「コロナ疲れ」という言葉には、様々な状況が内包されている。
未だ続く自粛ムードの影響で、各産業が経済的に疲弊している。また、外出の機会が減ると心身共に疲れてくる。
人間は「動いたことによる疲れ」よりも「動かないことによる疲れ」に弱いらしい。筆者自身、16歳から続けてきた格闘技を1年以上休んでしまった。やりたくてもできなかった、というのが正解か。
外でストレス発散ができない。家の中で寝るしかない。
ならば、「睡眠」を見直してみようではないか。
プラウシオン含浸の高級パジャマ
3月16日、筆者はHLコーポレーションの記者会見に出かけていた。
この企業のリカバリーウェアブランド『リフランス』の春夏新商品が発表される、ということで静岡から参上した次第である。
会場に並べられたパジャマは、「プラウシオン」という複数の天然鉱石混合体でコーティングされた繊維を使ったものだという。
そういえば、ここ最近プラウシオンなる単語を聞くようになった。副交感神経に作用し、疲労回復を促すという触れ込みだ。今回のパジャマも一般医療機器に区分された「疲れを軽減させるウェア」である。
故に、リフランスのパジャマは決して安価ではない。今回発表された新作はパジャマ3種、ルームウェア1種だが、最も安い製品でも1着1万8,700円もする。
革靴を買えるくらいの価格だ。筆者のような庶民が衝動買いできる代物ではない、ということはここではっきり断っておきたい。
が、「1着2万円」のパジャマが恐ろしい勢いで売れているのも揺るぎない事実だ。
パンデミック以後のブーム
リフランスのパジャマは、約2年半の間に3万枚以上も売れている。単純に考えたら、3万人もの人々が「1着2万円」の高級パジャマを買っているということだ。
製品の真価とは、原価ではなく付加価値にある。このパジャマの付加価値が多くの人に認められたからこそ、万単位の販売枚数に達しているのだ。
パンデミックによる外出自粛で「外着」を買う必要があまりなくなり、その分だけ「部屋着」に注力することがブームになった、とも言える。
いずれにせよ、新型コロナウイルスは我々現代人のライフスタイルに多大な影響を与えている。パンデミックが発生したからこそ、より健康的な生活について我々は真剣に思案するようになったのだ。それは「進歩」と表現することもできる。
アイマスクでガッツリ安眠
さて、今回の記者会見では記者一人一人にこのような製品が配布された。
リフランスブランドの『スリープマスク コンフォート』。4,950円もする高級アイマスクだ。こちらもやはり、プラウシオンの含浸が施された一般医療機器。
というわけで、これを使って寝てみよう。
何しろ5,000円近くするアイマスクだから、生地も裁縫もしっかりしている。目の周囲にフィットするような形状のクッションが入っているため、布が瞼を圧迫することは一切ない。
あくまでも個人的な体験であることは断っておかなければならないが、筆者はこのアイマスクを装着した状態できっかり8時
間の睡眠に没入した。うん、これはいいぞ! テレワークの合間の居眠りにも、このアイマスクが役立つはずだ。
パンデミックがあったからこそ
この2年で、我々は様々なことを学び取った。パンデミックがあったからこそ生活習慣を見直すことができた、という人も少なくないはずだ。
海外旅行どころか、居住の市区町村から出ることすら困難な時期を我々は骨の髄まで経験した。
だからこそ、「家の中でできること」を本気で研究し、工夫してきたのがこの2年の出来事だ。それは「2020年代に人類が得た知恵」として、必ず光り輝く時が来る。
普段の睡眠を「最も確実な疲労解消法」として再考することで、我々はより豊かな生活をこの手で掴むことができるはずだ。
【参考】
取材・文/澤田真一