13.3インチの大型モニター、ANAは約60機に搭載
国際線ではフルサービスキャリア(大手航空会社)のほとんどの便に搭載されている個人用モニターが、最近だと国内線でも楽しめる機会が増えている。
ANAでは2021年12月9日より新たに国内線の新仕様機としてボーイング787ー9型機を導入し、全席に個人用モニターを設置した。当該機体を直接取材して驚いたのが、モニターの大きさだ。
日本の国内線の普通席では最大サイズの13.3インチ最新薄型モニターを採用し、画面自体も明るいことから、機体後方から見るといつも見慣れた光景とは一線を画する。『iPad Pro』の大型サイズが12.9インチだから、それよりも大きい。上級クラスの「プレミアムクラス」ではさらに大きい15.6インチのサイズだ。
2022年1月から機内エンターテインメントのコンテンツもさらに増やしている。その目玉が映画で、国際線同様にハリウッド映画や邦画の新作を楽しめる。1月には『東京リベンジャース』を上映、2月は『007』が機内で観賞可能だ。国内線だと映画が終わる前に到着してしまう懸念を抱く人もいるかもしれないが、過去に映画を実験的に機内コンテンツに取り入れた際には「往路で途中まで視聴し、復路で残りを観る」という視聴動向がみられたことから、今回本格的な映画コンテンツの導入に踏み切ったのだという。
国内線だと1~2時間程度のフライトが多いが、短時間のフライトでも個人用モニターが使えることで機内での過ごし方が大きく変わるだろう。すでに機内でのWi-Fiを使った無料インターネット接続サービスがANA・JALのほとんどの便で対応し、Wi-Fiを活用した機内エンターテインメントコンテンツも年々充実してきている。
JALでもA350型機と787型機に搭載
JALでも国内線に個人用モニターが搭載されている機材を続々と投入している。主に羽田~伊丹・福岡・新千歳などの幹線路線に投入されている最新鋭のエアバスA350型機、ボーイング787型機の全機で個人用モニターが設置されている。普通席は10インチ、クラスJは11.6インチ、ファーストクラスでは15.6インチのサイズとなっている。それ以外にも国際線機材で運航する国内線の一部便でも楽しめる。
ANA同様に個人用モニターが設置されていない便でも、機内Wi-Fiに接続することでスマートフォンやタブレットなどで機内エンターテインメントプログラムを楽しむことができる。過去に放送された人気ドラマやバラエティー番組、ゴルフ番組など様々なコンテンツが用意されている。
ANAとJAL以外では、2006年の初就航時から個人用モニターを搭載しているのがスターフライヤーだ。8つのビデオチャンネルがあり、NHKニュースや九州オリジナルのコンテンツなどを視聴できる。出張での移動時間も楽しくなること間違いなしだ。
ANAの国内線新仕様機では、国内線普通席では最大の13.3インチの個人用モニターを全席に設置。座った瞬間にモニターの大きさを実感。
JALではエアバスA350型機、ボーイング787型機に全席個人用モニターを搭載している。
押さえておきたい3つのポイント
【Point 1】モニターの大型化で快適フライト
【Point 2】映画コンテンツも続々登場中
【Point 3】モニターがない機体はWi-Fiで視聴