているのではないだろうか。

ただ、リカバリーウェアの先駆者的企業であるベネクスは、一般医療機器としての設計開発、製造、販売の準備は整っているものの、法令遵守の観点、倫理観、公序良俗などの社会的な規範に従い、一般衣料品での販売という判断に至っている、と発表している。一般医療機器の届出については各メーカーそれぞれで捉え方が異なるようだ。

どちらにせよ手にする消費者は、自分のカラダが喜ぶリカバリーウェアに出合うことがなにより。選択肢が増えた中で、あれも良さそう、これも良さそう、と選ぶ行動も楽しみのひとつと捉えることもできる。だが、各メーカーの製品を片っ端から買えるほど、そこまで安い買い物ではないと思うので、数日間試着できる、などのサポートサービスの充実度が今後は重要になるのかもしれない。

文/小櫃謙

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