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自動車専門誌の編集者が語るドイツブランドOPELの魅力

2022.06.04

CAR GRAPHIC

『カーグラフィック』編集長
竹下元太郎(右)
1967年生まれ。大学卒業後、二玄社に入社しカーグラフィック編集部配属。その後「webCG」を経て、2018年より現職を務める。

『カーグラフィック』代表取締役
加藤哲也(左)
1959年生まれ。2000年より4代目カーグラフィック編集長を務めた後、2010年に株式会社カーグラフィックを設立して代表に就任。

一度はその輸入が途絶えたものの、今回、再上陸することとなったOPEL。その動向はプロの目にはどう映っているのだろう。自動車雑誌界のリーディングマガジン『CAR GRAPHIC』の加藤哲也代表と竹下元太郎編集長に、OPELの来し方行く末を聞いた。

文武両道を貫く唯一無二のブランド

加藤哲也さん(以下、加藤) 僕は都会のど真ん中で生まれ育ったんです。だから輸入車に接する機会は多かったと思います。近所には同級生の家で日本一有名な板金屋さんの綿引自動車があって、イギリス大使館があって、そういうところが遊び場でした。で、当時、その板金屋さんにオペル『GT』がよく入っていたんです。それはまさにミニコルベットって感じで、ボディーはいわゆるコークボトルラインになっていて。子供心に「カッコいいな」って思っていました。当時は『REKORD』がテレビドラマにも出ていましたね。子供だったからもちろんコアな魅力については理解できていなかったけれど、オペルっていうメーカーがあることは認識していました。

竹下元太郎さん(以下、竹下) 私の印象に残っているのは、この仕事に就いて最初の頃で海外取材に行った時のことですね。当時、オペルには日本人デザイナーの児玉英雄さんが在籍されていて試乗会にも来られてスポークスマン的な役割をされていました。そこで何もわかっていなかった新人の私にいろいろ教えてくださいました。

加藤 日本からの取材グループには必ず同行されていたかな。そういった意味でもなじみが深い。児玉さんがいて、今はBMWの永島譲二さんもゼネラルモーターズ(GM)デザインのレベルの高さに惹かれてオペルに入った。彼はピニンファリーナの内定をもらっていたにもかかわらず、でしたね。ケン(奥山清行)さんもGM。そういう意味ではデザインに対して非常に先進的なアプローチをしていた当時のGMブランドのひとつとしてオペルは憧れの的だった。

竹下 憧れという意味ではモータースポーツでも光っていましたね。70年代だと『KADETT』、日本ではいすゞの『GEMINI』として売られていました。これはヨーロッパだとラリーなどのベース車両になっていましたし、そこからモータースポーツを学んだ人も多いのではないでしょうか。一般的にはあまり知られていませんが、オペル=モータースポーツという側面もあって、世界ラリー選手権(WRC)でヘンリ・トイボネンという有名なラリードライバーがいましたが、彼もオペルの『ASCONA』で走っていましたね。

加藤 それで言えば、ワルター・ロールはチャンピオンになっているし、あの頃のオペルは本当に強かった。コンベンショナルな設計の丈夫なクルマで戦う、というのがひとつのバリューだった。あと、F3の下のカテゴリーでフォーミュラ・オペル(ボグゾール)なんかも展開していたね。そのフォーミュラカーに試乗したことがあったけれど、ドライビングの基礎を学ぶのにちょうどよくて、乗っていて本当に楽しいクルマだった。ラリーはトップクラスだったけれど、モータースポーツの門戸を広げるというか、そういうところにもオペルの姿があった。

GT

幼き頃の加藤さんにインパクトを残したのが、ミニコルベットとも言うべきグラマラスさを持つ『GT』。東邦モーターズが輸入・販売を手がけた。

OMEGAASCONA

3代目の阪和明編集長が長期テスト車として使用した『OMEGA』。ラリーベース車として用いられた『ASCONA』も含め、オペルからはハンドリングに優れた良質なFRスポーツセダンが生まれている。

クルマから学んだ等身大のドイツ

竹下 ドイツ・メーカーってメルセデス・ベンツとBMW、アウディという御三家があって、彼らが上級クラスを担っているとするなら、中級から上級くらいに位置するのがフォルクスワーゲンとオペル、(ドイツ・)フォードです。そんな彼らの製品にはドイツの生活が見え隠れするんですよね。1999年にミニバンの『ZAFIRA』が出たじゃないですか。7人乗りの3列シートを採用しているんですが、3列目が取れなくて、日本車みたいにパタンと倒して床下に収まる構造でした。ドイツってシートを外して置いておけるようなガレージをみんな持っているだろうと思っていたら、そうではなかった。ドイツでも都市部の住宅には車庫なんてないよって。そういうユーザーの声を拾って、倒して収納できるものを造るのがいいんだと。メルセデスやBMWでは聞けないような話が聞けましたね。

加藤 ドイツ人の実像が見える、生活を大事にするブランド。そこにはよそ行きではない、彼らの等身大の生活があるというわけだね。

竹下 あと、ドイツの製品って〝重い〟じゃないですか。服にしても時計にしても造りが重厚。当時のオペルもそうで、ドアやステアリングの感触がずっしりとしていて、ドイツのクルマっていうのはこういうものだというのを教わりました。『VITA(CORSA)』にしてもそうで小さくてもしっかりしていた。すべてにおいて質実剛健というか、そういう雰囲気が漂っている。でもデザインはシンプル。メルセデスやBMWはグリルを大きくして存在感をアピールしているけど、オペルにはそういう意図があまりなく、空力で実を取るという印象。それってアウトバーンでの高速走行を意識していて、燃費の低減とか騒音の抑制を重視しているわけですよ。その点でも空力デザインはメルセデスやBMWより上じゃないでしょうか。

加藤 そうそう。その姿勢は今も貫かれているかもしれない。

『CAR GRAPHIC』は

初代編集長の小林彰太郎氏によって創刊された『CAR GRAPHIC』は今年で60周年を迎える。

竹下さん

編集部員時代の竹下さんは海外のモーターショーを欠かさず取材。コンセプトモデルについても造詣が深い。

加藤さん

加藤さんは自動車業界でも腕利きのドライバーとして知られ、レーシングカーの試乗も数多くこなしている。

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